ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 素直になれない水銀燈とサボり

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水銀燈「ふふふ…今度こそ私の勝ちよ…!!」
ある学校が終わった日の夜、駅の手荷物預かり所から旅行用のカバンを受け取り、そうつぶやく水銀燈。
実は、毎度の失敗にも懲りず、水銀燈はまたも学校をズル休みしようと考えていた。
おそらく上空からは、あの忌々しい監視衛星が自分のことを見張っているだろう。
しかし今回は、携帯電話の電源をずっとOFFにしておいたり、駅のトイレの個室で服装を変えたり、なるべく地下や人ごみの中を歩くようにしたりと、考えられることは全てやってきた。
後は、『知り合い』が手配してくれた赤坂のプリンスホテルに逃げ込むだけ…。
前のように、顧客名簿から自分の居場所が割れる心配も無い…。
絶対の自信を胸に、水銀燈は目的地へと急いだ。


その後、数日間はホテルの外には出ないながらも、自由を満喫した水銀燈。
しかし流石に1週間もすると、その生活に飽きが生じてきた。
水銀燈「みんな…今頃何してるんだろ…?」
朝のニュースを見ながら、無意識に出た言葉に水銀燈はハッとする。
水銀燈「馬鹿馬鹿しい…。」
あれだけ望んでいた生活なのに、今更何故そんな事考えなければならないのか…。それに、今更心配したところで、自分の居場所など…
そんなことを考えながら、チャンネルをころころ変える水銀燈。しかし、それでも浮かんでくるのは学校のことばかり…。
水銀燈「…もしもし。車の手配、お願いできるかしら?」
気がつくと、水銀燈はフロントにレンタカーの手配を頼んでいた。


その後、車を運転している最中も、悶々とした気持ちは決して拭い去られることはなかった。
「今更行って、どうする気?」…そんな思いが水銀燈の頭の中をぐるぐる回っていた。
水銀燈「…ま、少し覗くぐらいなら問題ないわよね…。」
自分に言い聞かせるようにそうつぶやくと、水銀燈は学校脇の小道に車を止めた。
校庭では、蒼星石が代わりに体育の授業を受け持ってくれているようだ。
そのほかの教室も、少なくとも遠目からは異常が無いように見える。
水銀燈「…そうよね。別に私がいなくても、学校は成り立つものね…。」
そうつぶやくと、水銀燈はシートを倒し、横になった。


どのくらい眠っただろうか。不意に窓をコンコンと叩かれ、目を覚ます水銀燈。
見ると、車の中を金髪で青い目をした女性が覗き込んでいた。
真紅「…何そんなところで寝ているのよ?もう4時間目が始まるわよ。」
水銀燈「え…?でも…」
怒られもせず、また今まで何をしていたのかといった事を全く聞かれなかったことに、戸惑う水銀燈。あきれたように、真紅がもう一度口を開く。
真紅「聞いてなかったの?4時間目は、3年E組とF組が体育の時間でしょう?急いで準備して頂戴。」
それだけ言って、立ち去ろうとする真紅。それを水銀燈が引き止める。
水銀燈「ちょ、ちょっと…。いつもの、長ったらしいお説教とかは無い訳?」
真紅「…言っても、全然聞かないでしょうから止めとくわ。それに、あなたが進んで帰ってきたって事は、反省してる証拠でしょう?」
全てを見透かしたように、そう語る真紅。そして、続けてこう言った。
真紅「大変だったのよ?薔薇水晶はあなたに嫌われたんじゃないかと思って、ずっと泣き止まないし、生徒の中には何を勘違いしたのか、後追い自殺しようとする者が現れたりで…」
水銀燈「はいはい、悪かったわぁ…。」
そう言うと、水銀燈は足早に校舎へと向かっていった。