ローゼンが射的部から解放されてから3週間が経ったある日・・・。
蒼星石はテストの採点をしながら考え事をしていた。
どうすればローゼンに仕返しができるのかを考えているのだ。
普段の蒼星石ならこんな事は考えず、ローゼンを許していただろう。
だが、ローゼンは部費を一円もよこさなかったので、流石の蒼星石も頭にきていた。
「部費だけはなんとか回収したいよね・・・」
やはり、直接殴り込みに行くしかないのだろうか?なんて事を考えながら採点を続ける。
「殴り込みは駄目だよね・・・そういうのは僕のイメージには合わないだろうし」
いきなりだがこの学園にいくつかの謎がある。
その中のひとつが、教師は自分のイメージを大切にするというものだった。
かつて真紅は自分のイメージを変えようと苺大福を食べるという暴挙に出たのだが、結局失敗に終わっている。
「この際イメージを変えてみるのもいいよね」
蒼星石は採点を終え、プリントを引き出しにしまい、そのまま校長室へと向かった。
適当に扉をノックし、中に入る。
そこには馬鹿みたいに大きな椅子に座る顔だけは良いローゼンがいた。
「校長、部費の件ですが・・・」
「ん?なんのことかな?」
この発言には蒼星石は怒るのを通り越して呆れてしまった。
(だめだ、ここで怒っては・・・冷静にならないと)
「2ヶ月ほど前に約束した件です、そろそろ合宿が近いので部費を早めにまわして欲しいのですが・・・」
ローゼンもここまで言うと流石に思い出したようで、妙な汗をかき始めていた。
「ん・・・そんなこともあったねぇ・・・」
いつの間にかローゼンは立ち上がり、窓に手をかける。
そしてそのまま窓を開け、飛び降りた。
「逃がさないよ!!」
蒼星石は階段を使い、追いかける・・・だが、ローゼンの姿はどこにもなかった。
あのラプラスから逃げ切ってるだけの事はあるな・・・と蒼星石は思った。
蒼星石はテストの採点をしながら考え事をしていた。
どうすればローゼンに仕返しができるのかを考えているのだ。
普段の蒼星石ならこんな事は考えず、ローゼンを許していただろう。
だが、ローゼンは部費を一円もよこさなかったので、流石の蒼星石も頭にきていた。
「部費だけはなんとか回収したいよね・・・」
やはり、直接殴り込みに行くしかないのだろうか?なんて事を考えながら採点を続ける。
「殴り込みは駄目だよね・・・そういうのは僕のイメージには合わないだろうし」
いきなりだがこの学園にいくつかの謎がある。
その中のひとつが、教師は自分のイメージを大切にするというものだった。
かつて真紅は自分のイメージを変えようと苺大福を食べるという暴挙に出たのだが、結局失敗に終わっている。
「この際イメージを変えてみるのもいいよね」
蒼星石は採点を終え、プリントを引き出しにしまい、そのまま校長室へと向かった。
適当に扉をノックし、中に入る。
そこには馬鹿みたいに大きな椅子に座る顔だけは良いローゼンがいた。
「校長、部費の件ですが・・・」
「ん?なんのことかな?」
この発言には蒼星石は怒るのを通り越して呆れてしまった。
(だめだ、ここで怒っては・・・冷静にならないと)
「2ヶ月ほど前に約束した件です、そろそろ合宿が近いので部費を早めにまわして欲しいのですが・・・」
ローゼンもここまで言うと流石に思い出したようで、妙な汗をかき始めていた。
「ん・・・そんなこともあったねぇ・・・」
いつの間にかローゼンは立ち上がり、窓に手をかける。
そしてそのまま窓を開け、飛び降りた。
「逃がさないよ!!」
蒼星石は階段を使い、追いかける・・・だが、ローゼンの姿はどこにもなかった。
あのラプラスから逃げ切ってるだけの事はあるな・・・と蒼星石は思った。
「僕はいっつも甘いんだね、それがやっとわかったよ」
蒼星石が目を閉じる、すると、周りの空気が少し変わりはじめた。
「雪華綺晶が言ってたっけ・・・大切なのはイメージすること・・・
目的以外には何も頭に置かない・・・だから余計な動きがなくなる・・・」
そこに立っているのは蒼星石とは思えない。
雪華綺晶・・・いや、それ以上の威圧感がある。
「校長は・・・わかる、あそこだ・・・」
そう呟くと、蒼星石は雪華綺晶並のスピードで走りだした。
「ん~・・・逃げ切ったか・・・部費なんか渡したら兎に何言われるか・・・」
「誰から逃げ切ったんだい?」
驚くローゼン、それもそのはず、ローゼンは自分しか知らない秘密ルートを通り、秘密の部屋に隠れていたのだから。
「校長、もう一度言うよ、部費をください」
「け、検討する・・・」
「そう・・・悪いけど、死んだらごめんね?手加減できそうにないから・・・」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
ローゼンの悲鳴が、学園中に響き渡った。
「あれ・・・?僕は何を・・・」
その後、多額の部費をまわしてもらえたのは言うまでもない。
蒼星石が目を閉じる、すると、周りの空気が少し変わりはじめた。
「雪華綺晶が言ってたっけ・・・大切なのはイメージすること・・・
目的以外には何も頭に置かない・・・だから余計な動きがなくなる・・・」
そこに立っているのは蒼星石とは思えない。
雪華綺晶・・・いや、それ以上の威圧感がある。
「校長は・・・わかる、あそこだ・・・」
そう呟くと、蒼星石は雪華綺晶並のスピードで走りだした。
「ん~・・・逃げ切ったか・・・部費なんか渡したら兎に何言われるか・・・」
「誰から逃げ切ったんだい?」
驚くローゼン、それもそのはず、ローゼンは自分しか知らない秘密ルートを通り、秘密の部屋に隠れていたのだから。
「校長、もう一度言うよ、部費をください」
「け、検討する・・・」
「そう・・・悪いけど、死んだらごめんね?手加減できそうにないから・・・」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
ローゼンの悲鳴が、学園中に響き渡った。
「あれ・・・?僕は何を・・・」
その後、多額の部費をまわしてもらえたのは言うまでもない。