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水銀燈の奇妙な逃亡 第二話」(2006/08/02 (水) 23:09:38) の最新版変更点

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その日は暑すぎもなく寒すぎもなく、とても心地よい日だった。 射撃部は学校の裏山で部活動をしていた。 とは言ってもいつもとは違い顧問の雪華綺晶が不在だったため非常にまったりと活動していた。 オディール「…いい天気…」 部長であるオディールはハンモックに揺られながら部員達を監督していた。 そして時間が経ち部員の一人がオディールのところに駆け寄ってきた。 部員A「報告。射撃演し……あれ?部長?」 オディール「…すーすーすー…」 そこには気持のよさそうな寝息をたてるオディールが。 部員A「ぶ、部長?部長ー。おーい…」 オディール「すーすーすー…」 ためしに揺すってみる。だが起きない。 部員A「…先生がいないからって、こんなにリラックスしてていいのかな…?先生が来ても知りませんよ?部長。」 そしてまた時間が経過した。 ―…escaped…We…chase…maggots…Sir!Yes,sir! オディールはどこからか声を聞き取った。 女の声だ。 ―…search…hunting…her…Sir!Yes,sir! 更に続ける。オディールは次第に苛立ってきた。そして、上半身を起こし、ぶちキレた。 オディール「うるせぇぇぇぇぇぇ!黙れ英語喋るんじゃねぇぇぇぇ!日本語かフランス語喋r…」 突如、オディールは何者かにハンモックから蹴り落とされた。 「そんなところで寝息をたてて、いいご身分だな。」 まさか、雪華綺晶先生か?! そう思いしまったと思うオディール。 オディール「ひぃぃぃぃすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません!」 しかし、そこに立っていたのは雛苺だった。 オディール「…あれ?雛苺先生…」 雪華綺晶「雪華綺晶だ。少し体を借りている。巴が失敗した。水銀燈に逃げられたようだ。これから追撃する。」 オディール「Sir!Yes,sir!…ッハ?!」 オディールはつい釣られて英語を言ってしまった。 一方水銀燈達はというと めぐ「すごーい!先生はこんな物まで持ってるんですね!」 水銀燈「いや…まあね…」 彼女達の目の前にはいかにも高級そうなクルーザーが一隻。 やっぱり水銀燈が貢がせた物なのだが。 めぐと水銀燈はクルーザーに乗り込んだ。 めぐ「これでどこまで行くんですか?」 水銀燈「…そうねぇ…ハワイだと狭いから見つかったとき逃げ切れないと思うし…オーストラリアに行くわぁ。」 めぐ「おおー!いいですね!」 そして水銀燈の海の旅が始まった。 一方、オディール達は コーン コーン コーン 静かな艦内にソナーの音が響く。 オディール「…セヴェロドヴィンスク級ミサイル原子力潜水艦…こんな物まで持っていたとは…」 雪華綺晶「知り合いのロシアの大将から退役した物を譲ってもらった。」 オディール「どんな人脈を持ってるんだ…この人…」 部員B「小型船をソナーに補足!」 雪華綺晶「お、見つけたか!」 雪華綺晶はすぐに潜望鏡を伸ばし覗き込む。 雪華綺晶「間違いない。水銀燈のクルーザーだ。」 潜望鏡を覗くのを止め作戦を説明しはじめる。 雪華綺晶「追跡を開始する。監視を怠るなよ。 その間に私の本体がフリゲート艦で回りこんで捕獲する。」 オディール「了解。」 雪華綺晶「さて、到着するまでどれくらいかかるかな?ん?」 雪華綺晶は何か光るものに気が付いた。 雪華綺晶「なんだ?こんなところに…う、しまっ…」 ズキュゥゥゥゥゥン! 雪華綺晶が見た物、それは鏡だった。 その鏡を直視してしまった。 雛苺「…うゅ?ここはどこ?」 カチッ 雛苺「うゅ?」 ガコン!ドシュッ! 艦内に大きな音が響く。 オディール「!?先生、なにやってるんでるか!」 雛苺「あ、コリンヌなのー」 オディール「???!コリンヌは母です!私はオディールです!」 雛苺「うゅ?それよりここは何処なの?」 オディール(雪華綺晶じゃない?!) その頃水上では… 水銀燈「いい天気ねぇ…」 めぐ「あ、魚がはね…え?!」 突如、海面が膨れ上がる。そして水が弾け巨大な筒が飛び出してきた。 水銀燈「な、なによあれ!?」 その巨大な物体は空中で方向転換し、まっすぐクルーザーに向かってきた。 水銀燈「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁーーッ!!」 オディール「な、何を発射したんですか!魚雷?ミサイル?!」 雛苺「う…うゆ?」 部員C「ミサイルです!クルーザーを捕捉しています!」 オディール「そ、そんな!」 水銀燈「めぐ!船倉に射撃部から盗ってきた武器があるから持ってきて!」 めぐ「わかりました!」 船倉に入っていくめぐ。その間にもミサイルは迫ってくる。 アクセル全開で逃げる水銀燈。 しかしミサイルの速度は速い。すぐに近くまで迫ってきた。 水銀燈「もう、駄目か?」 もう駄目かと思われた時。 ドォォォォン! 突如、ミサイルが空中で爆発した。 めぐが船倉から出てきた。 その手にはロケット砲、RPG7が握られていた。 めぐ「ぎ、ぎりぎり…」 その頃水中では オディール「は、反応が…消えた…」 がっくりと肩を落とすオディール。しかし 部員B「空中で爆散したようです…」 オディール「そ、そうか…それで、クルーザーは?」 部員B「それが…ロストしてしまいました…」 オディール「なにぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 水銀燈はまた、逃げのびたようだ。 続く
