ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 教科書が教えない歴史『開国』

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「と、言う事を薔薇水晶先生に教えていただきました……」
「ふむ……で、私の所に来るのは何故だ? オディール」
「流れ……でしょうか? 兎も角何か知っていますか? 雪華綺晶先生」
「ふむ……妹が教えれた事なのだから私も一つや二つ……」
「あるのですか?」
「えーと…………あ、ある。うん」

 相変わらずの無表情ながらも何処か焦りの色が見え隠れする雪華綺晶。
 そんな雪華綺晶を見て、オディールは大丈夫かしら? などと思っていた。

「な、なんだその疑いの眼差しは………よし……教科書に載らない歴史の変わりに……だな」
「先生の傭兵時代のお話は聞き飽きたので結構です」
「う…………」

 オディールの冷静な言葉に、さらに焦りの色が見える雪華綺晶。

(ど、どうしよう……そ、そうだ! ばらしぃーから一つ教えてもらったじゃないか!
 そうだそれを話せば万事解決だな!)

 と、瞬時にひらめく(?)雪華綺晶。

「オディールも知っているペリーに関する歴史だ……
 ……日本とアメリカの……教科書が教えぬ……歴史だ」
「へぇ……ペリーですか」
「うむ……オディール。白旗とはどう言う意味を持つモノだ?」

 そうオディールに問う雪華綺晶。
 そうですね……と、すぐさま答えるオディール。

「降伏でしょうか?」
「そうだ……まぁ色々意味があるが……降伏や負けた事を標すのが一般的だな……
 しかしだ……ペリーが当時鎖国していた日本へやってきた……一八五三年の夏……
 まぁまだ日本には……白旗=降伏と認識されていなかった……
 その頃の日本での認識は……白旗=源氏の旗なのだ……その名残は身近な所に残っているぞ?
 学校の運動会等にな」
「そうなんですか……なるほど、それで日本の体育大会等では赤組白組に分かれる訳なんですね?」
「まぁそうだな……さて……白旗=降伏であると教えたのはほかでもないペリーだ……」

 そうなんですか。と、相槌を打つオディール。

「さて……一八五三年の夏……ペリー率いるアメリカの四隻の軍艦が、日本の浦賀……
 今で言う、神奈川県の横須賀市の沖に出現。
 ペリーは、友好と貿易を求める大統領の手紙を持ち、幕府に強く開国を迫った……」
「それなら、教科書にも載っていますよ?」
「まぁまて……」

 オディールの言葉に、ニヤリと口元に笑みを浮かべる雪華綺晶。

「実はな、ペリーはその大統領の手紙だけじゃぁ無かったんだ……
 で、いよいよ……日米双方の面会すると言う日、奉行所の役員がアメリカから渡された箱を開けてみた
 其処には二本の白旗が存在しており、一通の……大統領の手紙じゃない手紙が添えられていた……
 手紙の内容はこうだ……
 『日本が鎖国の国法を盾に通称を認めないのは天の道理にそむき、その罪は大きい。
  通商を開くことをあくまで承知しないならば、我々は武力によってその罪をただす。
  日本も国法を盾に防戦するがよい。
  戦争になればこちらが勝つのは決まっている。
  降伏する時は贈って置いた白旗を押し立てよ。
  そうしたら、アメリカは砲撃をやめ和睦することにしよう』
 実に当時の……いや、今もか? アメリカらしい言葉じゃないか……
 しかもだ……すでにペリー艦隊は砲門を陸に向けて、いつでも火を噴けるように準備していた。
 まぁ結局、この後の日本は、関税の額や割合……独自に決めることが出来ず……
 外国人による犯罪を日本側では裁く事も出来ない不平等な条約を結んだ……」

 くっくっくっくっと、さもおかしそうに笑う雪華綺晶。
 そんな姿を見てオディールは、あ、また悪い癖が始まったと思った。

「ペリーのやり方は実に合理的で……実に乱暴的だ……しかし、当時のアメリカと日本……
 武力ある国と無い国……弱い国である日本を脅す様は、さぞ愉快だっただろうな……」

 さながら、今で言う弱い者虐めと相違変わらんと笑いながら言う雪華綺晶。

「弱肉強食……当時の国際社会の掟とも言える……
 武力によって屈服される事……当時の日本人は、クソ食らえな程誇りが高い武士達だ……
 天下統一なんぞ言って、合戦繰り広げていたんだからな……つい最近までな……
 まぁ……屈辱的な事を味合わされ、日本の進路はどの様な方向へ持って行ったか……
 日本の指導者達は、当時の国際社会の掟を日本にも受け入れ……
 いかに不平等な条約であろうと忠実に守った……ヘンな所義理堅いからな日本人は……
 今では、義理堅い日本人は珍しいが……桜田あたりなんぞそれっぽいがな……
 それは兎も角……日本は西洋の文化を取り入れ、豊かな強い国にした上で……
 あくまで、交渉によって条約を改正しようと考えた……」

 オディール。お前習っただろう? と、雪華綺晶が問う。
 オディールは、あぁ……と拍手を打つとこう言った。

「明治維新ですね?」
「そうだ……それから約九十年後、日本はアメリカと激しい戦争を行い敗北。
 アメリカの歴史教科書の中には……『日本は二度降伏した』と書いてるのもある……
 この二度の降伏をはさむ九十年間の教科書が語らない日米関係の歴史が
 色々ある訳だ……」
「へぇ……ほかには知っていないのですか?」
「え?」
「ですから……その九十年間の教科書を語らない日米関係の歴史についてです」
「えーえーと……さ、さーて射撃部に顔だしてくるか……」
「……知らないんですね?」
「……きょ、今日は……射撃部を休みにして……か、帰ろうかな……」
「し ら な い ん で す ね ?」
「…………はい…………知りません…………だって……ばらしーに教えてもらったのこれだけだもん…………」

 ガックリと肩を落としうつむいてそういう雪華綺晶。
 オディールは、やっぱりと言う表情を作った後。

「あ、今日射撃部休みですよね?」
「え?」
「や す み で す よ ね ?」
「…………はい…………」

 次の日の朝、有栖学園の射撃部射撃場にて大量の空薬莢が存在したとかしないとか