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水「ま~たく、なんで私がこぉんなことしなくちゃいけないのかしら」 今日は以前校長が企画したお見合い大会の初日で水銀燈のお見合い日。 水「やっぱりあの馬鹿の胴体を切り離してジャンクにでもしてあげた方が良かったわぁ」 水「まぁどうせ死ぬことはないんだろうし」 水銀燈はこの日機嫌が悪かった。 それはもうヤクルトを朝からダース単位でがぶ飲みするほどだ。 休みの日は決まって“仕事”をしなければいけない水銀燈。 その稼ぎは上手くいけば数百万単位にものぼる。 しかしサボったら相手の方に悪いということで薔薇水晶に拉致監禁されて無理やり 連れてこられたのだ。 水「今度からジェットヘリのパイロットの男でも見つけて逃げるための足代わりにでも使ってやろうかしらぁ?」 そんなことを考えながら相手の男性が現れるのを待つ。 ちなみに今の考えは雪華綺晶に撃墜されるのを恐れて0.03秒でやめた。 そのとき仲居さんの声がした。 仲居「相手方の男性が到着いたしましたので今お連れします」 男性「どうも初めまして。写真で見るよりずっとお綺麗ですね」 水「・・・どうも」 水(はぁ・・・冴えない男・・・ルックスも今ひとつだし・・・やっぱり    大人しく待ってないで逃げ出しとけばよかったわぁ) 初っ端からやる気なしの水銀燈に比べて男の方はやや興奮気味にぺちゃくちゃと 聞きたくもないことを喋っている。 水(今日のクンクンはたしかマッドDr.タヌキさんの解決編よねぇ・・・楽しみだわぁ) 水銀燈はもうすでに自分の世界へ片足を浸している。 両足を浸す前にふと気がついた。 水(あのスーツ・・・よく見るとダンヒルの最高級品?冴えない顔で気づかなかったけど    時計もロレックスだわぁ) キュピーン! 次の瞬間水銀燈の目が光った!!! 水「あのぉ・・・履歴書にサラリーマンって書いてあったんですけどぉ・・・ もしかして、重役職か何かにお勤めなんですか?」 水「いえ、深い意味はありませんの。ただ、話すときの物腰に貴賓のようなものを感じたものでして・・・」 男性「いやぁ、実は僕四菱の社長の息子でして・・・     だから僕によって来る女性はいつもお金目当てなんですよ」 男性「ですから、こういったお見合いで履歴を伏せてお金目当てじゃない素敵な女性を     探してるんです。」 水銀燈が“仕事”をするときは大きく二つのパターンに分けられる。 一つ目は高級BARなどで相手の会話や服装、物腰などから金持ちの馬鹿な男を見つけて 自分から仕掛けていくこと。 そして電光石火の如く獲物を手にする。 これは例えるならハヤブサ。 一般にハヤブサの最高降下速度は300キロを超える。 地球上で最も早い生物だ。 ナイフのような爪で一気にハントする。 この方法は大金持ちを捕まえるパターンに多く、 マンションや今は無きランボルギーニ・ディアブロもこの方法でGETした。 二つ目は一つ目よりややグレードが下がる場でフェロモンを出し、男を誘惑しハント する方法。 この方法では一般的に自分から動こうとしない大金持ちではなく 小金持ちを多く捕らえる方法だ。 例えるならまさに蜘蛛。 罠を仕掛けてかかるのを待つ。 そして一度罠にかかったが最後、二度と抜け出せることはできず骨まで しゃぶられてしまう。 そして今回の獲物は大金持ちで自分から仕掛けてくるという、上記で記した 両方のハントするための重要な性質を持っている。 そしてこの日のお見合いは無事に終わり成功した・・・ように見えた。 ・・・そして3ヵ月後・・・ 蒼「あっ、ねぇねぇ見てよ水銀燈。