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ボクはいらなかったんだ。 はじめは分からなかった。 優しいご主人様がまたボクをぎゅっとしてくれる。 そう信じてる。 ずっとずっと信じてる。 でもぎゅってしてくれない。 もう会えないの? とても悲しくなった。 良い匂いがした。あまいあまーいふわっとした匂い。 ボクをぎゅっとしてくれた。ずっとずっと欲しかった優しさ。 汚れてるボクを抱きしめてくれた。 ボクのあたらしいご主人様。 ボクは人がいっぱいいる部屋で飼われた。とてもあたたかい。 外も中も変わらないはずなのにここはあたたかい。 ここでボクはコロって呼ばれてる。 意味は分からないけどでもボクは気に入ってる。 うれしくてうれしくて呼ばれるといつもシッポを振って飛びついた。 まいにちみんながボクをぎゅっとしてくれる。 ボクはシッポをふってこたえる。 あたらしいご主人様はふわっとして噛むとうにゅーとしてくれるものをくれる。 なにかは分からないけどとても美味しくてシッポがおどった。 いつもの朝みんながきた。ボクはシッポをふって飛びつきたい。 そしたらまたみんながぎゅってしてくれるから。 でもみんなはボクを抱きしめてくれない。 なんで?ボクを抱きしめて。 でもみんなのところにいけない。 みんなはいつもボクがみたことのない顔でボクを見る。 どうしたの?おなかいたいの? とってもねむい。 みんなと遊びたいのに目をあけるのがだんだんつかれてきた。 トビラがひらいた。 ふわぁっ・・・ ああ・・・いい匂いがする。 ボクのダイスキな匂い。 だれよりもあたたかくボクをぎゅっとしてくれる匂い。 まってていま行くよ。ボクがなめてあげるよ。ホッペをなめるといつもうれしそうだね。 ボクはその顔をみるのがだいすき。だから眠くてもがんばるよ。 いま行くよ。 シッポをふってホッペをなめるよ。 わらってくれた。 ボクもうれしい。 ああ・・・また眠くなってきちゃった。 あまいあまーい匂いに包まれてボクはまたよこになる。 目のまえにボクのダイスキなふわふわでうにゅーってしたものがある。 でもボクはいまおなかすいてないんだ。ただ眠たいの。 目からおみずがでてるよ。 どうしたの? みんなとおなじ顔になってるよ。 ねぇわらって。ボクはだいじょうぶだから。 いまは眠たいけどおきたらまたいっしょにあそぼう。 < 雛「ヒナ、ヒナどうすればいいの…?」 蒼星石に尋ねる。それはまるで自問のようでもあった。 蒼「笑顔で送ってあげよう?」 雛「笑顔、で…?」 蒼「うん。コロが大好きだった君の笑顔でね」 > とてもとてもやさしい笑顔。ボクはあたたかい笑顔に包まれていく。 夢をみている。ボクはいまお空をとんでる。 ふわふわの笑顔に包まれながら。 またいっしょにあそぼうね。 だからそれまで・・・ おやすみなさい・・・                             ~~Fin~~
ボクはいらなかったんだ。 はじめは分からなかった。 優しいご主人様がまたボクをぎゅっとしてくれる。 そう信じてる。 ずっとずっと信じてる。 でもぎゅってしてくれない。 もう会えないの? とても悲しくなった。 良い匂いがした。あまいあまーいふわっとした匂い。 ボクをぎゅっとしてくれた。ずっとずっと欲しかった優しさ。 汚れてるボクを抱きしめてくれた。 ボクのあたらしいご主人様。 ボクは人がいっぱいいる部屋で飼われた。とてもあたたかい。 外も中も変わらないはずなのにここはあたたかい。 ここでボクはコロって呼ばれてる。 意味は分からないけどでもボクは気に入ってる。 うれしくてうれしくて呼ばれるといつもシッポを振って飛びついた。 まいにちみんながボクをぎゅっとしてくれる。 ボクはシッポをふってこたえる。 あたらしいご主人様はふわっとして噛むとうにゅーとしてくれるものをくれる。 なにかは分からないけどとても美味しくてシッポがおどった。 いつもの朝みんながきた。ボクはシッポをふって飛びつきたい。 そしたらまたみんながぎゅってしてくれるから。 でもみんなはボクを抱きしめてくれない。 なんで?ボクを抱きしめて。 でもみんなのところにいけない。 みんなはいつもボクがみたことのない顔でボクを見る。 どうしたの?おなかいたいの? とってもねむい。 みんなと遊びたいのに目をあけるのがだんだんつかれてきた。 トビラがひらいた。 ふわぁっ・・・ ああ・・・いい匂いがする。 ボクのダイスキな匂い。 だれよりもあたたかくボクをぎゅっとしてくれる匂い。 まってていま行くよ。ボクがなめてあげるよ。ホッペをなめるといつもうれしそうだね。 ボクはその顔をみるのがだいすき。だから眠くてもがんばるよ。 いま行くよ。 シッポをふってホッペをなめるよ。 わらってくれた。 ボクもうれしい。 ああ・・・また眠くなってきちゃった。 あまいあまーい匂いに包まれてボクはまたよこになる。 目のまえにボクのダイスキなふわふわでうにゅーってしたものがある。 でもボクはいまおなかすいてないんだ。ただ眠たいの。 目からおみずがでてるよ。 どうしたの? みんなとおなじ顔になってるよ。 ねぇわらって。ボクはだいじょうぶだから。 いまは眠たいけどおきたらまたいっしょにあそぼう。 < 雛「ヒナ、ヒナどうすればいいの…?」 蒼星石に尋ねる。それはまるで自問のようでもあった。 蒼「笑顔で送ってあげよう?」 雛「笑顔、で…?」 蒼「うん。コロが大好きだった君の笑顔でね」 > とてもとてもやさしい笑顔。ボクはあたたかい笑顔に包まれていく。 夢をみている。ボクはいまお空をとんでる。 ふわふわの笑顔に包まれながら。 またいっしょにあそぼうね。 だからそれまで・・・ おやすみなさい・・・                             ~~Fin~~ 雛苺視点Ver [[コロと雛苺]]

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