旧校舎倉庫。ここでローゼン、蒼星石、翠星石の三人は古い資料を探していた。
蒼「本当にここにあるんですか? ガラクタばっかり」
ロ「ガラクタとは何だ。私のひいじいさんであり先々代の校長の残した由緒ある品々だぞ」
翠「(辺りをざっと見回して)……しめて、2ドルですね」
ロ「そんなバカな。…なんだこれ?(古い紙を発見、広げる)
こりゃ、有栖学園の地図だな。見ろよ、ここにバッテンがついてる」
翠「宝の地図ですか」
蒼「いや、そうと決まったわけじゃ…」
ロ「何を言うんだ蒼星石君、古い地図にバッテンとくれば宝の地図に決まってるじゃないか。漫画読まないいの?
先々代の校長はその昔一山当ててね、おバカさんになっちゃったんだ。きっとこれはその時の財産を隠した場所だろう」
翠「校長はひいおじいさん似なんですね」
ロ「面白い冗談だな。おバカさんっていうのは、ある惑星の言葉でお金持ちって意味だ」
蒼「先々代の校長の棺はリンゴの木箱だったとか言ってませんでしたか?」
ロ「きっとひいじいさんはリンゴが死ぬほど好きだったんだ」
翠「あ、地図のウラに宝の地図って書いてあるですよ」
蒼「…なんか、わざとらし過ぎない?」
ロ「よし、では今度の日曜日三人で堀りに行こう。おやつは三百円まで、バナナはおやつに入らない」
蒼「人の話を聞いて下さい」
ロ「宝は三人で山分けだ。そして蒼星石君、参加の是非は次のボーナス査定に響くぞ」
蒼「…わかりました、行きますよ。…はぁ」
ロ「ふふふ、すごいぞ。私たちはついにおバカさんになるんだ!」
ロ「ガラクタとは何だ。私のひいじいさんであり先々代の校長の残した由緒ある品々だぞ」
翠「(辺りをざっと見回して)……しめて、2ドルですね」
ロ「そんなバカな。…なんだこれ?(古い紙を発見、広げる)
こりゃ、有栖学園の地図だな。見ろよ、ここにバッテンがついてる」
翠「宝の地図ですか」
蒼「いや、そうと決まったわけじゃ…」
ロ「何を言うんだ蒼星石君、古い地図にバッテンとくれば宝の地図に決まってるじゃないか。漫画読まないいの?
先々代の校長はその昔一山当ててね、おバカさんになっちゃったんだ。きっとこれはその時の財産を隠した場所だろう」
翠「校長はひいおじいさん似なんですね」
ロ「面白い冗談だな。おバカさんっていうのは、ある惑星の言葉でお金持ちって意味だ」
蒼「先々代の校長の棺はリンゴの木箱だったとか言ってませんでしたか?」
ロ「きっとひいじいさんはリンゴが死ぬほど好きだったんだ」
翠「あ、地図のウラに宝の地図って書いてあるですよ」
蒼「…なんか、わざとらし過ぎない?」
ロ「よし、では今度の日曜日三人で堀りに行こう。おやつは三百円まで、バナナはおやつに入らない」
蒼「人の話を聞いて下さい」
ロ「宝は三人で山分けだ。そして蒼星石君、参加の是非は次のボーナス査定に響くぞ」
蒼「…わかりました、行きますよ。…はぁ」
ロ「ふふふ、すごいぞ。私たちはついにおバカさんになるんだ!」
蒼&翠「その言い方やめてください」
当日。三人は掘った。三時間ぐらい掘った。
時間の比率はそれぞれ ローゼン3:翠星石:2:蒼星石5 ぐらい。
そして…
ロ「……あ」
蒼「(タオルで汗を拭きながら)どうしたんですか?」
ロ「二人とも怒らないで聞いてくれ。……地図上下逆だった」
蒼&翠「制裁!」
ロ「あべしっ」
時間の比率はそれぞれ ローゼン3:翠星石:2:蒼星石5 ぐらい。
そして…
ロ「……あ」
蒼「(タオルで汗を拭きながら)どうしたんですか?」
ロ「二人とも怒らないで聞いてくれ。……地図上下逆だった」
蒼&翠「制裁!」
ロ「あべしっ」
そしてさらに数時間後、穴を掘ったら大きな扉が出てきた。中は巨大な地下迷宮だった。
三人は頑張った。特に蒼星石ががんばった。ローゼンは足を引っ張った。翠星石はただ応援した。
三人はローゼンがうっかり作動させまくった罠を次々に潜り抜け、
翠星石が好奇心でうっかり押しまくったスイッチに翻弄され、蒼星石は宝を守る巨像と戦った。
そして、ついに宝との対面のときが来た。
三人は頑張った。特に蒼星石ががんばった。ローゼンは足を引っ張った。翠星石はただ応援した。
三人はローゼンがうっかり作動させまくった罠を次々に潜り抜け、
翠星石が好奇心でうっかり押しまくったスイッチに翻弄され、蒼星石は宝を守る巨像と戦った。
そして、ついに宝との対面のときが来た。
ロ「やったぞ、ついに私たちはおバカさんになるんだ!」
翠「(ローゼンを無視して)蒼星石先生、一番の功労者はお前です」
ロ「うむ。君が一番に開けるべきだろう」
蒼星石は二人に頷くと、箱を開けた。
蒼「…これは?」
中に入っていたのは一枚の古い紙切れだった。
翠「何か書いてあるです。えーと…
『よく来たな我が子孫よ。数多の試練を乗り越えたその勇気と経験こそがお前に与えたかった宝だ!
ちなみに私の財産はこの地下迷宮を作るのに全部つかっちゃいました。あしからず』」
翠「(ローゼンを無視して)蒼星石先生、一番の功労者はお前です」
ロ「うむ。君が一番に開けるべきだろう」
蒼星石は二人に頷くと、箱を開けた。
蒼「…これは?」
中に入っていたのは一枚の古い紙切れだった。
翠「何か書いてあるです。えーと…
『よく来たな我が子孫よ。数多の試練を乗り越えたその勇気と経験こそがお前に与えたかった宝だ!
ちなみに私の財産はこの地下迷宮を作るのに全部つかっちゃいました。あしからず』」
三人「…………」
次の日、三人は学校を休んだ。