ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 薔薇水晶の生活指導

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生活指導室。ここは、学校生活において問題のある生徒を文字通り指導する所である。
一つの机に向かい合わすように2つの椅子が置かれており、生徒と教師が1対1で話すのである。
今、一つの椅子に男子生徒が、もう一つの椅子には薔薇水晶が座っている。
男子生徒の目は大きく腫れ、口元は切れて血が滲んでいた。喧嘩をしましたと言わずとも分かる顔だった。
薔薇「・・・C君、どうしてD君を叩いたりしたんですか…?」
C「うるせーな。関係ないだろ?」
薔薇水晶がクラスの女子に呼ばれて教室に駆け込んだ時には、既にCは他の男子生徒によって取り押さえられていた。
一方のDは、Cの放った拳の当たり所が悪かったらしく、鼻の骨を折ってしまい、鼻血を出しながらうずくまっていた。
馬鹿がつくほど真面目なCが、まさか人を殴るなんて思いもしなかった。
薔薇「D君は、あの後病院へ行きました…」
C「そ、それがどうしたってんだよ!!」
薔薇「あなたも、怪我をしています…。どうして、あんな喧嘩になってしまったんですか…?」
C「う、うるせーよ!!俺みたいな駄目な奴は警察に突き出すなり、退学させるなりすれば良いじゃねえか!!
俺がいなくなったほうがスッキリするだろう!?」
もはややけくそ状態だった。喧嘩をしたこと、Cに怪我をさせてしまったことを気にしているのは、Cの性格上一目瞭然だった。
それでも、男の意地なのだろうか、薔薇水晶の質問に答えようとしない。
薔薇「・・・・・・」
薔薇水晶は、今にも泣き出しそうな顔をした。
C「な、何だよ!?泣き落としのつもりか!?」
薔薇水晶は何も言わず、Cに歩み寄った。Cが身構える。
C「な、なんだよ・・・・。」
薔薇水晶はCの前で膝をつくと、Cをギュッと抱きしめた。

C「!!!!!!!!!!!!!!!!」
薔薇「駄目な子なんて、いません…。いらない子なんて、いません…」
薔薇水晶がCの耳元でそっと囁く。Cの力が、すっと抜ける。
C「先生・・・」
薔薇「どうして、喧嘩が起こったのか、話して、くれませんか・・・?」
薔薇水晶はCを抱きしめたまま尋ねる。Cは、ポツリポツリと語り始めた。
C「Dが、あいつがEのことを馬鹿にしやがったんだ。俺は我慢できなかったから注意したんだ…」
Eというのは、薔薇水晶のクラスの生徒である。気が弱く、よくからかわれているということを聞いていた。
恐らく真面目なCは、DがEをからかうのを見ていられなかったのだろう。
そこでDを注意したら口論となり、次第にヒートアップして殴り合いになってしまったらしい。
Cの真面目で、それでいて不器用な性格を象徴する結果といえた。
薔薇水晶は、Cの話を抱きしめたまま、頭をポンポンと撫でながら聞いていた。
C「先生・・・俺、どうすれば良いんだよ・・」
Cが今にも泣き出しそうな声で助けを求めた。
薔薇水晶は、そっとCを引き離すと、優しく微笑みかけた。
薔薇「D君に、謝りに行きましょう・・・?」
C「でも、あいつ多分許してくれない・・・」
薔薇「大丈夫、先生も一緒に行きます…。それに、D君にも問題があるはずです…
一緒に話し合って、仲直り、しましょう・・・?」
C「先生…ありがとう…それと、ごめんなさい…」
薔薇水晶が優しくCの頭を撫でた。
薔薇「謝らないで…あなたは、私の大切な、生徒です…」
薔薇水晶はそう言うと、ハンカチを取り出した。そして自分の唾液を含ませると、Cの切れて血の滲んだ口元を拭き取った。
C「痛・・・」
薔薇「ふふ、消毒・・・」
薔薇水晶はハンカチをしまうと、Cの手をとった。
薔薇「さぁ、行きましょう・・・」