「異常な愛情」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

異常な愛情」(2006/03/29 (水) 19:01:05) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

 何故こんなことになっているのか。 そんなこと、今は考える必要が無い。 ただ目の前にはばらしーがいて、その透き通るような純白の肌がとても綺麗で。 私は吸い込まれるように一歩、また一歩と距離を縮め、両手を伸ばし、首に絡める。 そして、静かに顔を近づけて・・・・・・  ジリリリリリリリリリリリッッ!!! ・・・朝のこの時間になると、異様にはりきる目覚まし時計。 まあそれが君の仕事なんだけど、今回は間が悪かった。 上半身を右方向に捻りながら、同時に右肘を体の後ろまでひき、そのまま、ぶん殴る。 目覚まし君は吹っ飛ばされ壁にぶつかり最後に、チーンと悲しい音を奏でて、死んだ。  ―私立有栖学園 職員室 朝の職員室は、何もなければ至極落ち着いた時間だ。 だから、自分の席についてまずやることは、教員のみんなにお茶を配っているばらしー(学校では薔薇水晶先生と呼んでいる)を眺めること。 何を考えているのかわからないミステリアスな目、お茶を持つ細く綺麗な指、まだ幼さを残すあどけない唇、等等、挙げだしたらキリが無い。 ましてや、見飽きるなんてことは絶対に。 「おはようございます・・・雪華綺晶先生」 「おはよう、薔薇水晶先生」 ああ、この下から見上げるアングルもまた、格別。 今朝、夢の中で奪い損ねた唇がそこに・・・・ 「薔薇水晶先生はいらっしゃいますか?」 突然入ってきた生徒に、至福の時は壊される。 ばらしーは私に背を向けて生徒の下へと行ってしまった。 何もこんな朝早くに職員室に質問に来なくてもいいだろ。 そして入り口付近でばらしーと談笑する生徒 瞬間、生徒に軽い殺意を抱く。 すぐに射撃部員に連絡し、手回しをする。 「待ってて・・・今、プリント持ってくる・・・」 ばらしーが生徒から離れた、すかさず射撃部員にGOサインを送る。 3秒後、そこに生徒はいなかった。 戻ってきたばらしーは入り口付近でおろおろしている。 「薔薇水晶先生、さっきの子は帰りました。 それより、私にコーヒー頂戴」 「・・・・・・うん、わかった・・・」 これでいい、これで、私の朝の平穏は無事守られた。 やはり朝はこうでなくては。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
目安箱バナー