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水銀燈の恋愛観」(2006/03/28 (火) 02:08:50) の最新版変更点

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女子A「…というわけで、どうしてもその人と付き合いたいんです!何かいい手はありませんか?」 放課後、職員室にいる水銀燈の元に、珍しく1人の女子生徒が相談に来た。どうやら、恋愛に関しての質問らしい。 普段、あまり女子から好かれない水銀燈にとって、このように生徒が自分を頼って来てくれるのは嬉しいことだった。なので、ありったけの知識を、その生徒に教え込もうとする。 水銀燈「なるほどねぇ…。ところで、あなたが好きなのはその人だけなのぉ?」 女子A「は、はい!もちろんです!!」 水銀燈「ダメよぉ…。恋愛なんて、ある意味受験みたいなものなんだから、しっかり滑り止めとか用意しとかないとぉ…」 女子A「え?え!?」 水銀燈「だからぁ…1人の人に絞るのは危険だって言ってるのよぉ…。万が一失敗してもいいように安全パイをいくつか用意して、そのうち誰かと付き合えれば、あなたのステータスも…」 薔薇水晶「銀ちゃん!!」 突然割り込んでくる薔薇水晶。急いでその女子生徒を蒼星石にまかせ、水銀燈を叱りつけた。 薔薇水晶「銀ちゃん!あの子本気なんだよ!?どうして、それをからかうような真似するの!?」 水銀燈「何言ってるの?私だって本気よ。」 始めは冗談で言っているのかと思った薔薇水晶だったが、その真剣なまなざしを見て、軽くめまいを覚える。 薔薇水晶「…銀ちゃん、ひとつ質問していい?あの…銀ちゃんて、いつもどんな基準で好きな人を選んでるの…?」 水銀燈「え?うーん…他人に自慢できるか、もしくはお金を持ってるか…」 その答えを聞いた薔薇水晶は、ただ頭を抱えるばかりだった。 翠星石「絶っ対おかしいですぅ!!恋ってのは、そんな打算で動くもんじゃねぇですぅ!!」 水銀燈「ろくに男と付き合ったこと無いくせに、何が分かるっていうのよ!?」 女子生徒が帰った後、職員室では『恋とは何か』をテーマに大論争が開かれていた。 無論、水銀燈に味方するものはなく、そのことが余計に事態を悪化させた。 水銀燈「もううんざり!私には私なりの楽しみ方があるんだから、いちいち口出ししないでくれるぅ!?あなた達の理想論には、付き合ってられないわ!」 そう言い残し、とうとう水銀燈は怒って家に帰ってしまった。 バックを床に投げつけ、そしてソファに座り深くため息をつく水銀燈。気分転換にTVでも…と思ったが、画面に現れたのは恋愛ドラマだった。 水銀燈「…私だって、こういう恋愛してみたいわよ…。」 誰に言うでもなく、ぽつりとそうつぶやく。 昔から美貌には恵まれていたため、こと異性には不自由したことは無い。しかしそれが逆に、『恋愛ベタ』を助長させてしまったのかもしれない。 人と付き合えば付き合うほど、その人の欠点や醜いものばかりが目に付くようになってしまったし、そのせいで男なんてどれも同じに見えてしまう。 それが、水銀燈の本心だった。 先ほどつけたTVでは、泣きながら抱き合っている男女の姿が映っている。 それを、ついついぼーっと見てしまう水銀燈。 水銀燈「私も、いつかはこんな感動的な…」 そんな無意識に出た言葉に、「何を馬鹿の事を考えているんだろう…」と首を振り、水銀燈は小さくこうつぶやいた。 「…白馬の王子様なんて、信じてるわけじゃない…」 完
女子A「…というわけで、どうしてもその人と付き合いたいんです!何かいい手はありませんか?」 放課後、職員室にいる水銀燈の元に、珍しく1人の女子生徒が相談に来た。どうやら、恋愛に関しての質問らしい。 普段、あまり女子から好かれない水銀燈にとって、このように生徒が自分を頼って来てくれるのは嬉しいことだった。なので、ありったけの知識を、その生徒に教え込もうとする。 水銀燈「なるほどねぇ…。ところで、あなたが好きなのはその人だけなのぉ?」 女子A「は、はい!もちろんです!!」 水銀燈「ダメよぉ…。恋愛なんて、ある意味受験みたいなものなんだから、しっかり滑り止めとか用意しとかないとぉ…」 女子A「え?え!?」 水銀燈「だからぁ…1人の人に絞るのは危険だって言ってるのよぉ…。万が一失敗してもいいように安全パイをいくつか用意して、そのうち誰かと付き合えれば、あなたのステータスも…」 薔薇水晶「銀ちゃん!!」 突然割り込んでくる薔薇水晶。急いでその女子生徒を蒼星石にまかせ、水銀燈を叱りつけた。 薔薇水晶「銀ちゃん!あの子本気なんだよ!?どうして、それをからかうような真似するの!?」 水銀燈「何言ってるの?私だって本気よ。」 始めは冗談で言っているのかと思った薔薇水晶だったが、その真剣なまなざしを見て、軽くめまいを覚える。 薔薇水晶「…銀ちゃん、ひとつ質問していい?あの…銀ちゃんて、いつもどんな基準で好きな人を選んでるの…?」 水銀燈「え?うーん…他人に自慢できるか、もしくはお金を持ってるか…」 その答えを聞いた薔薇水晶は、ただ頭を抱えるばかりだった。 翠星石「絶っ対おかしいですぅ!!恋ってのは、そんな打算で動くもんじゃねぇですぅ!!」 水銀燈「ろくに男と付き合ったこと無いくせに、何が分かるっていうのよ!?」 女子生徒が帰った後、職員室では『恋とは何か』をテーマに大論争が開かれていた。 無論、水銀燈に味方するものはなく、そのことが余計に事態を悪化させた。 水銀燈「もううんざり!私には私なりの楽しみ方があるんだから、いちいち口出ししないでくれるぅ!?あなた達の理想論には、付き合ってられないわ!」 そう言い残し、とうとう水銀燈は怒って家に帰ってしまった。 バックを床に投げつけ、そしてソファに座り深くため息をつく水銀燈。気分転換にTVでも…と思ったが、画面に現れたのは恋愛ドラマだった。 水銀燈「…私だって、こういう恋愛してみたいわよ…。」 誰に言うでもなく、ぽつりとそうつぶやく。 昔から美貌には恵まれていたため、こと異性には不自由したことは無い。しかしそれが逆に、『恋愛ベタ』を助長させてしまったのかもしれない。 人と付き合えば付き合うほど、その人の欠点や醜いものばかりが目に付くようになってしまったし、そのせいで男なんてどれも同じに見えてしまう。 それが、水銀燈の本心だった。 先ほどつけたTVでは、泣きながら抱き合っている男女の姿が映っている。 それを、ついついぼーっと見てしまう水銀燈。 水銀燈「私も、いつかはこんな感動的な…」 そんな無意識に出た言葉に、「何を馬鹿の事を考えているんだろう…」と首を振り、水銀燈は小さくこうつぶやいた。 「…白馬の王子様なんて、信じてるわけじゃない…」 完

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