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水銀燈の嘆き

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匿名ユーザー

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~水銀燈の嘆き~

水銀燈はスタイルがいい。これは周知の事実である。
しかしその事実を覆す信じられないような出来事が起こった・・・

朝。
水銀燈は目覚めた。そして朝のシャワーをしに浴室へ向かう。が・・・

水「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

悲鳴を上げる水銀燈。無い。無いのだ。何がって・・・胸が。
いつもはボイ(以下作者恥ずかしいので規制)・・・なのだが、今の水銀燈は真紅に勝るとも劣らない貧乳になっていた。
ん、後ろから凄まじい殺気が…え、薔薇の花びら!?

水「嘘よねぇ・・・これは夢よねぇ・・・」

一人呟く。目がうつろである。
しかし学校を休むわけにはいかない。とりあえず詰め物をして学校へ行った。

雛「あ、水銀燈!おはよーなのー。」

水「えぇ・・・おはよう・・・」

雛「?」

明らかに元気の無い水銀燈。何かあったのだろうということはバレバレだ。
しかし具体的な内容までが分かるはずも無く、この場は何事も起こらなかった。
しかしその水銀燈をさらに絶望が襲う・・・

水「今日の体育は・・・えっ、水泳!?」

これはマズい。非常にマズい。普通の状態ならば詰め物などで胸をごまかせようが水泳ではそうもいかない。
無論水の中でも使えるものも有るだろうがこんな時に用意しているはずもない。さらに。

水「ど、どうしよう・・・しかも今日の水泳は真紅のクラスと合同じゃない・・・」

さらにマズいのが今日は真紅のクラスとの合同だったということだ。
日頃水銀燈はスタイルの事で真紅を散々からかっている。
その真紅にこのことがバレたら・・・

青ざめる水銀燈。しかし打つ手はない。


そしてその問題の水泳。

真「はぁ・・・今日も水銀燈に何言われるかわからないのだわ・・・」

憂鬱そうな真紅。余程水銀燈は日頃真紅にちょっかいを出しているようだ。
しかし今日の水銀燈は静かだ。何も言ってこない。

真「・・・水銀燈?何かあったの?」

水「あ、あらぁ真紅。べ、別に何でもないわよぅ。」

怪しい。怪しすぎる。しかもいつもの水銀燈は水着一枚で存分にそのスタイルの良さを披露しているのだが、
今日に限ってパーカーなぞを羽織っている。

真「・・・・・・・・・」

不審な眼差しで水銀燈を見る真紅。そして彼女の背後にこっそり回りこみ・・・
パーカーを剥ぎ取った!

水「きゃっ!!!」

真「あら、いつも私をバカにするくせにこれはどういうこと?」

水「ううっ・・・」

真「それでは私や雛苺より小さいのだわ。・・・いつも人をバカにするから罰かしらね。」

水「グスッ・・・うぇぇぇん!」

追い討ちを掛けるかのような真紅の言葉に泣き出してしまう水銀燈。
すかさずめぐが真紅に抗議する。

め「先生!あんまりです!」

真「・・・なんてね。さっきのはいままでのお返しだわ。ちゃんとお返ししたからにはもう恨みは無いの  だわ。」

水「え・・・」

真「だって、貴女も私の大切な仲間なのだわ。さぁ、水銀燈、何でそうなってしまったのか話して欲し  いのだわ。」

水「グスッ、しんくぅ・・・」

真紅に抱きつく水銀燈。何故めぐまで抱きついていたかはこの際言及しないでおこう。
そしてこうなったいきさつを聞く真紅。何か心当たりがあるようだ。
そして水銀燈に問う。

真「水銀燈、あなた昨日何か変わったことをしなかった?」

水「そういえば帰る前に机の上にあったお茶を飲んでから少し体調が悪くなったわねぇ・・・」

真「それなのだわ!」


職員室。
金「おかしいのかしら!カナの作った『胸を大きくする薬』に間違いは無いはずなのかしら!
  でもちっとも大きくならないのかしら・・・」

嘆く金糸雀。
またなんとも奇妙な薬品を作り出したようだ。しかし話を聞くにまた失敗したのだろうか?
その金糸雀の背後から迫る影が二つ・・・

真「そういうことだったのね、金糸雀」

水「よくも・・・よくも・・・!」

いきなり職員室に飛び込んでくる二人。

金「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!くぁwせdrftgyふじこlp;」

二人に捕まる金糸雀。(以下自己規制)

つまり、今回の事件の真相はこうだ。
昨日金糸雀は自作の薬をお茶に入れて、自ら飲もうとした。
しかし何故かその湯飲みが水銀燈のところに置かれていて、そのまま彼女が飲んでしまった。
その薬にはある程度のスタイルを持つ人が飲むと、逆に胸が小さくなってしまうという副作用があった。
よって今の状態に至る・・・というわけだ。

水「どうやったら元に戻るのぉ!教えなさい、金糸雀!」

金「こ、これを飲めば元に戻るかしら!だから離してほしいのかしら!」

ごくごくごく。

・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。


次の日、水銀燈の胸は元通りとなっていた。喜ぶ水銀燈。

水「うふふ、やっぱり学園一のナイスバディは私ね。
  ・・・フン、一応感謝しとくわ、真紅・・・。」

ボソッと呟く水銀燈。
何にしろ、真紅に助けられたのは間違いない。
この一件以来、水銀燈がスタイルのことで真紅をからかうことはしばらく無かったという。




ちなみに。
真「金糸雀、その薬をよこすのだわ!」

金「カナも今度こそ飲むのかしら!」

二人とも目がヤバいことになっている。
その後二人ともその薬を飲んだ。・・・・・・・・・しかし流石は金糸雀作の薬。
さっぱり効果はなかったとさ。

おわり。

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