その日は暑すぎもなく寒すぎもなく、とても心地よい日だった。 射撃部は学校の裏山で部活動をしていた。 とは言ってもいつもとは違い顧問の雪華綺晶が不在だったため非常にまったりと活動していた。 オディール「…いい天気…」 部長であるオディールはハンモックに揺られながら部員達を監督していた。 そして時間が経ち部員の一人がオディールのところに駆け寄ってきた。 部員A「報告。射撃演し……あれ?部長?」 オディール「…すーすーすー…」 そこには気持のよさそうな寝息をたてるオディールが。 部員A「ぶ、部長?部長ー。おーい…」 オディール「すーすーすー…」 ためしに揺すってみる。だが起きない。 部員A「…先生がいないからって、こんなにリラックスしてていいのかな…?先生が来ても知りませんよ?部長。」 そしてまた時間が経過した。 ―…escaped…We…chase…maggots…Sir!Yes,sir! オディールはどこからか声を聞き取った。 女の声だ。 ―…search…hunting…her…Sir!Yes,sir! 更に続ける。オディールは次第に苛立ってきた。そして、上半身を起こし、ぶちキレた。 オディール「うるせぇぇぇぇぇぇ!黙れ英語喋るんじゃねぇぇぇぇ!日本語かフランス語喋r…」 突如、オディールは何者かにハンモックから蹴り落とされた。 「そんなところで寝息をたてて、いいご身分だな。」 まさか、雪華綺晶先生か?! そう思いしまったと思うオディール。 オディール「ひぃぃぃぃすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません!」 しかし、そこに立っていたのは雛苺だった。 オディール「…あれ?雛苺先生…」 雪華綺晶「雪華綺晶だ。少し体を借りている。巴が失敗した。水銀燈に逃げられたようだ。これから追撃する。」 オディール「Sir!Yes,sir!…ッハ?!」 オディールはつい釣られて英語を言ってしまった。 一方水銀燈達はというと めぐ「すごーい!先生はこんな物まで持ってるんですね!」 水銀燈「いや…まあね…」 彼女達の目の前にはいかにも高級そうなクルーザーが一隻。 やっぱり水銀燈が貢がせた物なのだが。 めぐと水銀燈はクルーザーに乗り込んだ。 めぐ「これでどこまで行くんですか?」 水銀燈「…そうねぇ…ハワイだと狭いから見つかったとき逃げ切れないと思うし…オーストラリアに行くわぁ。」 めぐ「おおー!いいですね!」 そして水銀燈の海の旅が始まった。 一方、オディール達は コーン コーン コーン 静かな艦内にソナーの音が響く。 オディール「…セヴェロドヴィンスク級ミサイル原子力潜水艦…こんな物まで持っていたとは…」 雪華綺晶「知り合いのロシアの大将から退役した物を譲ってもらった。」 オディール「どんな人脈を持ってるんだ…この人…」 部員B「小型船をソナーに補足!」 雪華綺晶「お、見つけたか!」 雪華綺晶はすぐに潜望鏡を伸ばし覗き込む。 雪華綺晶「間違いない。水銀燈のクルーザーだ。」 潜望鏡を覗くのを止め作戦を説明しはじめる。 雪華綺晶「追跡を開始する。監視を怠るなよ。 その間に私の本体がフリゲート艦で回りこんで捕獲する。」 オディール「了解。」 雪華綺晶「さて、到着するまでどれくらいかかるかな?ん?」 雪華綺晶は何か光るものに気が付いた。 雪華綺晶「なんだ?こんなところに…う、しまっ…」 ズキュゥゥゥゥゥン! 雪華綺晶が見た物、それは鏡だった。 その鏡を直視してしまった。 雛苺「…うゅ?ここはどこ?」 カチッ 雛苺「うゅ?」 ガコン!ドシュッ! 艦内に大きな音が響く。 オディール「!?先生、なにやってるんでるか!」 雛苺「あ、コリンヌなのー」 オディール「???!コリンヌは母です!私はオディールです!」 雛苺「うゅ?それよりここは何処なの?」 オディール(雪華綺晶じゃない?!) その頃水上では… 水銀燈「いい天気ねぇ…」 めぐ「あ、魚がはね…え?!」 突如、海面が膨れ上がる。そして水が弾け巨大な筒が飛び出してきた。 水銀燈「な、なによあれ!?」 その巨大な物体は空中で方向転換し、まっすぐクルーザーに向かってきた。 水銀燈「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁーーッ!!」 オディール「な、何を発射したんですか!魚雷?ミサイル?!」 雛苺「う…うゆ?」 部員C「ミサイルです!クルーザーを捕捉しています!」 オディール「そ、そんな!」 水銀燈「めぐ!船倉に射撃部から盗ってきた武器があるから持ってきて!」 めぐ「わかりました!」 船倉に入っていくめぐ。その間にもミサイルは迫ってくる。 アクセル全開で逃げる水銀燈。 しかしミサイルの速度は速い。すぐに近くまで迫ってきた。 水銀燈「もう、駄目か?」 もう駄目かと思われた時。 ドォォォォン! 突如、ミサイルが空中で爆発した。 めぐが船倉から出てきた。 その手にはロケット砲、RPG7が握られていた。 めぐ「ぎ、ぎりぎり…」 その頃水中では オディール「は、反応が…消えた…」 がっくりと肩を落とすオディール。しかし 部員B「空中で爆散したようです…」 オディール「そ、そうか…それで、クルーザーは?」 部員B「それが…ロストしてしまいました…」 オディール「なにぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 水銀燈はまた、逃げのびたようだ。 続く [[第三話>水銀燈の奇妙な逃亡 第三話]]

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