ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki ぬこ捕獲

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 「キャーーーーーーーー」
  その事件は1人の教諭の悲鳴からはじまった。

 「じゃあ、ここの和訳をA君やってください」
  いつものように真紅が授業を進めていると
  ふと教卓の下に何かがいるのに気づいた。
 「何かいるのだわ」
  そういって真紅がのぞいた瞬間、
  その謎の物体が飛び出した。
  真紅がその物体が何であるのか理解するのには
  時間がかかった。
  体の大きさが70cmはあろうかという丸々とした物体。
  しかし、その物体の正体がわかったとき、真紅の血の気が引いた。
  それは大きなネコであった。大のネコ嫌いの真紅には
  たまったもんではない。
 「キャーーーーーーーー」
  と悲鳴を上げ真紅はたおれてしまった。


  真紅に駆け寄る生徒たち。すると、ネコは逃げてしまった。
  生徒が動揺していると、校内放送のチャイムが鳴った。
  そこからする声はローゼンのものであった。
 「えー、全校の諸君。今、校内にネコが侵入しています。
  それを捕まえてください」
  またいつもの思いつきかと全校がため息をついていると、
 「ちなみにそのネコは街の大富豪小池さんの愛猫で
  捕まえた人には15万の賞金が出るそうです」
  その言葉で全校生徒の目の色が変わった。
  無論、教師陣も例外ではない。
 銀「ヤクルト飲み放題だわぁ」
 雛「うにゅー食べ放題なのー」
 金「楽してズルして賞金ゲットかしらー」
 翠「賞金は誰にも渡さんです」
 蒼「新しいPC欲しかったんだよね」
 薔「きらきーの・・食費・・」
 雪「コレクションの・・資金・・」
 こうして学園全体を巻き込んだ大捕り物が始まった。




  雛苺の場合

  雛苺は校庭の茂みに隠れていた。
  その視線の先には苺大福が置かれている。
 雛「ネコさんもうにゅーが大好きに決まってるの~
   待ってれば必ずネコさんがくるの~」
  満面の笑みである。
  しかし、その日の夕方になってもネコは来ず、
  すっかり眠りこけている雛苺の姿があったそうな。



  きらきーとカナリアの場合

  雪華綺晶は教室で廊下を見ながらジッと息を潜めていた。
  その視線の先にはブービートラップが仕掛けられていた。
  下の方に糸があり、それを切ると網に引っかかるという
  古典的な罠である。 
 雪「・・コレクション・・」
  雪華綺晶の頭の中にはそのことしかなかった。
  トトッ
  廊下の先から足音がして、雪華綺晶は身構えた。
  プチッ  ガサガサッ
  獲物がかかった音がして雪華綺晶は飛び出した。

  廊下に飛び出した雪華綺晶が見たものは・・・
  「こっ、これはどういうことなのかしらー」
  そこにいたのは同僚の金糸雀の姿だった。
 雪「・・金糸雀・・」
 金「雪華綺晶!早く降ろすのかしらー。
   ネコに逃げられてしまうのか・・・」
   口調を強めて言おうとした金糸雀だが、
   最後まで言うことはできなかった。
   なぜなら雪華綺晶の手には銃が構えられていたからである。
  金「雪華綺晶・・目の色がおかしいのかしらー・・
    やめて欲しいのかしらー・・」
  雪「私の・・コレクション・・」
    チャキ
  金「キャーーーーーーー」
    こうして金糸雀は雪華綺晶のお仕置きを受けたのであった。



  薔薇水晶と翠星石

  薔薇水晶は教務室にいた。そして教務室の机の上にはネコがいた。
  たまたま薔薇水晶が教務室に入るとネコがいたのである。
  今月はいつもの月以上に雪華綺晶の食費がかさんでいるので
  15万は確実に欲しかった。
  しかし、力ずくで捕まえるのは
  薔薇水晶には到底無理だろう。
  そこで薔薇水晶は冷蔵庫に行き牛乳を取り出した。
  それを皿につぎ、それをネコの前に置いた。
 薔「さ・・お飲み」
  薔薇水晶がそう言うとネコは素直に牛乳を飲み始めた。
 薔(カワイイ・・)
  薔薇水晶が心の中でそんなことを思っていると
  ネコは牛乳を飲み終え薔薇水晶のほうを見ている。
 薔「おいで・・」
  そう言うとネコは少しずつこちらに寄ってくる。
  あと一歩くれば捕まえられるという所で廊下から足音がした。

  続き
  ドタドタドタッ  ガラガラ  バンッ
  廊下から騒がしくやってきたのは翠星石だった。
 翠「やぁ~と見つけたです。観念するですよ、デカ猫!」
  その手には虫取り網があった。あきらかに網がネコより小さいが・・
 薔「翠星石・・待っ」
  薔薇水晶の制止もむなしく、翠星石はネコに飛びかかった。
 翠「おりゃー、捕まりやがれですー」
  ネコと翠星石は教務室中を荒らしまくった。
  そのうちネコは廊下に逃げていき、翠星石も後を追った。
 翠「あのデカ猫、待ちやがれですー」
  1人教務室に残された薔薇水晶はどうしようかと思った。
 薔「食費は切り詰めれば・・なんとかなるよね・・」
  そう言って薔薇水晶は教務室を見渡した。
  その後、夕方まで教務室の片付けをする薔薇水晶の姿があったそうな。



  水銀燈と蒼星石の場合(ちょっと翠星石)

