ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 翠星石と水銀燈のディアブロ

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銀「・・・無いわぁ。あれぇ、たしかにここにしまっといた筈なんだけどぉ・・・」
と職員室の自分のヤクルト専用のミニ冷蔵庫をあさりながらそう呟く水銀燈。
恐らく今探してるのが最後の一本だったのだろう、冷蔵庫の中は空である。
銀「困ったわぁ・・・、あれが最後の一本、しかも給料日までだいぶあるのにぃ・・・
  やっぱあの時調子に乗ってブランド物のバッグなんて買わなきゃよかったわぁ・・・」
翠「何やってるですか?水銀燈。」
とそこにやってきた翠星石。
銀「ああ、翠星石ぃ。ちょうど良かったわぁ、貴方、私がここに入れと・・・い・・・た・・・」
と翠星石のほうを向き絶句する水銀燈。それもその筈。
何故なら、彼女の手にはヤクルトが握り締められていたのだから。
ヤクルトを見つめる水銀燈に気づいた翠星石は
翠「へ?ああ、これですか?ちょうど喉が渇いてたもんですから、ちょっとそこから失敬したですよぉ♪」
銀「あ、貴方・・・、な、な、な、何てことをしてくれたのよぉ!!」
最後の一本を奪われ激昇する水銀燈。が、翠星石はまったく悪びれる様子も無く
翠「そう固い事言うなですぅ。喉が渇いてたんですからしょうがねえじゃねえですか。」
銀「馬鹿!!あれは最後の一本だったのよぉ?!それを貴方は・・・」
翠「まぁったく、卑しいやつですねぇ。そんなに飲みたくきゃまた買えばいいですぅ。」
勝手に人の物を飲んで、しかもお説教を受けてる輩の台詞ではない。
銀「何言ってるのぉ?!最後の一本って言うのはねぇ、普段飲むヤクルトとはまったくの別物なのよぉ。
  最後の一本、それ以上はない締めくくりの一本、それがあれば、それがあれば給料日まで持てたのにぃ・・・」
そう言いつつ、うな垂れる水銀燈。
翠「アホみたいに服やらにお金をかけるから、そうなるんですぅ。これを機に少しは自重しろですぅ。」
銀「ぐぐ・・・、でも勝手に人のヤクルトを飲むなん」
翠「あ、もうすぐ私の授業の時間ですぅ。可愛い教え子達が、私を待ってるのでこれで失礼するですぅ。」
水銀燈の反論を途中、逃げ出す翠星石。だが、こんな事があったのでは水銀燈の怒りは収まらない。
銀「いつか、いつか覚えていなさぁい・・・」



そんなことがあった日から1週間後。
翠「まったく、あのウサギ教頭は、人にばっか残業押し付けやがってぇですぅ。」
時間は深夜。残業で残らされてたのだろう、職員室には翠星石だけである。
翠星石は帰り支度を済ませ、さあ帰ろう・・・と言う時であったが
ガラガラ
銀「あらぁ、こんな時間まで大変ねぇ、翠星石先生」
翠「あれ?水銀燈・・・。たしか先に帰ってた筈じゃぁ・・・」
銀「え?ああ、ちょっと忘れ物をしちゃってねぇ・・・。大事な書類なんだけどぉ・・・」
そう言い、自分の机から封筒を取り出す水銀燈。翠星石が残業で残らされるのを知り、
この前の復讐を果たすための口実作りとしてわざと置いていった物である。
しかも、ご丁寧なことにこの時間、翠星石が帰るまでずっと学校にいたのだ。食料まで視聴覚室に持ち込む徹底振りである。
銀「(勝手に帰られても、困るしねぇ・・・)」
翠「ふぅん・・・、しっかしこんな時間に暇な奴ですぅ。こちとら電車も動いてないのにどうやって帰ろうか悩んでるっていうのにぃ・・・」
銀「(一週間・・・、どんな風に復讐しようか迷ったけどぉ、やっぱあれよねぇ、フフフ)
  そうだわぁ、今日はもう夜も遅いし電車も動いてないからぁ、私の車で家まで送っててあげるわぁ、いかが?」
翠「はぁ?珍しいこともあるもんですねぇ・・・。そうですねぇ、電車も動いてないし・・・。それじゃ頼むですよ。」
銀「そう、良かったわぁ、フフフ。それじゃ正門まで車を回してくるからぁ、先に行っててちょうだぁい。」
美味く事が運んでほくそえむ水銀燈。心の中ではガッツポーズをあげてることだろう。

