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薔薇水晶と雨」(2006/03/03 (金) 16:18:28) の最新版変更点

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生徒「ちくしょ~やっぱり降りやがった・・・」 その日、朝は晴れていたのだが午後から急に雲行きが怪しくなった。 それでも下校時間まで空が持ちこたえていたおかげでほとんどの生徒が濡れずに帰ることができた。 だが、あろうごとかその生徒は真紅の授業で居眠りをしてしまい。今までずっと真紅の説教を受けていたのだ、帰るころには大きな水溜りが出来るほどの雨が降っていた。 生徒「今日はついてないな、先生に怒られた上にこの大雨じゃあ・・・」 家が近ければ走って帰れたであろう。しかしこの生徒の家は走っても10分以上かかるほど離れており、しかも途中で多きな橋を渡らなければならない。橋を渡る最中には雨避けになるようなものは一切なかった。 薔薇水晶「・・・どうしたの?」 生徒「あ、せんせ・・・」 振り返ったとき生徒は唖然とした。 そこには全身をかえる柄レインコートに包み、ご丁寧に長靴まで履いた薔薇水晶が立っていた。 薔薇水晶「傘・・・忘れたの?」 生徒「あ・・え・・・忘れたと言うか・・・持ってこなかったと言うか・・・」 生徒は薔薇水晶の姿に確実に動揺していた。 薔薇水晶「はい」 そう言ってやはり緑色をした傘を差し出してきた。おまけに取っ手の先にはかえるのマスコットが付いていた。 生徒「あの、先生コレ・・・」 薔薇水晶「先生は大丈夫」 そう言うと薔薇水晶はレインコートのフードを被り歩き出した。 薔薇水晶「ぴっちぴっち・・・ちゃっぷちゃっぷ・・・らんらんらん・・・」 歌いながら去っていく薔薇水晶を見て生徒はしばらくポカーンとしていた。

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