ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 真紅と風邪

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朝、目が覚める。
しかしどこか調子がおかしい
体が重く、頭が痛い、それに軽い吐き気も
まさかと思い、すぐに救急箱から体温計を取り出し熱を測る。
そして恐る恐る体温計を見ると案の定、風邪をひいていた。
風邪だということわかると、症状がどっと悪化したような感覚に襲われる。
だがここでへばってはいられない、とりあえずは学校に連絡をしなければ
多分出るのはあいつだろうけど、今はそんなことを気にしている場合じゃない。
枕元にあった携帯電話を取り、学校へと電話をかける。

「はい、私立有栖学園です。」

予想通り、電話に出たのは教頭だった。

「あの、真紅ですけど、今日は風邪を引いてしまったのでお休みさせてもらいます。」
「そうですか、それでは仕方ないですね、今日は自宅でゆっくりとお休みになられてください。」
「ありがとうございます。」

それでは、と言って電話を切ろうとしたとき

「しかし真紅さん、教師たるもの自分の体調管理くらいはしっかりしてくださらないと・・・」

始まった。
もうこのまま気付かなかった振りをして切ってしまおうか
けどそんなことをしたら風邪が治った後、人の話は最後まで聞きなさい、とか言われるんだろう。
本当にめんどくさい

「まあ今はさほど忙しい時期ではなかったのでいいもののですね・・・」
「すいませんでした、それでは失礼します。」

言い終えるとほぼ同時に通話終了のボタンを押す。
ただ電話をするだけでかなりの体力を消耗してしまった。
速やかに携帯電話の電源を消し元の位置に戻すと、次第に眠気が襲ってくる。
お腹も別段空いているわけではなかったので、水を一杯だけ飲むとすぐに眠りについた。

チャイムの音で目が覚める。
上半身を起こすと酷い頭痛が頭の中を走り抜け、間接はギシギシと軋む。
残念なことに、あきらかに体調は悪化している。
時刻は午後の六時を少しまわったところ
こんな時間に来るのは翠星石か雛苺だろう。
正直、こんな弱った姿はあまり見せたくない。
2人には悪いが、今日はすぐに帰ってもらおう
そんなことを考えながらドアを開ける。
するとそこにいたのは翠星石でも、雛苺でもなく、水銀燈だった。

「あらぁ、フラフラじゃなぁい」

相変わらずの口調で当たり前のことを言ってくるのに少し腹が立つ。

「あなた、なにしにきたのよ」
「見ればわかるでしょお、お見舞いよぉ」

水銀燈はそう言ってコンビニのレジ袋をこちらに向けて差し出す。
そのレジ袋を受け取ろうとした瞬間、急激に血の気がひき思わずその場に崩れ落ちる。

「ちょっと真紅! 大丈夫?!」

体中から嫌な汗が吹き出てくる。
ちっとも大丈夫じゃない
もともと風邪なのに、その上貧血にまでなってしまっては会話すらままならない、呼吸をするだけでも吐き気がする。

「しょうがないわねぇ、上がらせてもらうわよ」

水銀燈は倒れた私を抱き上げるとそのままベッドまで運び布団をかけてくれる。
しばらく経つと貧血も収まってきた。

「ありがとう・・・もう大丈夫だから」

水銀燈に初めて心から礼を言う

「そう、じゃあおやすみなさぁい」

朝、心地よい日差しが差し込む
体を起こすと、昨日までのだるさはまったく無く見事全快
改めて健康のありがたさが身に沁みる。
そして着替えようとしたとき、あることに気付いた。
パジャマと下着が変わっている。
結論は一つ

体が一気に熱を帯びていくのがわかる。
今回は風邪ではない
早々に仕度をして学校へと急ぐ

職員室に着くと、いた。

「先生、水銀燈先生」
「何ですか、真紅せんせ」

ニヤッ、と口の両端を吊り上げる水銀燈
これは、こっちが何を言わんとしているかわかっているな

「昨日お世話になっておきながら言うのもなんですが、下着まで変える必要は無かったのでは?」
「あら、いいじゃなぁい別に、見られるの初めてってわけでもないんでしょう?」
「初めてとか言う話ではなく・・・」
「そんなことよりも、あなたって本当に胸無いのねぇ」
「なんですって! 大体あなたがそんな下品な・・・」

「おはようございます真紅先生、随分とお元気な様子で」

突然、後ろから教頭の声、しかもあきらかな皮肉
振り返ると、腕を組んで立っている教頭
水銀燈はすっかり通常業務に戻っている。
これは覚悟するしかなさそうだ。

これからは絶対に風邪をひかないようにしよう