~真夏のスイカ割り!~
ロ「暑ぅ・・・」
ローゼンはバテていた。無論原因はこの暑さだ。
8月も半ばとはいえ残暑はまだ厳しい。なんとまだ37度もあるのだ。不死身のローゼンもこれには応える。
そこでローゼンはいきなり立ち上がり叫んだ!
8月も半ばとはいえ残暑はまだ厳しい。なんとまだ37度もあるのだ。不死身のローゼンもこれには応える。
そこでローゼンはいきなり立ち上がり叫んだ!
ロ「そうだ、スイカを食べよう!!!」
そして職員室。
ロ「・・・ということなんだ。」
翠「はぁ?いきなりスイカって・・・」
真「また簡単に言ってのけるのだわ・・・スイカはどうするの?」
至極当然の疑問だ。そこに水銀燈が口を挟む。
水「翠星石たちの菜園では作ってないのぉ?」
ちなみに翠星石と雛苺は学園内に菜園を持っている。その種類は豊富で味もいいと評判だ。
しかし翠星石は血相を変えて否定する。
翠「だめですぅ!確かにスイカも作ってますけどそんな量は無いですぅ!ねぇ、雛苺?」
雛「え?別にいい・・・むぐっ」
翠(忘れたですか!?ここには雪華綺晶がいるですよ!?一回で全部食べられてしまうですぅ)
雛「や、やっぱりだめなのー・・・」
流石に雛苺も全部は困る。翠星石に同意した。
ロ「むぅ・・・仕方ないな。誰か買ってきてくれないか?勿論代金は僕が出すよ。」
真「この暑い中誰が行くの・・・」
水「全くだわぁ。お肌も焼けちゃうし・・・」
ロ「残念だなぁ。行ってくれたら別にお礼も用意するのに。くんくんでもヤクルトでも・・・」
水真「行きます」
物で釣る作戦もここまで効果覿面なら爽快ですな、校長。
・・・そして街の八百屋。
真「騙されたのだわ!!!」
水「許さないわよぉ・・・」
憤る二人。それは何故か?
原因はローゼンの頼んだスイカの個数であった。何と100個。
ミカンとかならまだしもスイカを100個もどうやって持って帰るというのか。
原因はローゼンの頼んだスイカの個数であった。何と100個。
ミカンとかならまだしもスイカを100個もどうやって持って帰るというのか。
しかし物が懸かるとこの二人は強い!何と50個ずつ担いできた。
その頃学園では。
ロ「スイカ割り大会をするぞ!」
生徒達「ウォォォォォォォォ!!!」
ローゼンが盛大に宣伝していた。ちなみに世間と同じく有栖学園も夏休みの最中なのだが、部活をしていた生徒が
80人ほど集まってきた。勿論顧問の先生たちも駆けつけてきた。
80人ほど集まってきた。勿論顧問の先生たちも駆けつけてきた。
蒼「スイカ割りね・・・今の時期にはいいね。」
薔「・・・服、着替えてこないと・・・」
雪「私は問題ないだろう。」
きらきーは軍服である。まぁ問題ないと言えば問題ないが。
そしてニヤニヤしている人が一人。
そしてニヤニヤしている人が一人。
?「いまこそこの試作品を試す時かしら・・・うふふふふ。」
思ったがこういう口調を持つ人をどうやって隠せばいいのか。
どなたか教えていただきたい。
どなたか教えていただきたい。
そして真紅と水銀燈が帰ってきた。
水真「し、死ぬ・・・」
そりゃ炎天下の中一つ1㎏近くあるスイカを50個も抱えてくれば死にそうになるのも当然だろう。
ロ「乙!はい、お礼の一分の一くんくん人形とヤクルト500本ね。」
・・・しかしその言葉を聞いた途端満面の笑みとはどういうことか。
何はともあれスイカ割り大会は始まった。
ロ「んじゃ一番手は蒼星石先生ね。」
蒼「僕?うーん、自信無いなぁ・・・」
しかし流石は剣道部顧問。ハンデとして10周回されたにもかかわらず蒼星石の棒はスイカを真っ二つにした。
割ったのではなく斬ったというのが凄いところである。
拍手の沸き起こる校庭。
割ったのではなく斬ったというのが凄いところである。
拍手の沸き起こる校庭。
しかし二番手の雛苺は・・・
雛「全然分からないのー!」
たった3周回されただけでフラフラである。巴の必死の誘導にも関わらず観客席に突っ込む始末。
だが雛苺先生を見守り隊の面々はそれを見て萌えまくっていたという。
だが雛苺先生を見守り隊の面々はそれを見て萌えまくっていたという。
その後も薔薇水晶、コリンヌ、オディール、何故か来ていためぐなどが挑むものの割れたのは巴だけであった。
何故か?・・・ローゼンの案でスイカまで30m位に設定してあったのだ・・・。ヒドス。
ちなみに雪華綺晶は銃剣なんぞ持ち出したため止められた。
何故か?・・・ローゼンの案でスイカまで30m位に設定してあったのだ・・・。ヒドス。
ちなみに雪華綺晶は銃剣なんぞ持ち出したため止められた。
しかしその後JUMの番の時事件は起こった。
どうしてJUMがいるかって?巴がわざわざ呼んだのだ。いつも仏頂面のジュンが凄く嬉しそうな顔をしていたのは秘密である。
どうしてJUMがいるかって?巴がわざわざ呼んだのだ。いつも仏頂面のジュンが凄く嬉しそうな顔をしていたのは秘密である。
J「む、見えるぞ!目隠しをしていても見える!」
愛の力は偉大だ。ほとんどの者が近づけもしなかった距離をしっかりとした足取りで歩むJUM。ラブパワー全開!