 翠「待ちやがれですー」
  教務室を飛び出した翠星石は廊下を駆け抜けた。
  すると突然2つの人影が現れた。
 翠「えっ!?ちょ、なにしやがるです、んーんー」
  その2人に縄を巻かれ、猿轡をされた。
 銀「ごめんなさぁい。あなたに賞金は渡せないのぉ」
 蒼「ごめんね翠星石、新しいPCどうしても欲しいんだ」
  翠星石はんーんーと言いながら跳ねている。
 銀「これで残ってるのは私とあなただけねぇ」
 蒼「そうだね、手を組んだ甲斐があったよ」
  そう、この2人は手を組んでいたのである。
  雛苺の所にネコを行かせないようにし、
  金糸雀を雪華綺晶の所に行くように仕向け、
  翠星石を教務室に行かせ、薔薇水晶の邪魔をする、
  全て計画どうりだったのだ。
 銀「でもぉ、それもここまでぇ」
 蒼「いっておくけど、ボクは負ける気はないよ」
 銀「それはこっちのセリフよぉ」
  2人の真剣勝負が始まった。 

  2人はネコを追いながら戦っていた。
  水銀燈は右手にほうきを持ち、一方の蒼星石はモップを持っていた。
 銀「ハァ!」
 蒼「くっ」
  水銀燈が振り下ろしたほうきをモップで受ける蒼星石。
 蒼「やぁ!」
 銀 ヒラリッ
  そのほうきをさばいて、モップで突きをくりだす蒼星石。
  それをかわす水銀燈。
  まるでアクション映画さながらの動きだ。
 銀「なかなかやるわねぇ、でもいつまでもつかしらぁ?」
 蒼「キミに勝つまでさ、そっちこそ疲れてきたんじゃない?」
  長い渡り廊下の先を走るネコ。
  それを追う水銀燈と蒼星石。

 蒼「ヤクルトなんて、ボクが買ってあげるよ。
   だから、今回はゆずってくれないかな」
 銀「あん、イヤよぉ。他人の施しを受けたヤクルトなんて
   おいしくないものぉ。自分で買うから意味があるのよぉ」
   どう味が変わるのだろうと思いながら、
   蒼星石は唇を噛んだ。
   状況が悪くなっている。徐々に押され始めている。
   一方の水銀燈は笑みがこぼれる。
 銀(このままいけば賞金は私のものだわぁ」
   2人の思考が交錯する中、ネコが突き当たりの角を右に曲がった。
 銀・蒼(まずい、見失う!)
   2人は急いでネコを追い角を曲がった。
   そして、2人の目に飛び込んできたものは・・・



  真紅の場合

 真「う~ん・・・」
  真紅が目を覚ますとそこは保健室だった。
 真(私どうしたのかしら、・・あっ!そうだわ
   ネコに驚いてたおれたのだわ)
  自分の状況を理解し、保健室を出る真紅。 
 真「一体どうなっているのだわ・・・」
  そこで真紅が目にしたのは、
  うれしそうな顔で倒れている生徒の姿だった。
男子A「う~ん、水銀燈先生~」
女子C「あ~ん、蒼星石先生~」 
  真紅はなぜかピーンと来た。
 真「水銀燈が色じかけで落としたんだわ」
   バーローwwという言葉が頭に浮かんできたが
   口にはしなかった。
 真「でも、蒼星石はこんなことするはずないのに」
  「いつもの蒼星石」ならしないだろう。
   しかし今日は事情が違っていたのである。
   生徒は放っておいても大丈夫だろう。
   何より夢の世界から帰ってきそうにない。
   そして、真紅は校舎をまわり始めた。


   真紅は校舎をまわり、
   校庭の茂みに寝ていた雛苺を起こし、
   雪華綺晶のお仕置きを受けていた金糸雀を助け、
   教務室の片付けをしていた薔薇水晶を手伝い、
   縄で縛られている翠星石を・・・放っておき、
   見つからない水銀燈と蒼星石は 
   どこに行ったのだろうと、渡り廊下の方へ歩いていった。
 真「みんなの話を聞いて大体状況はわかったのだわ。
   15万円は魅力だけど、私にはとてもムリなのだわ」
   そう言って渡り廊下の角を曲がろうとした瞬間、
   角からあのネコが飛び出してきた。
 真「キャッ」
   真紅は逃げようとしたが、体が動かず、ネコに抱きつかれた。
 真「・・・・・」
   真紅はネコに抱きつかれたまま再び気絶してしまった。

   角を曲がってきた水銀燈と蒼星石の2人は
   その光景を見て唖然としていた。
   気絶している真紅、苦しそうにもがくネコ、
   あっけにとられているとそこにローゼンが現れた。
ローゼン「おやっ、捕まえたのは真紅先生ですか、
     では、真紅先生に15万円を贈呈しまーす」
   気絶しているんだからノーカウントだと抗議する2人の先生。
ローゼン「真紅先生ー、真紅先生ー、本当に気絶していますね。
     まぁ捕まえたことに変わりはないのでよしとしましょう」
   そんなぁ~と言って床にへたり込む水銀燈と蒼星石。
ラプラス「何がよしとしましょう、だ。まったく・・」
   ローゼンの後ろにはスケジュール帳を持ったラプラスがいた。
   今日の授業をいつとりかえすかを考えているのだろう。
   これにて学園を巻き込んだ大捕り物は幕を閉じた。
   そして3日後、街で大量のくんくんグッズを買い込む
   真紅の姿があった。
   真紅はちょっぴりネコに感謝していました。

   FIN