ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki えろ時代

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薔薇水晶の滑舌の悪さは有栖学園でも有名である。滑舌が悪い上に、声が小さい。
しかしその滑舌が悪くのっぺりとした口調が、独特の魅力をもっており、可愛らしいという理由で放送部の顧問に抜擢されたこともまた有名である。
そんな彼女の授業は、常に聴覚を集中させていないといけない。
そのお陰か薔薇水晶の授業を受ける生徒たちの成績は軒並み高い。
始業のチャイムが鳴る。いつものように、薔薇水晶はうつむき加減に授業を進行する。
薔薇「授業を始めます…」
はじめは、この言葉でさえも聞き取れない生徒が多数いた。しかし、2学期ともなれば薔薇水晶ののっぺり口調にも慣れ、そのような事態には陥らない。
薔薇「教科書を開いてくだたい…」
本人は至極真面目に「ください」と言っているのであろうが、どう聞いても「くだたい」にしか聞こえない。
しかしこのようなことは最早日常茶飯事である。誰も反応しない。
薔薇「今日は新しい時代に入りまつね…」
またもや誰も反応しない。この程度のことでいちいち反応していたら身が持たない。
生徒たちは今日から始まる単元のページを探す。しかしその手が、次に放った薔薇水晶の一言によって止まる。
薔薇「今日から、えろ時代について勉強します…」
数人の生徒が顔を見合わせる。顔を見合わせるということは、生徒の聞き間違いではないだろう。
ということは、薔薇水晶の言い間違いだろうか?しかし薔薇水晶に言い間違えたような素振りは見えなかった。
薔薇「えろ時代は…」
やはり言い間違いではない。やはり薔薇水晶は「えろ時代」と言っている。
もちろん、本人にとっては「江戸時代」なのだろう。
数人の男子生徒が、肩を震わす。それに釣られ、まるで連鎖反応のようにクラス全体が肩を震わす。
薔薇「…なにか、おかしいですか…?」
異変に気付いた薔薇水晶に問い詰められても、生徒たちは肩を震わすばかりであった。
その薔薇水晶から見れば不真面目な授業態度に、むすっと不機嫌になる。

薔薇「…A君、教科書を読んでください…」
教室を鎮めるために、Aに教科書を読ませることにした。Aは、一番最初に肩を震わせた生徒の一人である。
A「えーとぉ、えろ時代はー」
「江戸時代」という言葉が出るたびに、薔薇水晶の真似をしてわざと「えろ時代」と読み上げる。
生徒たちが、笑うまいと必死に堪える。
薔薇「…A君…」
薔薇水曜が顔を真っ赤にしながら、Aの朗読を止める。
A「な、なんですか?」
薔薇「あの…その…」
なおも顔を真っ赤にする薔薇水晶。うつむきながら、もじもじとしている。
言おうか言うまいかで悩んでいるようだったが、意を決して口を開いた。
薔薇「えろ時代じゃなくて…えろ時代です…」
訂正でさえも間違えていた。生徒たちの我慢はここが限界であった。
ドッと笑い声が上がる。薔薇水晶はただ一人、状況を理解できないでいた。
当たり前だが結局、この日の日本史は授業にならなかった。