ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 闇の住人

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真紅「次は図書室よ!全く、どうなってるの!?」
雛苺「とにかく、生徒を安全な場所に避難させなきゃなの!!」
その日はただの防災訓練で済むはずだった。しかし、学園内では実際にあちこちで火の手が上がっていた。
ラプラス「…校長…!まさか…!!」
ローゼン「ち、違う!今回は何も関与してない!!」
予想外の事態に狼狽する校長。それをよそに、他の教師陣は迅速に対応に当たった。
元々、避難訓練を予定していたことも、生徒たちをスムーズに誘導できた理由の1つだろう。
薔薇水晶「生徒は、全員無事に避難できました!あとは…」
雪華綺晶「…火を消さなきゃ…だね。」
そういうと、雪華綺晶は教師全員に防煙マスクと無線を手渡し、自らも校舎の中に突入した。


消火活動は、困難を極めた。まるで火の気の無いところでも、仕掛けられた時限式の発火装置が、次々とその牙をむくからだ。
そのため教師たちは火元を探しに、上へ下への大移動を何度も繰り返す羽目になった。
真紅「気をつけて!何も無いところでも、いきなり火を噴く可能性があるわ!!消防車は呼んであるから、決してムリはしないで頂戴!!」
無線で連絡を取り合い、発火装置を探す真紅。その時、誰もいないはずの職員室から、何やら声が聞こえてきた。
?「もしもし、消防署ですか?先ほど電話した私立有栖学園の者ですが…すいません、ただの防災訓練なのに生徒が勘違いしたみたいで…」
真紅「何をいっているの!?あなたは一体誰!?」
思わず声を上げる真紅。ボイスチェンジャーを使っているのか、その声は異様なほど低い声だった。
「ここに犯人がいる…!!」そう確信するが、ドアを開けようとするが、カギがかかっていて全く開く気配が無い。
?「ええ、以後気をつけます。それでは…」
ドアを蹴破り、急いで部屋に入る真紅。しかし、もうすでにそこには誰もいなかった。


その後、いくら待っても消防車は来ることがなかった。無線では、あちこちで悲鳴にも似た会話が交わされる。
翠星石「どうなってやがるですか!?消防車は、一体何をしてやがるですか!?」
蒼星石「ダメだ!全然消防署が取り合ってくれないよ!!」
水銀燈「誰か、職員室とかでサボってないでしょうね!?まるで人手が足りないわぁ!!」
金糸雀「みんな必死で頑張ってるかしらー!でも、こっちはそろそろ限界かしらー!!」
真紅「みんな聞いて!さっき職員室に犯人と思われる人間がいたわ!各自周囲の警戒を…」
その時、職員室でひときわ大きな爆発が起こった。
爆風とともに、あらゆるものが吹き飛ばされる。その爆発の振動とそれによって生じた黒煙は、校舎にいた教師全員が体感した。
「これはもう私たちの及ぶところじゃない…!」そう判断した真紅は、教師全員に校舎から避難するよう命じる。
自分たちの命が狙われたこと…そして己の無力さを、教師全員は感じていた。それは、ひどく耐え難いものであった。


しかし、この爆発は幸運ももたらした。この爆発がきっかけで、消防署がようやく対応に乗り出したのだ。
テキパキと消火活動に乗り出す、消防署員。ものの1時間程度で全ての社業を終え、そして帰っていった。対応が遅れたとはいえ、流石の翠星石もその活躍に感謝するばかりだった。
その後、ぽっかりと空いた『元』職員室を見て、ただ呆然とする教師一同。やがて、蒼星石が重い口を開く。
蒼星石「…ここまでするなんて…誰かが、僕達に恨みを抱いているってこと…?」
翠星石「だとしても許せねぇですぅ!!もう少しで死ぬところだったですぅ!!」
薔薇水晶「姉さん…何か分かった?」
雪華綺晶「だめ…。全部燃えてしまって、1つも証拠になりそうなものが無い…。おそらく、大勢の人間がこの計画に…。でないと、こんな…」
真紅「…とにかく、みんな無事でよかったわ。でも念のため、みんな身の回りのことは用心して頂戴。いいわね?」
水銀燈「言われなくても分かってるわぁ…。あーあ、スーツがススだらけになっちゃったじゃなぁい…。」
…結局、この事件はそのまま迷宮入りとなってしまった。


その夜、自室にこもり誰かに電話する1人の有栖学園生徒。
その傍らには、雪華綺晶特製の爆発物に関する本が置いてある。
電話がつながると、その生徒は周囲を警戒しながらヒソヒソと話し始めた。
男子A「もしもし…今大丈夫ですか?」
?「ええ、お疲れ様ぁ。…それで、教師全員の出勤記録…ちゃんと燃やしてくれたんでしょうね?」
男子A「大丈夫です。抜かりはありません。」
?「ありがとぉ、これでボーナス査定も安心だわぁ♪」
男子A「…あとは、今度の生徒会選挙…ですね?」
?「そうよぉ…ついにあなたたちが歴史の表舞台に出る時が来たの…。さぁ、私のために頑張ってねぇ♪」
男子A「はい!水銀党の名にかけて!!」
様々な思惑を胸に、運命の糸車はくるくると廻りだした…