ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

雛苺と金糸雀と喧嘩

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匿名ユーザー

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雛「やっぱり、うにゅーは美味しいのー」
職員室。授業がなく必要な仕事も片付けた彼女が一息いれている。
好物の苺大福をほうばりながら、真紅の紅茶で寛いでいるところに
ガラガラ
金「はぁ~、ようやくカナの今日の授業が全部終わったかしら~」
雛「あ、かなりあー。ねえねえ、これたべる?」
疲れてる金糸雀に対し、苺大福を薦める雛苺。
金「う・・・、カナはいらないかしらー・・・」
雛「うゆ?なんでー?」
金「カナは餡子と苺を一緒に食べるような偏食家じゃないかしらー。」
雛「でもでも、とってもおいしいのよー?」
金「うう、カナは大福はコシ餡だけのが食べたいのかしらー・・・。
  大体、カナは(以下、苺大福のありえなさについてだが、長いので略)」
雛「うー、ヒナの大事なうにゅーなのよ!!それをばかにするなんてー」
金「何かしらー、この偏食魔人っ!!大体、苺大福をうにゅーなんて呼んでるから、
  何時まで経ってもお子ちゃま先生って呼ばれるのかしらー!!」
ちょっと言い過ぎたかと思った金糸雀だが、案の定・・・
雛「うう、ひ、ひどいのー・・・、ぐす、ひっく・・・うわーん!!」
泣き出す雛苺。何事かと周りの生徒や職員の見つめる視線が金糸雀にとっては痛い。
金「あわわわ・・・、あ、カ、カナちょっと教室に忘れ物をしちゃったかしらー。さーてと・・・」
この状況にいたたまれなくなったのかそう言いつつ、職員室から逃げ出す金糸雀。
教室への忘れ物なんてのはやはり嘘で、職員専用のトイレの個室へと逃げ込む。
金「はぁ~、まさか泣き出すなんて思っても見なかったのかしら~・・・。でも、やっぱり苺大福は・・・うう」
と、途方に暮れている金糸雀の元に、いやその個室が目的の人物がやって来た。
ドンドン、ドンドン!!
紅「ちょっと、どなたが入ってるのか知らないのだけれど早く空けてほしいのだわ!!こっちはさっきの授業中から我慢してて・・・」

物凄い切羽詰った言い方である。声からして真紅なのは分かるが今は放っておいて欲しいのに・・・
そもそもここだけじゃなく他にも個室はある筈だ・・・と金糸雀は考える。
金「真紅?ごめん・・・他のトイレを使って欲しいかしらー・・・」
紅「金糸雀?・・・って貴方何言ってるの?!他はみんな使用中なのだわ!!ただ居るだけなら早く退いてほしいのだわ!!」
金「ううー、カナだって使用中かしらー!!」
紅「貴方、何かあるたびにここに来るのは分かってるのだわ!!い、いいからは、早く・・・」
金「わ、分かったかしらー・・・」
ガチャリとドアを開けると同時に物凄い勢いで真紅が飛び込んでくる。その勢いに弾き飛ばされる金糸雀。
トイレの床にその大きい・・・いや魅力的なお尻をぶつける。
金「うう、い、痛いかしらー・・・。もう真紅ったら酷いかしらー!!」
紅「何言ってるの?それはお互い様なのだわ。こっちはさっきの授業中から我慢してると言ってるのに・・・それを貴方は・・・」
金「そ、それを言われると・・・」
と、用が済んだのかジャーと水の流す音が聞こえ、個室から真紅が出てくる。
紅「まったく・・・それにしても今度は何なのだわ?職員室で雛苺が泣いていたのだけれどそれと関係があるの?」
金「あの、その前に何でカナがいつもここにいるって分かったのかしらー?」
紅「知ってるのだわ、有名だもの。貴方に何かある度に、決まってここから泣き声が聞こえてくるって。
  私もちょっと前の夕方、隣の個室から貴方が泣いている声を聞いたのだわ。」
金「うう、は、恥ずかしいかしらー・・・」
紅「それはそうと、今度は何をやらかしたのだわ?」
金「うん、あのね・・・」
今までの経緯を真紅に話す金糸雀。聞き終わった真紅はため息をつきながら
紅「まったく・・・貴方達はどうしてそう下らないことで・・・」
金「そういう言い方は無いのかしらー!!カナだって気にしてるのかしらー!!」
紅「だったら、もうどうすればいいかも自分でも分かってるんでしょう?
  自分の非を認めるのは勇気がいるけど、貴方なら大丈夫なのだわ。」
金糸雀の肩を叩きながら、手を洗いトイレから出ていく真紅。
金「真紅、洗う前の手で触るのは止めてほしかったかしらー・・・。はぁ、でも、やっぱり素直に謝るが一番かしらー・・・。」

翌日の職員室。
雛「うにゅーはやっぱり美味しいのー」
昨日のことなんざ忘れているかのように美味しそうに苺大福を頬張る雛苺。
やっぱり真紅特製の紅茶を飲みながら優雅にティータイムと洒落込んでいる。そこに・・・
金「あ、あの、ひ、雛苺?」
恐る恐る雛苺の名を呼ぶ金糸雀。昨日の事があるだけにやっぱり声を掛け辛いのか口調がしどろもどろである。
雛「あ、かなりあー?!・・・もうあやまったってうにゅーはあげないんだからねー!!」
金「あ、あのね、違うの。昨日は口が滑ったっていうのか、ええと何て言うのか・・・あのね、とにかくごめんなさいなのかしら!!」
昨日とは打って変わって真摯な態度な金糸雀。丁寧に頭まで下げている。
最初こそ、険悪な雰囲気の雛苺だったが、そんな金糸雀を見ると
雛「うー・・・、いいの。ヒナもきらいなひとにむりやりすすめたのもわるかったのー。」
金「そ、そんなことないかしら?!あ、あのね、その苺大福、ううん、うにゅー1つ貰えるかしら・・・」
そんな言葉を受けら雛苺はとびっきりの笑顔で
雛「うん、じゃあ、はい。うにゅー1個あげるのー。」
金「あ、ありがとうかしらー。モグモグ・・・」
雛「どうおいしい?」
金「モグモグ・・・コシ餡もいいけど・・・モグモグ・・・苺入りってのも美味しいのかしらー!!」
雛「よかったなのー、えへへ」
こうして2人は仲直りが出来たそうな。

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