ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 帰り道

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夜、帰り道。
突然降り出した雨によって帰る手段をなくした彼女は、愚痴をこぼしつつ、
彼女の同僚の車に乗りながら、家路についていた。

「まったく、天気予報では降らないって言っていたのに、何ですかこのザマは」
「天気予報が必ず当たるとは限らないのよ~、翠星石先生~」

フロントガラスに打ち付ける水のかたまりが、ワイパーによって横へと流される。
まぶしく光る対向車のヘッドライトによって、時折照らされる彼女達。
前方を行く車のテールランプの赤い光が、水先案内人のように彼女達を導く。

「まったく、教頭はいつも―――」
「そうなの~教頭は―――」

ラジオから流れる、DJの軽快なトークを吹き飛ばしながら、彼女達の会話は弾んでいた。

やがて、車は住宅街の狭い道へと入っていく。
車の前方を照らす光が、暗闇に彼女達の行き先を教え続ける。
そして、彼女の家に着いた頃には、すでに雨は弱まり始めていた。

「わざわざ送ってもらってすまねぇですぅ」
「別にいいのよ~」

明日の朝に迎えに行くからと、彼女の同僚は、自らの家へと車を走らせて行った。

フロントガラスに打ち付けていた水のかたまりは、もうその冷たさをもたらす事は無く、
雲のすきまから見える小さな月が、彼女の同僚を照らしている。

もっとも、彼女の同僚はそんなことを気に掛けず、明日の朝にはまた会える、
彼女との会話に期待の心を弾ませながら、ハンドルを握っているだけであった。