ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 蒼星石と屋上と煙草

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 丁度三時間目の事。
 一人の男子生徒が、屋上で授業をサボっていた。
 特にやる事もなく、屋上のベンチに座りタバコを吸っていた。
 彼は、まだ未成年で学園の校則にも反する行為である。
 しかし、彼はそんな事を知らないとばかりにタバコを吸っていた。
 時たま伸びをして首を鳴らす彼。
 まったく、やる事なすこと暇でしょうがないと心の中で呟いた。
 授業中の屋上は、誰も居なく実に静かなものでたまに吹く風が彼の頬を撫でていった。
 ふと、屋上の扉が開く。
 彼は、ヤベッとタバコを慌てて消した後、扉の方を振り向く。隠れる暇はなかった。
 其処には、自分のクラスの担任である蒼星石が居た。
 蒼星石は、彼を見るとアレ? と首をかしげた。
「お、おはようございます。蒼星石先生! ほ、本日は大変お日柄も良く!」
 パニックになった彼は、そんな事を口走る。
 そんな彼を見て蒼星石は、しょうがないなぁと苦笑していた。
 彼としては、さっさと屋上から逃げたいのだが、扉の前には蒼星石が居て逃げれる状況じゃない。
 そんな彼の心の思いとは、裏腹に蒼星石は彼に近づいてくる。
 ヤバイよ。やばすぎるよお母さん! と、現在家でパッチワークをしている母親にそう声かける。結構ピンチだった。
「なんで、君はここにいるのかな?」
「えーえーとですね? よ、陽気に誘われて……いや、決してサボってた訳ではなくてですね?」
 もう、自分が何を言っているのかすらわからなかった。
 ふと、蒼星石の視線が彼の足元に行っている事に気づき、彼も蒼星石の視線に習って自分の足元を見る。
 踏み消したタバコの吸殻。
「……………」
「……………」
 気まずい雰囲気が漂う。

 しばらくしてはぁと、蒼星石がため息をつく。
 そして、彼にさらに近づく。
「せ、先生? こ、これはですね? そ、そう最初ッから落ちてて!」
 そんな彼の言葉をまったく無視した形で蒼星石は近づいてくる。
 そして、とうとう彼と蒼星石の距離は30cmまで縮まる。
 や、やべぇ。俺脚が震えてる。と、心の中でそう思う彼。
 蒼星石は、そんな彼の頭をポカッと軽く叩いた。
「駄目だよ? タバコなんて。健康にも悪いしね」
 そう言って蒼星石は、足元の吸殻を拾うとズボンのポケットからティッシュを取り出し吸殻を数枚のティッシュで包み
 自分のズボンのポケットにしまった。
 そんな蒼星石の行動を見て、彼はへっ? と呆気にとられた表情をする。
「僕だったからよかったけど。真紅先生だったら、停学モノだよ?」
 わかってる? と、首をかしげて蒼星石は彼に言う。
 彼は、蒼星石の言葉に、凄まじい勢いで頷いた。
「気分転換に屋上に来たけど、まさかねぇ……」
「せ、先生。こ、この事は」
「もちろん真紅先生にも言わないし、誰にも言わないよ?」
「そ、そうですか」
 と、ホッとしたのもつかの間。
「あ、そうだ。この前新しいカフェができたんだよねぇ~」
 何処か悪戯染みた笑みを浮かべながら、蒼星石は彼に言う。
 へ? と、また唖然と表情になるが……蒼星石の言葉が何を意図しているのか瞬時に分かると

 彼は、ワタワタと手をばたつかせながら。
「そ、そうですね! 俺も丁度行きたいなぁって思ってたんですよ! い、一緒に行きましょうよ! 俺のおごりで!」
「そうかい? 悪いね。じゃぁ、放課後職員室まできてね?」
 と、蒼星石は彼にそう言った後屋上を後にした。
 た、たすかった。と、彼はその場にへたり込んだ。
 そして今日の放課後、彼は蒼星石を職員室に尋ね。
 蒼星石と一緒にハーレーに乗りその新しく出来たカフェまで行ったとか。
 会計の時、ちょっと彼の背中に哀愁が漂っていたのは言うまでもない。