ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 球技大会~一回戦第一試合G雪華綺晶vsF蒼星石~-野球-

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

   さっそくグラウンドに移動する両クラス。
   それぞれベンチに行きオーダーを決める。
   ローゼンが決めたルールで教師は必ず出場しなくてはならない。
   というわけで雪華綺晶は1番センター、
   蒼星石は3番ピッチャーということになった。
   ベンチの前で円陣を組む蒼星石サイド。
  蒼「いきなり野球になっちゃったけどボク達のチームワークなら大丈夫!
    絶対勝とうね!」
   「「「はいっ!」」」
    さすがは蒼星石。生徒達の動揺を拭い去る。一方、
  雪「いいか!敵はあの蒼星石だ!気を抜くな!」
   「「「サー!イエス!サー!」」」
   こちらもさすが、夏休み中に射撃部以外の生徒も訓練したのだろう、
   生徒の顔には真新しい傷ができている。
   「集合!」
   集合の合図がかかる。ベンチから飛び出す両チーム。
  蒼「お手柔らかにたのむよ、正々堂々と戦おう」
  雪「ええ。でも忘れないで、ここは戦場よ」
  蒼「物騒だなぁ」
   会話をしながら握手を交わす2人。しかし蒼星石はまだ気づいていなかった。
   この会話が後々現実となることに…
   先攻はG組、後攻はF組となった。
   ピュッ      バシッ
   投球練習をする蒼星石。
   さすが文武両道の蒼星石だけあってしっかりとしたフォームである。
   球速は100㌔程度だろうか。そこそこ打ちやすそうだ。
   投球練習も終わり、雪華綺晶が右打席に入る。
   「プレイボール!」
   熱い熱戦が始まった。

   大きく振りかぶる蒼星石、足が上がる、投げる!
   その球に雪華綺晶は驚く。
   ビシュッ   バシィーン
   投球練習の球とは大違いだ。スピードは130㌔後半ぐらいだろう。
  蒼「こう見えて昔は草野球でならしたんだ。なかなかのもんだろう」
   そういって打席の雪華綺晶を見る。すると、
  雪「おもしろい…そうこなくては…」
   再び構えなおす雪華綺晶。振りかぶる蒼星石、第二球、
   ビュッ  ククッ
   二球目はカーブだ。しかもなかなかのキレだ。しかし、
   カキンッ
   初見でそれをとらえる雪華綺晶。レフト線に打球が飛んでいく。
   「ファール!」
   打球はわずかに切れていった。ふぅと汗を拭う蒼星石。
   再び振りかぶり、第三球、
   ビュッ  バシィッ
   「ストライ~ク!」
   蒼星石の放ったボールはアウトローいっぱいに決まった。
  蒼「よしっ!」
  雪「くっ!」
   雪華綺晶と蒼星石の初対決は蒼星石に軍配があがった。
   その後のバッターも三振にきってとり、蒼星石は初回を三者三振で終えた。

   一回裏、蒼星石チームの攻撃はすでにツーアウトになっていた。
   雪華綺晶チームの投手は野球部の二番手ピッチャーでなかなかのものだ。
   そして、蒼星石の打席、ゆっくりと左打席に入る。
   構えた蒼星石の姿はあまりにも凛々しく、観客の女子が数名倒れるほどだった。
   そして、その初球インローにきたストレートをライト前にはじき返した。
  蒼「あれっ、打てちゃったよ」
   そうおどけながら一塁ベースを小さくオーバーランする。
   蒼星石の次のバッターは野球部の一番で単打に期待が持てる。
  蒼(ここは盗塁だな…)
   そう思いリードをとる蒼星石。そしてカウントがノーツーになった時、
  蒼(安田君、走るよ)
   バッターにサインを送る蒼星石。セットポジションに入るピッチャー。
   足が上がる。
  蒼(今だ!)
   スタートを切る蒼星石。完璧なスタートだった。悠々と二塁に到達する。
  蒼「安田君!思いっきり打っていいよ!」
   そうバッターに声をかける。その期待に応え見事安田君はレフト前ヒットを放ち
   蒼星石のチームは1点先取した。

