ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

蒼星石とチョーク

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  蒼「ここは左辺を展開して、右辺に代入して~」
   いつものように数学の授業をする蒼星石。
   ふと、気付くと何か変な音がする。グーグーという音。
   最初何の音かわからなかった蒼星石だったが、
   ようやく理解した。いびきの音だった。
   そして誰が寝てるのかと思い教室を見たが、
   見渡す限り寝ている生徒は見当たらない。  
   それもそのはず、蒼星石のチョーク投げは百発百中で、
   さらに当てられた生徒は膨大な量の課題を出されるのだ。
   そんな授業で堂々と寝るものなどいない。
   しかし、このクラスには座席の利を利用して眠るものがいた。
   Hである。彼の席は真ん中の前から4番目の席で
   それほど見つかりにくい訳ではない。
   では、なぜ見つかりにくいのか?それは彼の前の席の人物に秘密があった。
   その人物はK、身長195cm体重106㌔の超巨漢だった。
   そのKの影に隠れてチョークもここなら当たらないだろうと思って
   安心してHは眠っていた。
   蒼星石も寝ているのがHだと気がついた。
  蒼「はは~ん、寝ているのはH君か」

   蒼星石は迷っていた。
  蒼(ふつうに起こしてもいいんだけどなあ)
   しかし生徒の間で「チョーク投げの鬼才」という通り名で
   呼ばれている蒼星石の中に何か熱いものがこみ上げてきた。
  蒼(ここで引き下がる訳にはいかない!)
   Hの挑戦的な態度に蒼星石の闘志に火がついた。
   蒼星石は黒板になにやら難しい計算をし始めた。
  蒼「ブツブツ・・空気抵抗が・・角度は・・ブツブツ」
   生徒は何が書かれているのかさっぱりわからなかった。
  蒼「よし!これでいける!」
   計算を終え声を上げる蒼星石。
   チョークを手に取り、なにやら削っている。
  蒼「できた!」
   そういうと蒼星石は大きく振りかぶりチョークを投げた。
  蒼「いっけぇー」 
   投げられたチョークはHの少し右を通るという角度で飛んでいった。
  蒼「そこだっ!」
   蒼星石がそういうとチョークはKを過ぎたあたりで急激に左に曲がった。
   そしてHの頭に命中した。
  H「いってぇ~」
   そういって目を覚ますH
  蒼「おはよう、H君。放課後、教務室まで来てね」
   その日の放課後、Hは山のようなプリントを持って帰っていった。
   そしてそれ以来、蒼星石の授業で眠るものはなかったという。

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