ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

雛苺と演劇部

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 雛苺は、緊張していた。
 こんなに緊張するのは、教師試験を受けた時以来じゃないのか?
 と、考える。
巴『私は世界を恨む! 世界を! 人を!』
 そんな雛苺の傍ら。巴が、台本を感情を込めて読む。
蒼星石『待て! トアフィモエ! それは行けない!』
 と、特にやる事無いから手伝うよと、演劇部の練習に付き合ってくれている蒼星石が
 巴と同じ様に感情を込めて台本を読む。
 雛苺も、同じように台本を持っているが、まだ自分の台詞ではないとじっとしている。
巴『ブルーよ! 貴様は、恋しい人を失う事の辛さを分かるというのか!』
 来た! 次は私の台詞だ! おちつくのよおちつくのよ雛苺。
雛苺『トアフィモエ! そんな事はやめて! 私は私は!』
 次に此処に居るのよ! と続くはずの言葉が
雛苺「ここにいりゅのよー!」
 言い終わった瞬間、雛苺は己の失敗に気づきガーンと漫画の様に固まる。
巴「丁度良いので一休みしましょうか」
 パタンと、台本を閉じる巴。蒼星石も同じように台本を閉じる。
 そして、相変わらず固まったままの雛苺。
 しばらくして
雛苺「うぅ、ごめんなさいなのー」
 と、ショボーンとした感じで雛苺は二人にそう謝ったが
 二人は何を謝ってるのかわからないと言う感じだ。

巴「? 雛苺先生。なにを謝ってるんですか?」
蒼星石「うん。なにを誤ってるんだい?」
 と、二人の言葉に雛苺はえ? と、二人の顔を見る。
巴「あぁ、先ほどの噛んだ所ですか? 別にいいんですよ?」
蒼星石「あぁ、なるほど。雛苺先生」
雛苺「は、はいなの!」
 蒼星石に声かけられて、ビクンと背筋を伸ばす雛苺。
巴「練習なんですから、噛んだ位大丈夫です。それに、先生は実際に劇に出る訳じゃないでしょう?」
 と、巴の言葉にあ……と雛苺は、ポカァンとした表情になる。
 そんな雛苺を見て、くすくすと笑う蒼星石と巴。
雛苺「ひ、ひどいのー! わ、笑わなくてもいいのー!」
 二人にそういいながらも、雛苺は笑みを浮かべていた。
巴「あと、もう少し休んでからまたやりましょうか」
蒼星石「わかったよ。それにしても、今日はなんで人が居ないんだい?」
巴「なんか、皆用事が出来てそれが丁度今日に重なったようです。雛苺先生に事前連絡してたはずですが?」
雛苺「ギクッ?!」
 そ、そういえば。言われていた気がする。と、額にでっかい汗を浮かべる雛苺。
 とりあえず、巴から目線をそらす。
 目をそらした雛苺を見てやっぱり二人は、くすくすと笑った。
 それが、恥ずかしいのか雛苺は耳まで真っ赤にして今にも湯気が出そうだった。
巴「さぁ、そろそろ始めましょうか」
蒼星石「ん」
雛苺「はいなのー!」
 演劇部の部室に雛苺の元気の良い声が響いた。
 そんな、三人の演劇の練習風景。

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