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蒼星石と万引き

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
ここは、学校近くの公園。その公園の一角にたたずむ1人の女子生徒。
何か悩んでいる様子で、その手にはお菓子が握られていた。
たまたま近くを通りかかった蒼星石は近づき、声をかけた。
蒼星石「そこで何してるんだい?」
女子A「あっ、先生!い、いえ、なんでもないです!さようなら!」
そういって足早に立ち去ろうとする女子生徒。
それを引き止める蒼星石。
蒼星石「待ちなよ。それ…万引き、してきたんだね。」

あわてて女子Aが何か反論しようとするが、凛とした態度で切り返す。
蒼星石「隠したってダメだよ。いい?君のしていることは、泥棒と同じことだよ?捕まったら、どういうことになるか分かってるよね?そんなことで、人生を棒に振っちゃダメだよ。」
女子A「…でも…そんな高いもの、とってきたわけじゃないし…」
蒼星石「じゃあ、もし君が逆の立場だったらどうする?君だって、教室に戻った時シャーペンとか消しゴムがなくなってたりしたら嫌な気分になるだろ?金額の問題じゃないんだよ。」

蒼星石は続ける。
蒼星石「それに、そのお菓子はこのへんのコンビニとかじゃ売ってないよね?と言うことは、あそこの駄菓子屋さんから盗ってきたんでしょ。違うかい?」
女子A「…はい、そうです…。」
蒼星石「あのお店は、昔からおばあさんが一人でやってるよね?普通なら、もう引退してもいいぐらいお年を召してる…。
でも、おばあさん言ってたよ。『訪れる子供たちの成長を見るのが楽しみで、だからこそ死ぬまで続けていきたい』って。
そんな風に思ってる人の気持ちを裏切っちゃダメだよ。」
女子A「…先生…。ごめんなさい…。」
蒼星石「…よしよし、じゃあ早くそれ返しにいこう?先生も一緒についていってあげるから…」
やさしく女子生徒の頭をなでてやる蒼星石。

…万引きは、お店側だけでなく自分をも苦しい思いをします。取り返しのつかないことになる前に、やめましょう。

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