ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 翠星石と創作料理大賞

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翠星石「おい!お前ら!!目ん玉かっぽじって、これをよーく見やがれですぅ♪」
ある日の朝、翠星石が1冊の雑誌を広げながら、元気よく職員室へ入ってきた。
よく見ると、そのページには大きく『創作料理大賞2006 最優秀賞 翠星石』と書いてあった。
蒼星石「す、凄いじゃないか!おめでとう、翠星石!!」
水銀燈「へぇ…どんなお馬鹿さんにも、何かしらのとりえはあるって訳ねぇ…」
雛苺「凄いのー!おめでとうなのー!!」
みんなの反応に、ますます有頂天になる翠星石。
翠星石「おっほっほっ♪みんな、これからは私のことを翠星石様と呼び、崇め奉りやがれですぅ♪」
その記事を読み、何か気になる点を発見した真紅。
真紅「…あら、これって賞金も出たのね。しかも30万円も…」
水銀燈「まぁあ…じゃあ今日の夕飯は、その偉大なる翠星石様のおごりってわけねぇ…♪」
翠星石「はあぁぁあっ!?なんでそうなるですか!?これは全部、翠星石のものですぅ!!」
雪華綺晶「喜びはみんなで分かち合うもの…ホールインワンと一緒だよ?さあ、牛か魚か選んで…。」
結局、みんなの意見を覆すことは出来ず、その日は翠星石が夕飯をおごる羽目になってしまったそうだ。
翠星石「…うぅ…何で合計が36万もかかるですか…。結局大赤字ですぅ…。」
雪華綺晶「…まだ、たこ焼きぐらいは入るよ?」
翠星石「けっこうですぅ!!」

それから数日後、学校に翠星石を訪れるものがいた。
役員A「…というわけで、今度弊社で料理教室のようなものを開こうと思っていたんですよ。そこで、翠星石様の記事を拝見して、これはと思いまして…」
翠星石「ちょ、ちょっと待ちやがれですぅ!…ほ、ホントにあのB社ですか!?」
そう、なんと翠星石はBという会社にヘッドハンティングされようとしていた。
ちなみにB社とは、高級レストランを全国の一等地に展開する、世間では有名な会社であった。
役員A「ええ。もちろん給与のほうも、それ相応のものを用意してお待ちしております。また、よろしければ料理の企画・開発なども手がけていただければ、弊社としても…」
あまりのことに、内容がほとんど頭に入ってこない翠星石。とりあえず、後日返答するということで、今日のところは帰ってもらうことにした。
役員A「わかりました。是非よろしくお願致します。」
そう深々と頭を下げて、立ち去るA氏。自分の腕が買われた事に、いつもだったら飛び跳ねて他のみんなに自慢しに行くところだが、翠星石の胸中は複雑だった。
ついぽつりと、言葉をもらしてしまう。
翠星石「…もしB社に行くとしたら、翠星石は学校辞めなきゃいけねぇんですよね…。」

その後、職員室で受け取ったB社の資料を手に、ため息をつく翠星石。
待遇も、給与も申し分ない。しかし…
雛苺「…翠星石…。学校、辞めちゃうの?もう…お別れなの?」
顔を上げると、そこには心配そうな目をした雛苺がいた。
その頭をそっとなでる蒼星石。
蒼星石「何言ってるのさ。翠星石は別に、この世からいなくなる訳じゃないんだよ?」
「でも…」と続ける雛苺。
蒼星石「…それに、これは翠星石のこれからの人生にかかわる大きな問題なんだ。僕らが、あれこれ口出ししちゃダメだよ。」
そういうと、蒼星石は雛苺をあやしながら、どこかへ連れて行った。
それを見送りつつ、自分の中でもう一度気持ちを整理する翠星石。
正直、給与も待遇もB社のほうがはるかにいい。しかも料理は作れるし、それを人に教えることもできる…さっき蒼星石が言ったように、会おうと思えばいつだってみんなに会いにこれる…。
翠星石「…ええい、だったらB社の方がいいじゃねぇですか…!」
吹っ切るように、そうつぶやく翠星石。しかし、どうしてもこの学校のことが頭に浮かんでしまう。

そんな悶々とした状態は、次の授業にも支障をきたした。
誤字脱字はいつも以上に多く、教科書も何度も読み間違えた。
そんな翠星石を見てか、生徒たちのノートをとる手も鈍りがちになっているようだ。
すぐさま、それを注意する翠星石。
翠星石「な…なんですか!?先生が少しぐらい間違えたからって、ノートをとらないようじゃ…」
女子C「先生…この学校辞めちゃうってホントですか?」
その言葉を待っていたかのように、他の生徒もこれに続く。
男子D「先生!辞めないでください!!」
女子E「私たちを見捨てないで!!」
男子F「お願いです!どこにも行かないでください!!」
いつしか、その声は教室全体を包み込んでいた。
翠星石「…お前ら…。こんなの…卑怯ですよ…。」
そういうと、翠星石はその場で顔を伏せ、泣き出してしまった。

翠星石「というわけで、悪ぃんですが…」
B社の役員を前に、そう話を切り出す翠星石。
役員A「…そうですか。残念です。」
そういって立ち去ろうとするA氏。それを翠星石が引き止める。
翠星石「は、話は最後まで聞きやがれですぅ!それで、考えたんですけど、その…料理教室とかって、blogとかでやるんじゃダメですか?」
その言葉に、目を丸くするA氏。
翠星石「これだったら、この学校も辞めずにすむですし、おめーらの話を聞くこともできるです。でも…翠星石はあんまりパソコンとか得意じゃねぇから、お金とかそんな…。
…一応、これが翠星石なりに考えた結果ですぅ…。」
しばしの沈黙の後、口を開くA氏。
役員A「すばらしい!それなら、あなたにとっても…そして弊社にもメリットがありますね!早速、その方向で検討していきましょう!」
そう言ったA氏の笑顔を見て、思わず胸をなでおろす翠星石。

その後、翠星石の自宅では蒼星石や雛苺に助けられながら、ちまちまとblogを更新する翠星石の姿があったそうな。