「水銀燈と禁煙」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

水銀燈と禁煙」(2006/04/21 (金) 02:00:06) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「やっぱり煙草は最高だわぁ」 屋上でいつも通り煙草を吸っている水銀燈。 そこに一つの影は現れる。 「全く・・・学園内で煙草を吸わないで頂戴」 「あら、真紅じゃなぁい・・・どうしたのぉ?」 「どうしたもこうしたもないわ・・・  貴女・・・健康診断の結果、出たわよ」 健康診断、水銀燈にとって一年のうち、最も嫌な行事である。 真紅は一呼吸置き、口を開いた。 「貴女・・・今のままじゃ死ぬわ」 「へ・・・?し、死ぬ・・・?この私がぁ?」 真紅は健康診断の結果が書いてある紙を水銀燈に渡す。 そこには禁煙しないと死ぬ、と書いてあった。 冷静な人なら、健康診断でそんな事書かれるはずがないとわかるだろう。 だが、今の水銀燈には冷静な判断は出来なかった。 水銀燈は持っていた煙草の箱を握りつぶしそれをゴミ箱に捨てた。 次の日から水銀燈は額に鉢巻を付けた。 その鉢巻には「目指せ禁煙」の文字があった。 「水銀燈、さっき生徒から煙草を没収したですぅ、いらねぇか?ですぅ」 「え、遠慮しておくわぁ・・・私はもう吸わないって決めたのぉ」 翠星石の甘い誘惑に負けず、煙草を断る水銀燈。 それを見て、影で微笑む影が二つ。 「しばらくは・・・大丈夫そうだね」 「ええ、ありがとう蒼星石、貴女が偽造してくれたおかげよ」 「偽造って・・・人聞きの悪い事言わないでよ、僕は捏造しただけだよ」 結局、水銀燈は次の健康診断まで一本も煙草を吸うことは無かった。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
目安箱バナー