ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 金糸雀の仲裁

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

その日、珍しく早めに学校へ到着した金糸雀。
いつもは遅刻ギリギリか、それ以上の時間に学校に到着するため気がつかなかったが、この学校の環境は実に快適だとしみじみ実感する。
うららかな日差しと、小鳥の声、暖かい暖房、そして…
翠星石「大体、おめーはいつもクソ真面目すぎるんですぅ!!」
蒼星石「真面目の何が悪いのさ!!翠星石が、だらしなさすぎるだけだろ!!」
正面玄関から聞こえてくる、2人の怒鳴り声…。
いつもは、とても仲の良い2人だが、この日ばかりは様子が違っていた。
慌てて仲裁に入る金糸雀。
金糸雀「ちょっと、2人ともどうしたかしらー!?」
翠星石「蒼星石が、朝っぱらから『しっかり貯金しろ、しっかり貯金しろ』ってうるさいんですぅ!!」
蒼星石「君のためを思って言ってあげてるんだろ!?いつも、月末には泣きついてくるくせに!!」
翠星石「いつ翠星石が、おめーなんかに助けを求めたですか!?何年何月何日の何時何分何秒、地球が何回周った時!?」
蒼星石「そういう子供みたいなこと言ってるから、未だに銀行の残高が5万円以上増えないんだよ!!」
翠星石「きぃぃぃぃぃ~!!人の通帳を勝手に覗きやがったですねー!?この泥棒猫!!」
蒼星石「大体そのくらいだろうって思っただけだよ!何だ、当たりかい!?この自堕落…」
金糸雀「うるさーーーーーーーーーーーい!!!」
その声に、びっくりする2人。いつもの朝の静寂がそこには戻った。


金糸雀「2人とも、いったいどうしたのかしら!?いつもは、あんなに仲がいいのに…」
翠星石「だから、このクソ馬鹿真面目…」
金糸雀「悪口はいいから、事実だけを正確にいうかしらー!!」
そういい、2人の話を聞く金糸雀。
どうやら話を総合すると、今朝いつものように蒼星石が翠星石を迎えに行くと、家にドでかい観葉植物があった。で、こんな無駄遣いばっかりしてるから…と蒼星石がたしなめたことが発端らしい。
翠星石「…というわけで、前から予約して楽しみにしてた観葉植物のことを、蒼星石が『無駄遣い』なんていうからいけないんですぅ!!」
金糸雀「なるほど…。確かに翠星石はいつも無駄遣いばっかりしてるけど、最初から話も聞かずに決め付けるのは良くないかしらー?」
翠星石「ほれ、やっぱり翠星石のほうが正しいですぅ!」
金糸雀「でも、今まで翠星石が蒼星石の忠告を無視し続けたことにも、原因があるかしら?」
翠星石「う…。」
金糸雀「つまり、2人に言えることは、ちゃんと相手の話を聞くこと。これが2人には欠けてたって事で、どっちが悪いとは言い切れないと思うかしら。むしろ、両方とも悪いと思うかしら。」
気まずそうに、顔を見あう翠星石と蒼星石。金糸雀は続ける。
金糸雀「それに、ちゃんと相手の話を聞くことが出来れば、ケンカなんてそう起こらないわ。自分の意見だけを押し付けようとするからケンカになるの。…さあ、分かったらさっさと仲直りするかしら!?」
蒼星石「…ごめんね、酷い事言っちゃって…」
翠星石「…翠星石こそ、ごめんなさい…ですぅ…」


そんな2人を見て、「ふぅ…」とほっとしたように息を吐き、自分の席に戻る金糸雀。
そして、自分の説得の効果に満足したのか、椅子にふんぞり返り、そして足を机に乗せくつろぎだした。
金糸雀「ちょっと疲れたけど、朝から良い事すると気分いいかしらー♪」
真紅「…そんな行儀の悪い格好をしてれば、それはそれはさぞかし気分がいい事でしょうね。」
その声にびっくりし職員室の入り口を見ると、真紅が怖い顔でこちらをにらんでいた。
真紅「あなた、いつからそんないい身分になったのかしら?自分が遅刻しなかったのが、そんなに偉い事だとでも言いたい訳?」
金糸雀「ご、誤解かしら!?話せばきっと分かってもらえると思うかしらー!?」
そんな言い訳もむなしく、今日も真紅にこってり叱られる金糸雀。
私立有栖学園の1日は、こうして幕を開けた。