ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 車輪の唄

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翠「ほれ、ジュン!早くしないと始発の電車に間に合わなくなるですよ!」

ジ「分かってるって先生!けど上り坂のチャリ、しかも二人乗りはキツいって!ハァ、ハァ」

翠星石先生とジュンは付き合い始めたばかり。
教師と生徒の恋愛はよく[禁断の~]などというが、そういった関係にはほど遠く、一見すると仲の良い姉弟にしか見えない。
だが、今日でその関係も終わるかもしれない。
先生は春から別の学校に勤務することになったのだ。

さっきから先生は僕に寄りかかってくる。
なんかこの温もりは心地良いな。
ずっとこのままだったらいいのに…
しかし、やっぱり朝早いと街も静かだな~1人除いて…

翠「ほれジュン!もうちょっとですぅ!あと少しですぅ♪」

ジ「ハァハァ、随時と楽しそうだね先生。だけど先生の声しかしないから、まるで世界中で2人だけみたいだね。」

翠「なっ!////何詩人みたいなこと言ってやがるんですか!」ポカポカ

ジ「ちょ!痛い、痛いって!」

ジ「ハァハァハァ!うっし!やっと登りきった…ハァハァあっ!」

翠・ジ「・・・」

僕はその後の言葉が出なかった。どうやら先生も一緒らしい。
坂を登りきると、そこは絶景だった。朝焼けが凄い綺麗だ…
すると先生は笑いながら

翠「フフッ!まるで翠星石の門出を祝ってるようですぅ♪」

僕は後ろを振り返ることが出来なかった。
あまりの絶景と、先生が遠くに行ってしまう悲しさで、胸が詰まり泣いてしまったからだ。

駅に着くとやはり早朝のせいか、あまり人がいなかった。
いや、いたのかもしれないが、僕の目には先生しか映っていなかった。

先生も僕も改札を通った。もちろん僕は1番安い入場券だったが…

翠「な~に暗い顔してやがるんですか!シャキっとしやがれですぅ」

ジ「先、いや翠星石、向こうでも元気でな」

翠「あ、あったり前ですぅ♪ジュンがいなくなったくらいで、元気なくす訳ないですぅ!」
(初めて翠星石って呼んでくれたですぅ/////)

プルルルルル!!!
駅に出発のベルが鳴り響く。ドアに向かって先生は歩き出す。
そして電車に乗り込み、先生は大きな声で叫ぶ。

翠「約束するですぅ!必ず、必ずいつの日かまた会うですぅ!」

僕は答えられなかった。必死で泣くのをこらえていたからだ。
僕は俯いたまま手だけを振った。

先生、あれだけ強がってたくせに…最後の最後で泣いてな。声が震えてたから分かるよ…

電車のドアが閉まると、僕は急いで自転車にまたがり、元来た道を戻った。
[線路沿いの下り坂を風よりも速く飛ばしていく、君に追いつけと。]
[錆び付いた車輪、悲鳴をあげ精一杯電車と並ぶけれど、ゆっくり離されてく]

ジ「翠星石ぃぃ!約束だよ!必ずいつの日か会おう!!」

[離れてく君に見えるように、大きく手を振ったよ]

帰り道、明るくなった街並みを自転車を漕ぎながら、つぶやいた。

街は賑わいだしたのに世界中に僕一人だけみたいだよ翠星石…

END