君が言ったとおり四菱が倒産、株が大暴落だって」 蒼「君の忠告が無かったらあやうく僕も大損するとこだったよ。ありがとう」 水「別にお礼の言葉なんていらないわぁ、それよりも言ったとおりになったんだから 約束の金額ちょおだぁい」 蒼「ああ、本来損するはずの金額に比べればお安い御用だよ。それにしても君は凄いね。僕もまったく今回のことは先が読めなかったよ。    あれ?君が以前お見合いした相手ってここの人じゃなかったっけ?」 水「違うわよぉ、ただの冴えないサラリーマンだったわぁ」 蒼「社長の跡取り息子が会社のお金を勝手に使い込んだんだって。    しかも目的は女性に貢ぐためで、相手の女性のことは一切喋ろうとしないらしいよ」 水「ふ~ん、何らかの方法で口封じでもしたんじゃなぁい?恐ろしいことする人もいるものねぇ」 蒼「なんで恐ろしいって言えるの?」 水「ただの推測よぉ、気にしないでちょうだぁい」 蒼「でもこれほど大きな会社を倒産させるほど貢がせて自分の素性を隠すため口封じ    までできるなんてもはやマエストロ(神業級の職人)だよね」 水「ほぉんと、私も習いたいわぁ」 蒼「そうだね、ある意味尊敬するよね」 水「意外と近くにいたりしてね?」 蒼「まさかー、そんなことないでしょ?」 水「それもそうね」 水&蒼「ははは、ふふふ。」 平和な教室にご機嫌な二人の笑い声が響いた。 そしてもちろん犯人である水銀燈は薔薇水晶にばれないよう、得た資産で南の 海に浮かぶ島を買った。 そこで水銀燈王国を築くはずだったが、ブランド物のスーツが 増えているという理由だけで薔薇水晶に得た資産のことを見つかってしまう。 薔薇水晶に鼻水垂らして泣きながらしがみつくもむなしく、 全てを売り飛ばされ全額貧しい国に寄付された。 その後、その年は世界の貧困による死亡率が激減したと社会問題になったのは 言うまでもない。
水「ま~たく、なんで私がこぉんなことしなくちゃいけないのかしら」 今日は以前校長が企画したお見合い大会の初日で水銀燈のお見合い日。 水「やっぱりあの馬鹿の胴体を切り離してジャンクにでもしてあげた方が良かったわぁ」 水「まぁどうせ死ぬことはないんだろうし」 水銀燈はこの日機嫌が悪かった。 それはもうヤクルトを朝からダース単位でがぶ飲みするほどだ。 休みの日は決まって“仕事”をしなければいけない水銀燈。 その稼ぎは上手くいけば数百万単位にものぼる。 しかしサボったら相手の方に悪いということで薔薇水晶に拉致監禁されて無理やり 連れてこられたのだ。 水「今度からジェットヘリのパイロットの男でも見つけて逃げるための足代わりにでも使ってやろうかしらぁ?」 そんなことを考えながら相手の男性が現れるのを待つ。 ちなみに今の考えは雪華綺晶に撃墜されるのを恐れて0.03秒でやめた。 そのとき仲居さんの声がした。 仲居「相手方の男性が到着いたしましたので今お連れします」 男性「どうも初めまして。写真で見るよりずっとお綺麗ですね」 水「・・・どうも」 水(はぁ・・・冴えない男・・・ルックスも今ひとつだし・・・やっぱり    大人しく待ってないで逃げ出しとけばよかったわぁ) 初っ端からやる気なしの水銀燈に比べて男の方はやや興奮気味にぺちゃくちゃと 聞きたくもないことを喋っている。 水(今日のクンクンはたしかマッドDr.タヌキさんの解決編よねぇ・・・楽しみだわぁ) 水銀燈はもうすでに自分の世界へ片足を浸している。 両足を浸す前にふと気がついた。 水(あのスーツ・・・よく見るとダンヒルの最高級品?冴えない顔で気づかなかったけど    時計もロレックスだわぁ) キュピーン! 次の瞬間水銀燈の目が光った!!! 水「あのぉ・・・履歴書にサラリーマンって書いてあったんですけどぉ・・・ もしかして、重役職か何かにお勤めなんですか?」 