ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

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ラプラスは今日も校長捕獲という重労働をこなし、帰路についていた。途中に神社が
あったのでせっかくだからお賽銭でも、と賽銭箱に5円を投げ込み、お祈りをした。
ラ(あしたこそ校長が仕事をしますように・・・)

翌日。
ラ「おはようございます、みなさん。」
蒼「あ、おはようございまs・・・。」
蒼星石はあっけに取られてしまった。蒼星石の目の前にいたのは、二足歩行のウサギでは
なく、本物のウサギだった。
翠「蒼星石!なんでここにウサギがいるです!庭園が荒らされちまうですよ!」
ウサギを発見した翠星石が蒼星石をゆさぶる。
蒼「いや、ラプラス教頭に挨拶したつもりだったんだけど・・・。」
翠「このウサギと間違ったんじゃないですか?それともアイツ草ばっか食べてほんとにこうなっちまったとか…」
二人でウサギを凝視する。ウサギ(ラプラス)が口をひらく。
兎「あの・・・」
翠&蒼「ひっ!!ウサギが喋った(ですぅ)!」
二人が飛びあがる。
翠「蒼星石!こいつ喋りやがりましたよ!」
蒼「うん!もしかしたら金糸雀先生の実験が関係してるのかも…」
蒼星石はとりあえずウサギを大急ぎで急いで檻にいれた。
蒼「ふぅ・・・これでいいかな?」
翠「流石、蒼星石ですぅ!金糸雀の実験はいつもヤバいですからねぇ!」
兎「いや、違うんです!私はラ………」
ラプラスは真実を伝えようとするが、翠星石がそれを邪魔する。
翠「てめぇがラプラスだって言いやがるんですか!?ラプラスはそんな格好のまま来る馬鹿でないです!」
確かに、とラプラスも思ったが自分はこんな状態で学校に行けば校長も気を使って逃げないであろうと思ったのだった。
しかし、裏目にでた。事情も聞いてくれそうにない。とそこへ・・・
雛「わー!ウサギがいるのー!はい、人参。」
雛苺はなぜか持っていた人参を差し出した。
ラ「モグモグ………」
雛「うわー!ほんとに食べるのー!」
雛苺は珍しそうにウサギを見る。その光景を見て翠星石が口を挟む。
翠「そいつに餌はやらないほうがいいですよ。」
雛「なんでなの?」
蒼「どうやらそれは金糸雀先生の実験が失敗した結果みたいなんだ。」
雛「?」
ウサギはこれ以上誤解を広めまいと弁解を試みる。
兎「私はラp……」
雛「う、ウサギが喋ったの!」
翠「こいつはべらべらと下らんことをよく喋る兎なんですよ。」
雛「そうなの?」
逆効果だった。このままでは通勤してくる他の教員にも誤解されてしまうのではしたないが主張を叫び続けることにした。
兎「皆さん!私が教頭です!ラプラスは私!早く檻から出してください!」
雛「ほ、ホントに下らないことべらべら喋るの。ほんとにカナに悪いことされちゃったのね・・・。」
正直、ショック。主張がやんだ。ラプラスかどうかなんてくだらないことなのだろうか?こんなに頑張ってるのに…。いつもみんなのためと思って行動してるのに……
翠「やんだみたいですねぇ。うるさくなると面倒だから雪華綺晶先生にでも食べてもらうです!」
兎「!!?」
蒼「いや、それはよそうよ。」
雛「いくらなんでもそれはひどいの……」
翠「じょ、冗談ですよ。翠星石はそんなひどいことしないですよ。」
ちょっとだけ本気だったらしい。しかし、雪華綺晶ならやりかねない。そこへ、真紅がやってくる。
真「あら、こんなとこにウサギがいるのだわ。」
真「ラプラス教頭ににて品の無い顔なのだわ。」
兎「……」
とりあえず、翠星石が状況を説明する。すると、
真「邪魔なら校長の所にでも持ってけばいいのだわ。きっと、校長も教頭だと思って仕事するのだわ。」
と、言うわけで校長室へ。
ロ「え~!いつもだってウサギがいるのに!」
真「こんどは校長がウサギの世話をする番なのだわ。」
………
ロ「…教頭先生も大変なことになってるねぇ。」
兎「知ってたんですか!良かった!じゃ、檻から出してみんなの誤解を解いてください!」
このときばかり校長を尊敬したがすぐに間違いであることがわかった。
ロ「ふふふ、このままでもいいじゃないか。」
兎「何故?………あっ!この馬鹿校長、仕事する気ないな!」
ロ「当たり前だ!」
タッタッタッ……行ってしまった。ちなみにウサギは寂しいと死ぬらしい。
兎「!!!?」

ラプラスがいないのをいいことに各教室で荒らしをしていたので、親切な(?)教員たちによってローゼンは捕まえられた。
ロ「というわけで、理由はわからないがあのウサギは実はラプラスなんだ。」
教師一同「えっ!!」
現場にいなかった水銀燈、金糸雀、雪華綺晶、薔薇水晶もウサギのことは聞かされていた。誰も不思議なことにラプラスが来ないことに何も疑問を持たなかった。
銀「サボってんのかとおもったわぁ。」
金「道草でも食べてると思ったのかしらー。」
翠「庭園にある罠にでも引っかかったのかと…」
蒼「出張かと思ってたよ。」
真「そういえばいなかったわね。」
雛「鳥さんに食べられたと思ってたのー。」
薔「………誰だっけ?」
雪「今日食べたのは教頭じゃなかったのか。」
彼に対する評価はあまり高くないようだ・・・。少なくとも校長よりまともなのに・・・。とりあえず、ラプラスを檻から出すことにした。
ラ「まったく!あんなに言っても気付かないとは・・・。」
説教が始まったがウサギに説教されても何か微妙である。
………放課後
ラプラスは元に戻ることを考えていたがこうなった原因も良くわかっていない。多分、神社のせいだと思うがこのまま行くのは危険だ。どこぞの小学生に捕まるのがオチだろう。そこへ薔薇水晶がやってきた。
薔「あの…帰り送っていきましょうか?」
兎「あ、ありがとうございます。あと、よって欲しいところがあるのですが・・・。」

車に乗って愕然とした。後ろにはあろうことか雪華綺晶が乗っていた。
雪「今日の夕食は?ばらしー?」
薔「大丈夫だよ…食材も手に入ったし…」
兎「えっ!あ、あのちょっと…」
薔「ウサギさん……ごめんね。」
兎「!!?」
既に教頭ではなくただのウサギと見られている。
雪「昨日、兎が食べられますようにってお祈りしたかいがあったな。」
薔「うん……いつもの状態だと捕まえにくいしね……。」
雪「どう料理したらおいしいかな?」
薔「う~ん………」
車が発進する。ラプラスは窓に張り付いて必死に外に訴えたが、生徒にウサギだ、で済まされてしまった。
後日、町に迷いウサギの広告が張られていた。
                              終わり

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