ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

ローゼンレポート

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匿名ユーザー

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帰国した二人と、出迎えた皆は空港内の駅から電車に乗って最寄の駅へと向かった。
車内では早速、土産話に華が咲いた。
蒼「あ、そうそう・・・着くまで結構時間有るし、お土産に買ったお菓子食べようか?」
雛「わ~い、お菓子お菓子!」
巴「いただきます」
金「美味しそうなのかしら」
早速全員に配られる。
中には輸入されている物も幾つか有ったが、どれも普段はあまり目にすることの無い物ばかりだった。
雛「甘くてとっても美味しいの~」
金「この食感は思わず癖になりそうなのかしら~」
蒼「喜んでもらえて良かったよ」

デジカメで撮った写真を皆で見ながら、土産話を始める。
皆もそれに興味深く耳を傾ける。
ボストンの景色だとか、行われたイベントの大きさや展示された技術の数々・・・。
蒼星石にとってほんの一部しか話していなかったのだが、電車は目的地へと到着した。
真「さぁ、早く降りるのだわ」
ぞろぞろと降りていく一同。そのまま改札へと行こうとした時、翠星石が立ち止まった。
蒼「どうしたの?」
翠「え、えと、あの、その・・・」
彼女の様子から即座に理解した蒼星石はこう続けた。
蒼「ああ、そういう事か・・・改札で待ってるから行って来なよ」
翠「すぐ戻るですぅ」

ロ「さてと、後はチャーターしたバスで帰るだけ・・・ん?あれ・・・?あ!!」
薔「・・・どうかしたの?」
ロ「・・・・・・・・鞄忘れた」
薔「え?!」
ロ「しまったぁぁぁぁぁ!電車の中に置き忘れてきたかもぉ!!」
真「何ですって?」
金「大変かしら~!」
雛「電車もう行っちゃったの~!」
先程乗った快速電車は次の駅に向かって、既に発車していた。
ちなみに次が終点で、その後車庫へと入っていく。

蒼「どうするんですか?!鞄の中に貴重品とか・・・」
ロ「財布に携帯に家の鍵に・・・あと色々」
水「うわ、最悪なパターンね・・・」
真「とにかく駅員さんに聞いてみることね。でも、いつまでもここに居るわけにはいかないから・・・ホーリエ、生徒達を頼めるかしら?」
ホ「構いませんよ」
メ「でしたら、私も御手伝いします」
ホ「助かります」

生徒達を先に出させて、ローゼンは1人駅員室に向かう。
ロ「あの、すいませ~ん・・・」
駅員「どうしましたか?」
ロ「どうやら~、さっきの電車に鞄置いてきちゃったらしくて・・・」
駅員「はい、どんな鞄ですか?」
ロ「ええっと、色は茶色の皮製の手提げ鞄で、角とかに装飾が施してあって・・・」
駅員「さっきの電車って、どの電車ですか?」
ロ「空港からの奴で・・・」
駅員「となると・・・次の新快速に乗れば、車庫入れ前に間に合うかな?」
時刻表を見て確認した所、4分後に到着する新快速の列車に乗れば間に合うとの事。
ローゼンは皆にその事を伝えた。

薔「・・・それなら私も」
一緒に行くと言いかけた薔薇水晶をやんわりと制した後、美化230%の顔で答える。
ロ「元はといえば僕の不注意からだからね、君に迷惑をかけられないよ。それに折角帰ってきたんだからさ、姉妹水入らずって事で」
薔「・・・・・・はい」
ロ「鞄見つかったら、すぐに連絡するよ」
薔「・・・はい」
ロ「それじゃ、行って来るよ」
薔「・・・行ってらっしゃい・・・」
ローゼンはやってきた電車に乗って、先程の快速電車を追いかけていった。

翠「ふぅ・・・すっきりしたです。さ、早く行かないと変な誤解をされるです」
改札へと行こうとした翠星石はホームにある物が落ちている事に気付いた。
翠「ん?・・・鞄?誰かの落し物ですかねぇ・・・ま、駅員さんに渡しておけば良いですぅ」
翠星石は鞄を駅員に手渡し、改札へと向かっていった。
もし、この時受け取った職員が先程の人物と同じなら、或いはその後すぐに知ったのなら事態は大きく変わっていたのかもしれない。

その後、電車に追いついたローゼンは駅員に事情を説明し、電車内を見せてもらったのだが、鞄はどこにも見当たらなかった。
ロ「・・・まさか・・・空港で忘れてきたとか・・・?」
駅員「さあ、どうだろうねぇ?ま、明日になんないと分からないかもねぇ」
ロ「空港って戻れます?」
駅員「空港かい?ちょっと待ってて・・・ええっと、この後1本だけ有るね。でも、これ乗ると帰れないよ?」
ロ「どうせこのままでも帰れないし、直接行ってみます。それと・・・電話貸してもらえますか?」
ローゼンは受話器を受け取ると、薔薇水晶の携帯に連絡を入れ、空港に戻ることとそのまま一泊する事を伝えた。

ロ「ふぅ・・・それじゃ、行ってきますか」
ローゼンは再度電車に乗って一路空港へと向かった。
しかし、空港の駅についても鞄は見つからなかった。
仕方なく、空港のベンチで一夜を明かす事にしたローゼンだったが、その日は熱帯夜でとても寝られるような状況では無かった。
ロ「うぅ・・・こんな事なら、カッコ付けずにお金借りて誰かの家に泊めてもらえばよかった」
そんな状態で、6時間過ごし駅が開くと同時に紛失物届けを確認してもらった所、最初に降りた駅に有ったという事が分かり
無事に家に帰ることが出来た。


ローゼンのひとくちメモ:
ロ「やぁ皆、旅行とかで一番気を付けなきゃいけないのが、荷物の管理だよ。帰るときにはついつい気を緩みがちになって忘れてしまう事も有るんだってさ。
   今回はたまたま見つかったから良かったものの、海外だとまず諦めたほうが良いよ。その点では日本はまだまだ治安が良いねぇ。」
薔「・・・見つかって良かった・・・そうそう・・・外国の人が日本で感動した事の一つに・・・落し物が返って来る事を挙げる人が居るみたい
   だから、落し物を見かけたら・・・すぐに駅員さんやお巡りさんに届けてね」

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