ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 真紅と百合

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 いま、私は女性として悩んでいる。
 授業を自習にしてしまうぐらい悩んでいる。
 原因は、私の同僚である蒼星石についてだ。
 何故か、蒼星石のことを考えると頬が熱くなる。
 変な事を想像してしまう。
 私にその気は無いはずなのに……
真紅「うぅ……なんでこんな事を四十八時間五十七分三十一秒も考えてるの……私」
 ため息が出る。
 長い金色の髪が風に流れる。
 そもそもなんでこんな事を考えるているのかと悩んでも色々思い当たりすぎてしょうがない。
 この前も仕事なんか手伝ってもらったし……
 その前なんか資料を運ぶの手伝ってもらったし……
 その前の前なんて、転びそうになったのを助けられたし……
真紅「うぅ、私らしくない私らしくない悩みだわ……答えが見つからない」
 こんな事になった事は、生まれて一度も無いのだからしょうがない。
 初恋はいつですか? と、聞かれればたぶん今かもしれな……
 ちょっとまって、恋? 初恋? なぜそんな単語が……
 落ち着け、落ち着くのよ真紅。
 今何を思った?

 初恋? 私が? 蒼星石に対して?
 私にその気は、無いわ。無いのよ?
「先生」
 私と蒼星石は、じゃぁ……実らせるの無理じゃない。
 いや、実らないのが良いのであって、まて私冷静になれ。
 ダレよ私に声をかけてくるのは、今授業中でしょ?
「真紅先生」
 煩いわね、今私は人生の分岐点とも言う場所に立っているのよ。
「おーい? 真紅先生?」
 喧しいわね………ん? この声は……
「あ、気づきました? 真紅先生」
真紅「?!?! そ、蒼星石先生?!?!?」
蒼星石「? はい、僕ですが? どうしました? そんなに慌てて」
真紅「こ、コホン……い、いえちょっと唐突だったもので」
 いま、自分の顔が耳まで真っ赤であると思うが、何とか冷静を取り戻してそう言う。
 そんな真紅に、あぁそうですかと微笑む蒼星石。
 ソレを見て余計に顔が熱い。うぅ、末期症状染みてるわ。
蒼星石「顔が、赤いですよ? 熱でも?」
 額に手を当てないで、額と額を当てるという所業を素でする蒼星石。
 顔が、顔が近い近い近い近い! 息がかかる!
真紅「な、何するのだわ。だ、大丈夫なのだわ!」
蒼星石「そうですか?」
 ぽややんと笑みを浮かべる蒼星石。

 天使の笑顔なのになんか悪魔染みて見えた。
 恥ずかしいったらありゃしない……
真紅「そう言えば何にか用が?」
蒼星石「いいえ、まったくありませんよ。僕も今の時間は暇でやる事も無いから来ただけです」
 そう言うと蒼星石は、グッと伸びを一度した。
 いい風だ。と、蒼星石は呟く。
 そんな蒼星石を見て、先ほどみたいにではないがやや頬を赤らめる真紅。
真紅「生徒たちの様子を見てくるのだわ」
蒼星石「いってらっしゃい」
 屋上を後にする真紅に、そう声をかける蒼星石。
 真紅の後姿を見送って、蒼星石は空を見上げた。
真紅「あなたたちー! なにさぼってるのだわー!」
 丁度真下の教室からそんな声が聞こえ、蒼星石はくすっと笑った。