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金糸雀と雛苺と無視」(2006/03/28 (火) 22:12:08) の最新版変更点

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雛苺「あ、ねー!カナー!!今ねー、あっちで…」 金糸雀「あ、ちょっとゴメンね。今、忙しいから後にしてくれるかしらー!?」 雛苺「…うゆ…。」 そう言って、雛苺の話をろくに聞かず、パソコンでなにやら作業をする金糸雀。 実はこのところ、こういうことが何日も続いていた。 いつもなら自分と遊んでくれるはずの金糸雀が、急に心変わりしたことに雛苺は言い知れぬ不安を覚えていた。 もしかしたら、自分が何か間違ったことをしてしまったのかも…しかし、自分には何も思い当たる節は無い…。じゃあ何で…? そんな思いは、次第に雛苺の気持ちを怒りへとシフトさせていった。 雛苺「…いいもん。だったらヒナも、金糸雀のこと無視するもん…!」 心の中でそうつぶやくと、雛苺は金糸雀に背を向け、職員室を後にした。 その後、雛苺は金糸雀を徹底的に無視し続けた。 金糸雀にとって、それは全く訳のわからない事だった。昨日まで、あんなに仲がいいと思っていた雛苺が何で…。 金糸雀は、それをはっきりさせるために雛苺を廊下で捕まえ、事の真相を問いただした。 金糸雀「どういうことかしら!?何で最近、カナを無視するのかしら!?」 雛苺「…金糸雀が悪いんだもん。ヒナを無視するからいけないのよ。」 金糸雀「む、無視なんてしてないかしらー!?」 雛苺「したもん!!」 金糸雀「してないかしら!!」 雛苺「したのー!!」 金糸雀「してないったら、してないの!!」 真紅「…騒々しいわね。いったい何なの!?」 たまたまその場を通りかかった真紅は、見かねて事態の収拾にのり出した。 雛苺「金糸雀が…!」 金糸雀「雛苺が…!」 真紅「2人同時に喋らないの!はい、まずは雛苺から。」 まるで幼稚園だ…。そんなことを考えながら、真紅は発言権を雛苺に渡す。 雛苺「だから、最近金糸雀がパソコンばっかりやって、ヒナを無視するのがいけないの!!」 真紅「金糸雀は、これに何か反論はある?」 金糸雀「大ありかしら!!確かに最近、受験対策用のプリント作ったりで忙しかったけど、雛苺のことを無視した覚えは無いかしらー!?」 …なるほど、と真紅はうなずき、こう言った。 真紅「…聞いた?どうやら、これは雛苺の勘違いが原因みたいよ?」 雛苺「でも…!」 真紅「そうね…例えば、雛苺だって集中して絵のデッサンしてる時に、横から何か言われたら嫌でしょう?それと一緒で、たまたまタイミングが悪かっただけ。この通り、金糸雀は、別にあなたのこと嫌っている訳じゃないわ。」 雛苺「…ういー…。」 真紅「それに友達なら、相手のこともちゃんと考えてあげないと。自分の意見ばっかり押し付けちゃ駄目よ?」 雛苺「…わかったの…。」 真紅「よしよし…じゃあ、2人とも握手して。はい、これで仲直り。」 ぎこちなく握手を交わし、「ごめんなさい」と言いあう2人。 真紅は、そんな2人に「いい子ね。」とだけ言い残し、やれやれ…といった顔でその場を立ち去った。 完
雛苺「あ、ねー!カナー!!今ねー、あっちで…」 金糸雀「あ、ちょっとゴメンね。今、忙しいから後にしてくれるかしらー!?」 雛苺「…うゆ…。」 そう言って、雛苺の話をろくに聞かず、パソコンでなにやら作業をする金糸雀。 実はこのところ、こういうことが何日も続いていた。 いつもなら自分と遊んでくれるはずの金糸雀が、急に心変わりしたことに雛苺は言い知れぬ不安を覚えていた。 もしかしたら、自分が何か間違ったことをしてしまったのかも…しかし、自分には何も思い当たる節は無い…。じゃあ何で…? そんな思いは、次第に雛苺の気持ちを怒りへとシフトさせていった。 雛苺「…いいもん。だったらヒナも、金糸雀のこと無視するもん…!」 心の中でそうつぶやくと、雛苺は金糸雀に背を向け、職員室を後にした。 その後、雛苺は金糸雀を徹底的に無視し続けた。 金糸雀にとって、それは全く訳のわからない事だった。昨日まで、あんなに仲がいいと思っていた雛苺が何で…。 金糸雀は、それをはっきりさせるために雛苺を廊下で捕まえ、事の真相を問いただした。 金糸雀「どういうことかしら!?何で最近、カナを無視するのかしら!?」 雛苺「…金糸雀が悪いんだもん。ヒナを無視するからいけないのよ。」 金糸雀「む、無視なんてしてないかしらー!?」 雛苺「したもん!!」 金糸雀「してないかしら!!」 雛苺「したのー!!」 金糸雀「してないったら、してないの!!」 真紅「…騒々しいわね。いったい何なの!?」 たまたまその場を通りかかった真紅は、見かねて事態の収拾にのり出した。 雛苺「金糸雀が…!」 金糸雀「雛苺が…!」 真紅「2人同時に喋らないの!はい、まずは雛苺から。」 まるで幼稚園だ…。そんなことを考えながら、真紅は発言権を雛苺に渡す。 雛苺「だから、最近金糸雀がパソコンばっかりやって、ヒナを無視するのがいけないの!!」 真紅「金糸雀は、これに何か反論はある?」 金糸雀「大ありかしら!!確かに最近、受験対策用のプリント作ったりで忙しかったけど、雛苺のことを無視した覚えは無いかしらー!?」 …なるほど、と真紅はうなずき、こう言った。 真紅「…聞いた?どうやら、これは雛苺の勘違いが原因みたいよ?」 雛苺「でも…!」 真紅「そうね…例えば、雛苺だって集中して絵のデッサンしてる時に、横から何か言われたら嫌でしょう?それと一緒で、たまたまタイミングが悪かっただけ。この通り、金糸雀は、別にあなたのこと嫌っている訳じゃないわ。」 雛苺「…ういー…。」 真紅「それに友達なら、相手のこともちゃんと考えてあげないと。自分の意見ばっかり押し付けちゃ駄目よ?」 雛苺「…わかったの…。」 真紅「よしよし…じゃあ、2人とも握手して。はい、これで仲直り。」 ぎこちなく握手を交わし、「ごめんなさい」と言いあう2人。 真紅「いい子ね。」 そう言うと、真紅はやれやれといった顔でその場を立ち去った。 完

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