昔話。
上官「ええい、貴様は……我が陣営の台所を食らい尽くすつもりか!」
雪「……でも、おなかが……」
上官「そんなに食いたければ、敵から奪え! 貴様に、小隊の指揮権をくれてやろう……!」
雪「……わかった……」
雪「……でも、おなかが……」
上官「そんなに食いたければ、敵から奪え! 貴様に、小隊の指揮権をくれてやろう……!」
雪「……わかった……」
それからの雪華綺晶は、夜な夜な敵陣に潜入しては……。
敵兵「ちゅ、中隊長殿、大変です! 食糧庫が……空になりましたぁ」
敵中隊長「なっ、何ぃ!?」
敵兵「ちゅ、中隊長殿、大変です! 食糧庫が……空になりましたぁ」
敵中隊長「なっ、何ぃ!?」
補給部隊にゲリラ戦を仕掛けたり。
雪「……みんな、いい? 食糧を積んだトラックには、傷一つつけちゃダメだよ……」
部下たち「「「ハッ!」」」
雪「……みんな、いい? 食糧を積んだトラックには、傷一つつけちゃダメだよ……」
部下たち「「「ハッ!」」」
ほどなく、飢えて充分な力が発揮できなくなった敵陣営は、正面衝突に至るまでもなく、潰走したという。
雪華綺晶は、これらの実戦を経て、めきめきと頭角を現していった。
げに恐ろしきは、彼女の食に対する執心……。
雪華綺晶は、これらの実戦を経て、めきめきと頭角を現していった。
げに恐ろしきは、彼女の食に対する執心……。