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裏有栖学園 雪降る戦いの詩 プロローグⅡ

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匿名ユーザー

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 十二月の寒空は、透き通るように蒼い。
 遠くの空には、蒼ではなく真紫色が広がり行く。
 寒空の下に広がるのは喧騒。
 街道を行く人々。
 仕事へ行く人。遊び場へ行く人。待ち合わせの人。

「ボサッとしてて言いのかい?」

 その言葉に歩みをやめ振り返る。
 しかし、振り返った先には誰の姿も無く。
 あるのは、道行く人々の姿。
 掛けられた言葉は、道行く人々の喧騒に掻き消えた。
 ため息を一つ漏らす。
 頭を掻いた所で誰が声をかけたのかが分かる訳も無く。
 もう一度ため息をつき空を仰ぎ見た。






 有栖学園。
 幼児舎から大学院まで一貫して進めるエレベーター式の学園であり……
 その敷地は、東京ほどの広さを有する。
 学園のほかにその敷地内には、様々なモノが存在しており
 もはや学園と言うよりも一つの都市。
 それが有栖学園。
 各学院前にはリニアレールが曳いてあり丁度逆時計回りの円と逆五望星を描く様に走るリニアが存在し
 学院から学院への移動が可能である。
 無いものは無い。と、言っても過言でないほどの建造物が存在し
 レストランから始まり文具屋、古本屋、喫茶店、病院に土木建築屋、天津はてには葬儀屋まである始末。
 それが有栖学園である。

 しかし、それは表での話し。
 裏での有栖学園は、世界有数の霊脈の真上に存在し、様々な呪や魔が混合する場所であり……
 ありとあらゆる呪や魔の集大成でもある場所なのである。
 スタンダードに黒魔術から始まり天津はてには、失われた大陸の術など。
 禁忌とれた魔導の書が大量に蔵されている地下図書まで存在する。
 実際、逆五望星を描いて走るリニアは、有栖学園に封印されているとある物を封じる為の封印の一部でもある。
 その事を知る者は多く、裏世界では知らない者を探す方が難しいと言われている。
 故に、常に狙われ続ける。
 その為、有栖学園では幼児舎から大学院の各学院に、数名の守護者が居る。
 ある者は生徒だったり。ある者は教員だったり。ある者は動物だったり……と、人知れず学園を護っている。


 今日も今日とて学園を狙う者たちと学園を護る者たちは戦う。

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