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ある日の休み時間、意気揚々と廊下を歩いている金糸雀の目に、突如強烈な光が飛び込んできた。 どうやら、何者かが金糸雀のおでこに向けて、鏡で光を反射させているらしい。 金糸雀「こ、こんな下らない事するなんて、いったい誰の陰謀かしら~!?」 と怒り心頭で犯人の下へ向かうが、すでにそこには誰もいなかった。 そして、その後もそんなことが何度も続き、またイメチェンを図ってみてもそのたびに翠星石がゲラゲラ笑うので、金糸雀はすっかり意気消沈していた。 金糸雀「やっぱり、教師なんて向いてなかったのかしらー…」 ふと、ぽつりと漏らす金糸雀。蒼星石がそれに反応した。 蒼星石「どうしたんだい?何か悩みでもあるのかい?」 金糸雀「実はかくかくじかじかで…」 蒼星石「そっか…でもそういうのは面と向かっては何もいえない、弱い人間がやることだから気にしないほうがいいよ。それに、今の髪型もとっても似合うと思うよ。」 そう言われたものの、どうしても気にしてしまう金糸雀。自分は蒼星石のように強い人間ではない…そんな気持ちが心を支配していた。 金糸雀「じゃ、みんなお疲れ様…」 蒼星石に相談した日の放課後、そういって一目散に帰ろうとする金糸雀。もはや彼女にとって、学校は単なる苦痛の場でしかなかった。 一刻も早く家に帰りたい…そしてそのまま…そんな気持ちでいっぱいだった。 蒼星石「あ!ちょっと待って!!」 そう呼び止める蒼星石。その横には翠星石の姿もあった。 蒼星石「実はさっきの話のことだけど、その事で翠星石から話したいことがあるってさ。」 そういって、翠星石をうながす蒼星石。 翠星石「うぅ…実は、鏡で照らしてたのは翠星石で…だって、おめーがあまりにもマヌケな顔して歩いてるから…。」 蒼星石「そうじゃないだろ。」 強い口調で翠星石を叱る蒼星石。その前の時間にこってり叱られたのか、翠星石の頬にはうっすらと涙のあとが残っている。 翠星石「うぅ…ごめんなさいですぅ…」 蒼星石「…こういうわけだから、金糸雀もあんまり気にしないほうがいいよ。あと、できたら翠星石のこと…許してやってくれるかい?このとおり反省してるみたいだしさ。」 金糸雀「あ、あったりまえかしらー!そんなの気にするほど、カナは心狭くないかしらー!!」 そして、次の日には元気に学校で授業をする金糸雀の姿があったそうな。
ある日の休み時間、意気揚々と廊下を歩いている金糸雀の目に、突如強烈な光が飛び込んできた。 どうやら、何者かが金糸雀のおでこに向けて、鏡で光を反射させているらしい。 金糸雀「こ、こんな下らない事するなんて、いったい誰の陰謀かしら~!?」 と怒り心頭で犯人の下へ向かうが、すでにそこには誰もいなかった。 そして、その後もそんなことが何度も続き、またイメチェンを図ってみてもそのたびに翠星石がゲラゲラ笑うので、金糸雀はすっかり意気消沈していた。 金糸雀「やっぱり、教師なんて向いてなかったのかしらー…」 ふと、ぽつりと漏らす金糸雀。蒼星石がそれに反応した。 蒼星石「どうしたんだい?何か悩みでもあるのかい?」 金糸雀「実はかくかくじかじかで…」 蒼星石「そっか…でもそういうのは面と向かっては何もいえない、弱い人間がやることだから気にしないほうがいいよ。それに、今の髪型もとっても似合うと思うよ。」 そう言われたものの、どうしても気にしてしまう金糸雀。自分は蒼星石のように強い人間ではない…そんな気持ちが心を支配していた。 金糸雀「じゃ、みんなお疲れ様…」 蒼星石に相談した日の放課後、そういって一目散に帰ろうとする金糸雀。もはや彼女にとって、学校は単なる苦痛の場でしかなかった。 一刻も早く家に帰りたい…そしてそのまま…そんな気持ちでいっぱいだった。 蒼星石「あ!ちょっと待って!!」 そう呼び止める蒼星石。その横には翠星石の姿もあった。 蒼星石「実はさっきの話のことだけど、その事で翠星石から話したいことがあるってさ。」 そういって、翠星石をうながす蒼星石。 翠星石「うぅ…実は、鏡で照らしてたのは翠星石で…だって、おめーがあまりにもマヌケな顔して歩いてるから…。」 蒼星石「そうじゃないだろ。」 強い口調で翠星石を叱る蒼星石。その前の時間にこってり叱られたのか、翠星石の頬にはうっすらと涙のあとが残っている。 翠星石「うぅ…ごめんなさいですぅ…」 蒼星石「…こういうわけだから、金糸雀もあんまり気にしないほうがいいよ。あと、できたら翠星石のこと…許してやってくれるかい?このとおり反省してるみたいだしさ。」 金糸雀「あ、あったりまえかしらー!そんなの気にするほど、カナは心狭くないかしらー!!」 そして、次の日には元気に学校で授業をする金糸雀の姿があったそうな。 完

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