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卒業式のリハーサル」(2006/04/03 (月) 21:24:16) の最新版変更点

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真紅「早いものね…。もう明日には卒業式なんて…」 外を見ながら、しみじみと語る真紅。 数年前、今の生徒たちと出会った事がまるで昨日のように感じられる。みんな無事卒業を迎えられそうなので嬉しいのだが、どこか寂しい気持ちもある。 真紅「…みんな、卒業してもこの学校のこと覚えていてくれるかしら?」 薔薇水晶「ええ、きっと覚えていてくれますよ…」 微笑みながら、薔薇水晶はそう答えた。 真紅「…それにしても、水銀燈は遅いわね。今日は最後のリハーサルのための会議をやるって言ったのに、また聞いてなかったのかしら?」 金糸雀「電話にも出ないわ…。電源が入ってないみたいかしら…。」 真紅「全く、しょうがないわね…。ところで蒼星石、その大きな袋は何なの?」 蒼星石「いや、生徒たちにバレンタインのお返ししなきゃいけないんで…」 その言葉を聴いた瞬間、真紅の頭のもやがパッと開けた。 真紅「…!!ホワイトデー!?しまった!!翠星石、手空いてる!?一緒に来て!」 そういうと真紅は車のキーをとり、急いで職員室を出て行った。 そして20分後、真紅、翠星石に両脇を抱えられ、水銀燈が学校に到着した。 …何故か、私服姿のままで。 真紅「全く、今日は卒業式の最後のリハーサルだって言うのに、学校をサボろうなんてとんでもない愚か者だわ!」 水銀燈「ちゃ、ちゃんと行く気だったわよ!失礼な!」 翠星石「じゃあ、何で居留守しやがるですか!手間かけさせるんじゃねぇですぅ!」 水銀燈「ちょ、ちょっと出て行かれなかっただけでしょう!なのに、何で窓ガラス割って入ってくるのよ!お馬鹿さぁん!!」 真紅「隠したって無駄よ!あなた、今日がホワイトデーだから、誰かとデートでもしに行こうとか思ってたんでしょう!?」 水銀燈「…なぁんだ、分かってるんじゃなぁい。そう、今日は色んなところにまいた種を収穫しなきゃいけないの。 それに、何もあげて無い人でも、今日おねだりすれば色々買ってもらえるかもしれないのよぉ?だから…そうだ!後で、ヴィトンでもくんくんでも、好きなもの選ばせてあげるわぁ。だから、その手を離しなさぁい…♪」 もうごまかしきれないと思ったのか、交渉を持ちかける水銀燈。その頭を殴り叱る真紅。 真紅「そんな醜い欲望と100人以上の生徒、一体どっちが大事だと思ってるの!?」 水銀燈「式は明日でしょう!?今日ぐらい…」 その言葉にあきれたのか、深いため息をつく真紅。 真紅「…これ以上、あなたと話しても無駄なようね。雛苺、水銀燈をそこの椅子に縛り付けておいて頂戴。そして、絶対に逃がさぬようにと他の先生にも伝えておいて。」 雛苺「あいあいさー、なの!!」 その後、水銀燈は何度か逃亡を図ろうとするも、ことごとく失敗。式のリハーサルは順調に進んだという。 ちなみに生徒たちの中には、男たちにプレゼントを貢がれる機会を失って泣いている水銀燈を見て、「先生は、明日の卒業式のことを考えて泣いているんだ」と勘違いし、リハーサルなのに泣き出すものもいたそうな。 完
真紅「早いものね…。もう明日には卒業式なんて…」 外を見ながら、しみじみと語る真紅。 数年前、今の生徒たちと出会った事がまるで昨日のように感じられる。みんな無事卒業を迎えられそうなので嬉しいのだが、どこか寂しい気持ちもある。 真紅「…みんな、卒業してもこの学校のこと覚えていてくれるかしら?」 薔薇水晶「ええ、きっと覚えていてくれますよ…」 微笑みながら、薔薇水晶はそう答えた。 真紅「…それにしても、水銀燈は遅いわね。今日は最後のリハーサルのための会議をやるって言ったのに、また聞いてなかったのかしら?」 金糸雀「電話にも出ないわ…。電源が入ってないみたいかしら…。」 真紅「全く、しょうがないわね…。ところで蒼星石、その大きな袋は何なの?」 蒼星石「いや、生徒たちにバレンタインのお返ししなきゃいけないんで…」 その言葉を聴いた瞬間、真紅の頭のもやがパッと開けた。 真紅「…!!ホワイトデー!?しまった!!翠星石、手空いてる!?一緒に来て!」 そういうと真紅は車のキーをとり、急いで職員室を出て行った。 そして20分後、真紅、翠星石に両脇を抱えられ、水銀燈が学校に到着した。 …何故か、私服姿のままで。 真紅「全く、今日は卒業式の最後のリハーサルだって言うのに、学校をサボろうなんてとんでもない愚か者だわ!」 水銀燈「ちゃ、ちゃんと行く気だったわよ!失礼な!」 翠星石「じゃあ、何で居留守しやがるですか!手間かけさせるんじゃねぇですぅ!」 水銀燈「ちょ、ちょっと出て行かれなかっただけでしょう!なのに、何で窓ガラス割って入ってくるのよ!お馬鹿さぁん!!」 真紅「隠したって無駄よ!あなた、今日がホワイトデーだから、誰かとデートでもしに行こうとか思ってたんでしょう!?」 水銀燈「…なぁんだ、分かってるんじゃなぁい。そう、今日は色んなところにまいた種を収穫しなきゃいけないの。 それに、何もあげて無い人でも、今日おねだりすれば色々買ってもらえるかもしれないのよぉ?だから…そうだ!後で、ヴィトンでもくんくんでも、好きなもの選ばせてあげるわぁ。だから、その手を離しなさぁい…♪」 もうごまかしきれないと思ったのか、交渉を持ちかける水銀燈。その頭を殴り叱る真紅。 真紅「そんな醜い欲望と100人以上の生徒、一体どっちが大事だと思ってるの!?」 水銀燈「式は明日でしょう!?今日ぐらい…」 その言葉にあきれたのか、深いため息をつく真紅。 真紅「…これ以上、あなたと話しても無駄なようね。雛苺、水銀燈をそこの椅子に縛り付けておいて頂戴。そして、絶対に逃がさぬようにと他の先生にも伝えておいて。」 雛苺「あいあいさー、なの!!」 その後、水銀燈は何度か逃亡を図ろうとするも、ことごとく失敗。式のリハーサルは順調に進んだという。 ちなみに生徒たちの中には、男たちにプレゼントを貢がれる機会を失って泣いている水銀燈を見て、「先生は、明日の卒業式のことを考えて泣いているんだ」と勘違いし、リハーサルなのに泣き出すものもいたそうな。 完

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