   その後、試合は両投手の好投で0-1のまま試合は7回まで進んだ。
   7回表、雪華綺晶チームの攻撃は1番雪華綺晶からだ。
   ここまで蒼星石はなんと完全試合をやっている。
   右打席に入る雪華綺晶。振りかぶる蒼星石。
   ビシュッ   バシィーン
   雪華綺晶は目を疑った。蒼星石の球は今までの打席より球速が格段に上がっている。
  蒼「ボクは尻上がりでね。このままいかせてもらうよ」
   そう雪華綺晶に告げる蒼星石。すると、
  雪「ふふっ、あはははははっ!」
   いきなり雪華綺晶が笑い出した。どうしたんだと思い蒼星石が見ていると、
  雪「ここまでやるとはね…」
   そういうと雪華綺晶は付けていたリストバンドをはずし始めた。
  雪「初めて敵に会えた・・・いい勝負をしよう」
   はずしたリストバンドを放り投げる雪華綺晶。
   リストバンドはドスンという音を立てて地面に落ちた。
   そして左打席に入る雪華綺晶。今までにはない威圧感がある。
  蒼「くっ、雰囲気が全然違う。」
   たじろぐ蒼星石。
  蒼(ここは慎重にいかないと)
   ビュッ  バシッ   「ボール」
   1球はずして様子を見る。
  蒼(手を出しても凡打になるギリギリを狙わないと)
   3球目を投げる蒼星石。狙いは外角低め、狙い通りだ。それを打ちに行く雪華綺晶。
  蒼(よしっ、打ち取った!)
   そう思った蒼星石だったが、雪華綺晶はその上をいった。
   雪華綺晶のバットはボールを芯で捉えた。打球はレフト方向に伸びていく。
   そしてそのままフェンスを越えた。腕をつきあげダイヤモンドを1周する雪華綺晶。
   試合は振り出しに戻った。

   その後の打者はピシャリと抑えた蒼星石。1-1のまま7回裏の攻撃に入る。
  蒼「追いつかれちゃったけど気を落とさないでいこう」
   「「「はいっ!」」」
   生徒の士気を高める蒼星石。一方…
  雪「追いついたが油断するな!この回を死守するぞ!」
   「「「サー!イエス!サー!」」」
   相変わらずの雪華綺晶。さらにショートとセカンドの2人を呼び、
  雪「よし、この回に『アレ』を実行する。準備にかかれ」
   「「ハッ!」」
   この回先頭の蒼星石はレフト前ヒットを放ち、ノーアウト一塁。
  蒼(ここも盗塁しちゃおう)
   そういって1打席目と同じく盗塁を試みる蒼星石。またもスタートは完璧だ。
   しかし、二塁ベース上には誰もいない。ショートもセカンドも動く気配がない。
  蒼「どうしたのかな?」
   疑問に思いながら二塁を踏む蒼星石。すると、

   カチッ
  蒼「えっ!?」
   ベースから音がしてあわてて足を離す蒼星石。そして次の瞬間、
   ドカ~~~~ン
   突然のことにあっけにとられる観客。そう、二塁ベースが爆発したのだ。
   もちろん犯人はあの人…
   「総司令官殿、作戦成功しました!」
  雪「よろしい」
   そして二塁付近の煙がはれると真っ黒焦げの蒼星石がいた。
  蒼「けほっ…き、雪華綺晶先生…これは…や、やりすぎ…では…?」
  雪「いったでしょ、ここは戦場。一瞬の油断が死を招くのよ」
  蒼「そ、そんな…むちゃ…く…ちゃ……な……」
   バタン
   そういって倒れる蒼星石。担架で運ばれていった。
   普通ならここで試合中止になるのだが、そのまま試合は続けられた。
   なぜかって?ここは有栖学園だから。
   その後試合は9回表に雪華綺晶の2打席連続ホームランで2-1とし
   一回戦第一試合はG組が勝利した。