水「いえ、深い意味はありませんの。ただ、話すときの物腰に貴賓のようなものを感じたものでして・・・」 男性「いやぁ、実は僕四菱の社長の息子でして・・・     だから僕によって来る女性はいつもお金目当てなんですよ」 男性「ですから、こういったお見合いで履歴を伏せてお金目当てじゃない素敵な女性を     探してるんです。」 水銀燈が“仕事”をするときは大きく二つのパターンに分けられる。 一つ目は高級BARなどで相手の会話や服装、物腰などから金持ちの馬鹿な男を見つけて 自分から仕掛けていくこと。 そして電光石火の如く獲物を手にする。 これは例えるならハヤブサ。 一般にハヤブサの最高降下速度は300キロを超える。 地球上で最も早い生物だ。 ナイフのような爪で一気にハントする。 この方法は大金持ちを捕まえるパターンに多く、 マンションや今は無きランボルギーニ・ディアブロもこの方法でGETした。 二つ目は一つ目よりややグレードが下がる場でフェロモンを出し、男を誘惑しハント する方法。 この方法では一般的に自分から動こうとしない大金持ちではなく 小金持ちを多く捕らえる方法だ。 例えるならまさに蜘蛛。 罠を仕掛けてかかるのを待つ。 そして一度罠にかかったが最後、二度と抜け出せることはできず骨まで しゃぶられてしまう。 そして今回の獲物は大金持ちで自分から仕掛けてくるという、上記で記した 両方のハントするための重要な性質を持っている。 そしてこの日のお見合いは無事に終わり成功した・・・ように見えた。  ・・・そして3ヵ月後・・・ 蒼「あっ、ねぇねぇ見てよ水銀燈。君が言ったとおり四菱が倒産、株が大暴落だって」 蒼「君の忠告が無かったらあやうく僕も大損するとこだったよ。ありがとう」 水「別にお礼の言葉なんていらないわぁ、それよりも言ったとおりになったんだから 約束の金額ちょおだぁい」 蒼「ああ、本来損するはずの金額に比べればお安い御用だよ。それにしても君は凄いね。僕もまったく今回のことは先が読めなかったよ。    あれ?君が以前お見合いした相手ってここの人じゃなかったっけ?」 水「違うわよぉ、ただの冴えないサラリーマンだったわぁ」 蒼「社長の跡取り息子が会社のお金を勝手に使い込んだんだって。    しかも目的は女性に貢ぐためで、相手の女性のことは一切喋ろうとしないらしいよ」 水「ふ~ん、何らかの方法で口封じでもしたんじゃなぁい?恐ろしいことする人もいるものねぇ」 蒼「なんで恐ろしいって言えるの?」 水「ただの推測よぉ、気にしないでちょうだぁい」 蒼「でもこれほど大きな会社を倒産させるほど貢がせて自分の素性を隠すため口封じ    までできるなんてもはやマエストロ(神業級の職人)だよね」 水「ほぉんと、私も習いたいわぁ」 蒼「そうだね、ある意味尊敬するよね」 水「意外と近くにいたりしてね?」 蒼「まさかー、そんなことないでしょ?」 水「それもそうね」 水&蒼「ははは、ふふふ。」 平和な教室にご機嫌な二人の笑い声が響いた。 そしてもちろん犯人である水銀燈は薔薇水晶にばれないよう、得た資産で南の 海に浮かぶ島を買った。 そこで水銀燈王国を築くはずだったが、ブランド物のスーツが 増えているという理由だけで薔薇水晶に得た資産のことを見つかってしまう。 薔薇水晶に鼻水垂らして泣きながらしがみつくもむなしく、 全てを売り飛ばされ全額貧しい国に寄付された。 その後、その年は世界の貧困による死亡率が激減したと社会問題になったのは 言うまでもない。

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