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ラプラスvs不良」(2006/03/03 (金) 15:44:18) の最新版変更点

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 鈍い音の後に、濁った何かが倒れる音。 不良A「だからよぉ、さっさと金出せよ」 男子A「無い……って言ってるだろ!」  負けじと、男子Aは立ち上がり不良Aに立ち向かうべく大振りにこぶしを振るうが  いとも簡単に、それはよけられ。逆に不良Aから蹴りを入れられる。 不良A「おめぇみたいなひょろひょろしたのが、俺に勝てるわけねぇだろ?」 男子A「ぐぅ……」  おなかを押さえて、顔だけ不良Aに向けて睨む男子A。 不良A「もういいや。自主的に金だしてくんねぇんなら、ボコボコにしてから身包みはい」  でやるよ。と、言いかけたが「君、何をしているんだね?」と、後ろからかけられた声に  不良Aは、慌てたようにそちらを向く。 ラプラス「ふむ……これが、俗に言うカツアゲと言うヤツか。実に、古典的ですね」  顎に手を添えてそんな事を言いながら、男子Aに近づき大丈夫かね? と、立たせ制服についた土ぼこりを払う。 不良A「このウサギやろう! 俺を無視するんっ!?」  殴りかかろうとした不良Aだったが、ビタッとラプラスの長い片足がいつの間にか自分の顔面に触れるか触れないかの所で  止められ、言葉に詰まる。 ラプラス「一応、私は教頭であり教師です……こういうことは、まったく持って遺憾な事」 不良A「う、うるせぇ!!!!」  足を下ろし、凛とした態度でラプラスがそう言うと、不良Aは先ほどの事を忘れて殴りかかるが  その拳は、簡単に受け止められ、不良Aの視界は一瞬ぐら付いたと思ったら空を見ていた。 ラプラス「私はですね……こういった屑な行為はだいっっきらいなタチでしてね?」  不良Aの上から、睨むわけでもなくただその紅の瞳で見ながらラプラスはそう言う。  不良Aは、いったい自分に何が起こったのか分からない。  気づいたら衝撃が来ていつの間にか空を見ていた。 ラプラス「さて、君。保健室に行ってきなさい。怪我の手当てをしてもらうように」  ラプラスは、男子Aにそう言うと、改めて不良Aを見る。 ラプラス「君は、どうするかね? これ以後、態度を改め勤勉な生徒になるのなら見逃すが?」  不良Aは、ラプラスにつかまれている手を強引に外すとすぐに立ち上がる。 不良A「てめぇ、いったいなんなんだよ!」 ラプラス「ふむ……私は、ただのウサギですと言えばいいですかね?」 不良A「ふざけんなぁ!!!!」  こりもせず、蹴りを放つ不良A。  しかし、その蹴りはラプラスに届く事なく摑まれた。 ラプラス「更生するつもりは無いと?」 不良A「なんで、俺が更生する必要あんだよ! ぁ?! 言ってみろや! このうさぎが!」 ラプラス「先ほども言いましたがね? 私は教頭ですが教師でもあります……生徒を正し道に導くのが教師でしょう?」 不良A「そんな綺麗事!」  ラプラスに摑まれている足を、どうにか振りほどき吼える不良A。 ラプラス「君は、頭をちょっと冷やしなさい」  そう言った瞬間、ラプラスの姿は消え。 不良A「え?」  不良Aは宙に飛ぶ。 ラプラス「君は、物事を狭く見すぎじゃないかね? もっと視野を広く持つべきだ」  地面に叩きつけられた不良Aに、こう声かけるラプラス。  しかし、不良Aはそれに答える事もできず、最後の足掻きとばかりに不敵な笑みを浮かべると気絶した。 ラプラス「……ふう、やれやれ。私にこういうのは合わないのですがね……」  ため息をついて、気絶した不良Aを担ぐラプラス。  そういえば、なぜ私はここに来たのでしたっけと、思いすぐにその答えは出る。  ……あんの馬鹿校長。どこ行ったんですかまったく。

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