ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki マウスの上の日向ぼっこ

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

 中庭にデンッと存在する戦車『マウス』
 それを見上げる薔薇水晶。
 丁度、生徒の相手(日本史の試験について)を終えて気分転換に中庭に出てまず目に写ったのが
 自分の姉である、雪華綺晶が持ってきた『マウス』
 姉の軍事関係の事への力のこもり様は、半端じゃないことを知っている薔薇水晶は、マウスをいつ買ったのだろうかと思っていた。
 この前は、よくわからないライフルを買ってきてたし……
 自分と、ほとんど給料は変わらない筈なのに、どうやってそんな高そうなの買えるのだろうか?
 などと、思ってしまう。
 あと、いつもほとんどと言って良いほど自分と行動を共にするのに、いつ車検なんてしたんだろう。
 相変わらず自分の姉は、謎だなぁと思う。
蒼星石「あれ? 薔薇水晶先生じゃないですか」
 と、聞き覚えのある声が薔薇水晶にかけられる。
 キョロキョロと、周囲を見回しても声の主である蒼星石の姿は見えない。
蒼星石「上ですよ上」
 と、その声に上を見上げると、マウスの上からこちらを見ている蒼星石。
 よっと。と、短い声と共に颯爽とマウスの上から降りてくる蒼星石。
薔薇水晶「……いったい……なにを?」
蒼星石「ちょうど、この上が一番日の当たりがいいので、日向ぼっこです」
 苦笑しながら蒼星石はそう告げる。
 確かに、マウスが中庭に来てからマウスを中心にしてやや薄暗い。
 それだけマウスが巨大であると言う事なのだが……
 植物を育てている同僚、翠星石はマウスを邪魔なモノだと言っている

蒼星石「一応、雪華綺晶先生には許可もらってますよ? 汚さない傷つけないって約束で」
 いやー。許可をもらう時ものすごくにらまれましたし血判状までかかされました。と苦笑する蒼星石。
蒼星石「あぁ、そうだ薔薇水晶先生もどうですか? 僕以外上に上らないので絶好な場所なんですよ」
 と、薔薇水晶を一緒に日向ぼっこしませんか? と誘う蒼星石。
 特に断る理由もないし、急ぐような仕事も無い為、薔薇水晶は付き合うことにした。
 なれた様にマウスを上っていく蒼星石。
 初めて上るので、時々蒼星石の手をかりてマウスを上っていく薔薇水晶。
 そして、やっとマウスの上に到着した二人。
 ね? 絶好の場所でしょ? と、子供の様な笑顔を浮かべる蒼星石。
 太陽の光が、マウスを照らし鈍い金属の輝きを出している。
 そして、マウスの上から見える風景。
 中庭なのに、何処か違う場所を見ているようだった。
蒼星石「ちょっと悩んだ時とか気分転換にいいんですよ」
 そう言って蒼星石は、丁度真ん中に座る。
 薔薇水晶も蒼星石に習って蒼星石の隣に座った。
 ぽかぽかとして暖かい。
 太陽で温められた鉄板は、かなり熱いが、マウスはその点金属が丸出しと言うわけではなく塗装されているので
 心地よいぐらいの暖かさである。故に、上からの暖かさと下からの暖かさで何処か気分が楽になってくる。
 しばらく二人はそうしていたが、ふとマウスの下から誰か呼ぶ声がする。
 蒼星石が、上から下を覗くと男子生徒が薔薇水晶先生ー! と、大声を上げている。
蒼星石「薔薇水晶先生。生徒が先生を探してますよ?」
 蒼星石の言葉に、え? と首をかしげ蒼星石と同じように上から下を見る。
 確かに、薔薇水晶先生どこっすかー! と、大声を上げて自分を探している男子生徒。

薔薇水晶「……どうしよう?」
 初めてマウスに上った自分には、直ぐに降りられないのでどうしても時間がかかる。
蒼星石「おーい。君ー」
男子「あ! 蒼星石先生! と薔薇水晶先生!?」
 なんでそんなとこにいるんすかー! と大声を上げる男子生徒。
 そりゃ、校舎内を探し巡ってこんな中庭のしかもマウスの上に居るなんて思いもしない。
 と、言うわけで思わず男子生徒はそう大声を上げてしまった訳だ。
蒼星石「今、降りるから少しまってくれないかい? あぁ後すこーしマウスから離れて」
 蒼星石は、男子生徒にそう告げるとくるっと薔薇水晶の方を向き失礼します。と、短く言った後
 薔薇水晶を抱き上げた。俗に言うお姫様抱っこ。
 え? と、言葉をあげる前に浮遊感。
 つまり、蒼星石は薔薇水晶を抱き上げてマウスから飛び降りた。
 そして、一瞬後の衝撃……と、言っても少しばかり揺れた程度だったが
蒼星石「じゃ、僕はまたマウスの上にいますので」
 薔薇水晶をおろしたたせると、蒼星石は、またマウスの上へ戻っていく。
二人「…………」
 そんな蒼星石を見て言葉が出ない二人。
 とりあえず、最初に声を出したのは薔薇水晶。
薔薇水晶「○○君……そういえば何の様だったの?」
男子「あぁそうだ! いや、実は日本史の事についてなんっすが」
 と、男子生徒も調子をなんとか取り戻し薔薇水晶にそう言う。
 うん。と、うなづいて男子生徒の言葉を促す薔薇水晶。
 男子生徒と薔薇水晶は、日本史の事について話しながら校舎に戻っていく。
 そんな午後の天気が良い日の出来事。