そしてスイカの前まで到達し、棒を振り下ろす。しかし・・・
そしてスイカの前まで到達し、棒を振り下ろす。しかし・・・
ドカーン!
何とJUMの叩いたスイカが爆発した。汁まみれになるJUM。そして高笑いが・・・
金「大当たりかしらー!それはカナの作った『超密度スイカ』で、皮は普通だけど中の密度が凄く高いのかしらー!」
平たく言うと、叩くと爆発する。つまりスイカ爆弾である。得意げな金糸雀。
金「どう?参ったかしらー・・・て聞いてないのかしらー!」
当のJUMはというと・・・
巴「大丈夫、桜田君・・・はいタオル。」
J「お、悪いな柏葉・・・」
全く聞いていない。画像でその時のJUMの表情をお見せできないのが残念だ。
金糸雀の爆弾スイカをものともせず大会は続く。
以降翠星石やローゼン本人も割れず、最後の一個となった。
以降翠星石やローゼン本人も割れず、最後の一個となった。
ロ「さて、最後は誰が・・・『待ちなさい!!!』ん?」
そこには水銀燈と真紅が仁王立ちしていた。
水「私たちが買ってきたんだし私たちにも割らせなさいよ!」
真「その通りだわ!」
まぁ当然ではある。しかしスイカは1個。そこでローゼンが提案した。
ロ「じゃあお互いに校庭の反対側からスイカを目指してもらおう。
もちろん割った方の勝ちだ。また何かプレゼントするよ。」
もちろん割った方の勝ちだ。また何かプレゼントするよ。」
・・・校庭の幅は300mはあるぞ、校長。
真「望むところだわ!」
水「負けないわよぉ、真紅!」
しかしそんな事は関係無いとばかりに意気込む二人。
そして勝負は始まった。何と50周回されたにもかかわらず二人はまっすぐスイカに突き進む。
・・・何故目隠しをしているのにダッシュできる?
そして勝負は始まった。何と50周回されたにもかかわらず二人はまっすぐスイカに突き進む。
・・・何故目隠しをしているのにダッシュできる?
そして二人は同時にスイカの前にたどり着いた。
水「てやぁっ!」
真「えいっ!」
思い切り振り下ろす二人。
カイィィィィィィィン!
何と二人の棒がぶつかった!しかし棒を手放さないのが凄い。
そして第二撃を振り下ろそうとしたその時!
そして第二撃を振り下ろそうとしたその時!
ズキュゥゥゥゥゥゥン!
銃声が響く!スイカは吹き飛ばされず・・・ど真ん中に穴が開いた。割るより凄くないか、それ?
皆が振り向いた先には・・・ライフルを構える雪華綺晶がいた。
皆が振り向いた先には・・・ライフルを構える雪華綺晶がいた。
雪「私にも・・・食わせろ・・・スイカを食わせろぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
無論勝負は中止となりスイカに突撃する雪華綺晶を誰も止められなかったのは言うまでも無い。
その後はスイカを食べることとなった。何故か「一度置いたスイカは割れても割れなくても一回毎に取り替える」という
よくわからないルールがあったため食べる分は確保されていた。
しかも雪華綺晶の分を計算し先に終わった蒼星石と雛苺が追加分のスイカを買ってきていたので他の人にも行き渡った。
GJだ!
よくわからないルールがあったため食べる分は確保されていた。
しかも雪華綺晶の分を計算し先に終わった蒼星石と雛苺が追加分のスイカを買ってきていたので他の人にも行き渡った。
GJだ!
ロ「うーん、うまい!やっぱり夏はスイカだな!」
薔「・・・えぇ、貴方の言うとおり・・・」
翠「翠星石たちの畑から取られなくてよかったですぅ・・・」
蒼「あはは。一発でなくなるよね。はい塩。」
雛「おいしいのー!ほら、カナも食べるの!」
金「うぅ・・・誰もカナに突っ込んでくれなかったかしら・・・ボケとして悲しいかしら・・・」
雪(ガツガツガヅガツ・・・・)
J「たまには・・・いいかな・・・」
巴「でしょ?」
スイカを味わう面々。やはり精神的なものもあろうがスイカ割りで割ったスイカというのは切るよりおいしいものらしい。
夏の日差しの下で味わうのは格別である。きらきーが30個くらい食べてたのは秘密だ。
夏の日差しの下で味わうのは格別である。きらきーが30個くらい食べてたのは秘密だ。
ローゼンの突拍子も無い計画も今回は成功と言えるだろう。
生徒達も満足するだけのスイカを食べることができ、幸せそうな顔をしている。
ナイスだ、校長!
生徒達も満足するだけのスイカを食べることができ、幸せそうな顔をしている。
ナイスだ、校長!
・・・ちなみにその後真紅と水銀燈がローゼンに迫りしっかり賞品をせしめたのはまた別のお話。
おわり。