正門前
翠「うう、寒いですぅ・・・。一体、水銀燈の奴は何をやってるですかぁ・・・」
そう文句をたれる翠星石。3月とはいえ、夜中になればかなり冷え込むのだからしょうがない。
そんな時、ちょうど車に乗った水銀燈がやって来た。だが、普通の車のエンジン音とはちょっと違う。
物凄いエキゾースト音である。
銀「お待たせぇ、かなり待たせちゃったかしらぁ?寒いから早く乗ってぇ」
翠「遅せぇです!!もし翠星石が凍死したらどうするつもりですか?!」
銀「お馬鹿さぁん、人間がこの程度の寒さで死ぬわけないじゃなぁい?」
翠「しっかし、この車・・・。金をかけてるのは服ばかりかと思ってたですがぁ・・・」
そう物凄い音の正体。水銀燈の駆る車はランボルギーニ・ディアブロ。
特徴的なガルウイングタイプのドアに、ボディには猛牛のエンブレムがきらりと輝く。
V型12気筒DOHCのエンジンを搭載し、最高時速325キロをたたき出すスーパーカーの代名詞的な車である。
が、翠星石は別に車の知識なぞまったくないので、彼女にはただ高そうな車としか認識されていない。
銀「あらぁ?翠星石先生はこの車のこと知っているのかしらぁ?」
翠「な・・・、も、勿論知ってるですよぉ。これは、えーと、フェラーリとかいう車ですぅ♪」
そう答える翠星石。恐らく高い車=皆、フェラーリなのだろう。
が、相手が悪かった。ランボルギーニ乗りにフェラーリの話題は禁句である。
銀「な?!あ、あんな、あんな金儲け主義一辺倒の車と一緒にしないでしょうだい!!」
翠「何ですか、いきなりキレるなですぅ!!」
銀「き、キレてないわぁ、キレてないわよぉ・・・。私をキレさせたら大したものよぉ?」
翠「意味が分からんです・・・。ほら、家まで送ってくれるんじゃないんですかぁ?」
銀「そうね、それじゃ早く乗ってぇ。行きましょ・・・」

帰りのドライブはまさに壮絶であった。見た目に反して荒々しいドライビングテクの水銀燈。
馬力がある車だけに、物凄いスリルだがぶつけたらどうしよう・・・とかは考えてないのだろうか。
他の車が恐れをなして、道を譲られまくりなのも幸いしてるのだろう。
翠「ちょ、ちょっと水銀燈?も、も、もう少し安全運転でお願いしたいのですが・・・」
銀「何言ってるのよぉ?まだまだこんなもんじゃないわぁ・・・、フフフ」
そう言いつつ、アクセルを踏み込む水銀燈。さらにスピードをます車体。
まさに悪魔の名を冠するに相応しいのだが、助手席の翠星石にはたまったものではない。
銀「(蒼星石からあんなに良いことを教えてもらったんですもの、たっぷりこの前のお返しをしてあ・げ・るぅ、フフフフ)」
それは復讐のために水銀燈が翠星石の苦手なものを聞き回ってたときのこと。
蒼「ああ、たしか・・・早いもの。ジェットコースターとかが凄い苦手って聞いたけど・・・」
この事を翠星石が知れば、蒼星石が大変な目にあうのだろうが、水銀燈は気にしていない。
銀「あらぁ、もしかして怖いのかしらぁ?そんなことは無いわよねぇ、あの有栖学園一の才色兼備を誇る
  翠星石先生にまさか苦手なものが存在するわけが・・・ねぇ?」
翠「あ、あたりめえですぅ。ただ事故にあって生徒が悲しむのは見たくないだけですぅ。」
震えまくりの体でそう強がる翠星石。ただでさえプライドが高いため、素直に怖いといえないのだ。
銀「そう、あらぁ?あれは・・・」
ちょうど目の前に高速道路の入り口、I.Cが見えてきた。その時、水銀燈の頭に電撃が走る。
急に方向転換し、高速へと入る水銀燈。
翠「な、何してるですか?!そっちは家の方向じゃないですよぉ。それにここ・・・高速道路じゃねえですか?!」
銀「そうよぉ、翠星石先生がお楽しみのようだからぁ、もっと楽しませてあげるわぁ。」

銀「フフフ、どう面白いでしょうぉ?他の車も皆、道を譲ってくれるのよぉ?」
翠「け、けこ、結構ですぅ!!は、はや、は、早くいい、家にか、帰しやがれですぅ!!」
怖さのあまり舌がもつれる翠星石。もうこんなことは終わりにしたい。
家に帰ってくんくんのビデオを見ながら、コーヒーでも飲んでゆっくりしたい。そう考える翠星石。
銀「何言ってるのぉ?夜はまだまだこれからよぉ?ここならもっとスピードが・・・出せるのよぉ!!」
ヤケのアクセルベタ踏み。ヤクルトの恨みは恐ろしい。時速はゆうに200キロの大台を突破している。
はっきり言って大の車好きでもここまでいくと怖いとさえ思える。
翠「ひぃ!!うう・・・、早く帰りたいですぅ。」
銀「そうは行かないわぁ。貴方にはこの前の怨みもあるしねぇ・・・」
翠「な、な、やっぱりわざとやっていやがったですねぇ!!」
銀「当たり前じゃなぁい。ヤクルトの恨みは恐ろしいのよぉ?」
翠「そんなことなら、もう済んだじゃねえですかぁ?!次の日買ってあげたでしょうにぃ・・・」
銀「そうねぇ・・・、でもそれとこれとは話が別よぉ?フフフ」
そう言いつつ、アクセル全開で他の車の間ギリギリを擦り抜ける水銀燈。車幅感覚が余程優れていないと出来ないものだが。
翠「あわわわ・・・、も、も、もうだ、駄目ですぅ・・・・。」
怖さのあまり失神する翠星石。その後、サービスエリアに入り車を止め
銀「ウフフ、これ以上にない出来だわぁ。あの翠星石が失神だなんてぇ。」
翠星石の髪を撫でながら、そう呟く水銀燈。写真でも撮ってやろうとしたが生憎、カメラがなかった。
その後は一応、彼女を家まで送り、失神してる体をベッドに押し込んで水銀燈は帰路に着いた。
が、高速道路のオービスにはバッチリ水銀燈の車が写っており、200キロ以上も出してたため
県警から呼び出しを受け、免停を受ける羽目になる。
翠「だから、この翠星石を敵に回すのはやめとけって言ったんですがねぇ」