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真「ふぅ~、やっぱりお茶はアッサラームが一番ね」 紅茶を飲みつつくつろぐ真紅さん。そのさまはとても絵になっていた。 だが、それもすぐにも崩されてしまった。 金「た、大変なのかしら~」   『ゴキブリパニック』  金糸雀が突然職員室に突っ込んで来たのだ。 真「みっともないわよ金糸雀。薔薇教師たるものつねに優雅でなくては…」  うんたらかんたらと説教をたれだす真紅。 金「は、はいなのかしら」  ぺこぺこ頭を下げる金糸雀。 金「はっ、そんな場合じゃないのかしら~」 真「金糸雀!!」  叱る真紅。 金「し、真紅、話を聞いてほしいのかしら~」  なみだ目で懇願する金糸雀。 真「わ、分かったのだわ」  気合負けする真紅さん。しぶしぶと話を聞くことに。 金「じゃあ、話させてもらうのかしら」 真「早くしなさいね」  15分経過。 金「なにを話すか忘れたのかしら」  あっけからんに言う金糸雀。 真「っ…」  無言でズッコケル真紅さん。…意外とコメディアンだな。 金「な、なんでこけるのかしら?」 真「…」  もはや怒る気力もない真紅さん。 真「急いでたのなら何で忘れるのよ(怒)」 金「と、とりあえず思いだすのかしら」  うん、うんと唸りだす金糸雀。と、その時。 翠「きゃ、きゃーーーですぅ」  廊下から翠星石の叫び声が響いてくる。 真「この、声は」  急いで職員室を飛び出る真紅。 金「ま、待ってほしいのかしら~」  それに続いて飛び出す金糸雀。  廊下には翠星石が倒れていた。 真「す、翠星石!」  すぐさま駆け寄っていき翠星石を抱き上げる。 真「お、重い」  翠星石の重さに耐え切れず潰れてしまう真紅さん。  別に、翠星石が重いんじゃなくて真紅さんが小さすぎるだけだからね。…本当だよ。  どうするものかと考えていたところに。 金「待つのかしら~」  そこへ、都合よく金糸雀が追いついてきた。 金「こ、これはどういう状況なのかしら」  やってきたはいいが困惑する金糸雀。 真「翠星石をどけてちょうだい」  真紅は叱咤する声を響かせた。 金「わ、分かったのかしら」  真紅の言うとおりに金糸雀は翠星石を抱き上げた。 真「急いで翠星石を保健室に運んで!!」 金「はいなのかしら」  翠星石を抱えたまま走り去る金糸雀。  真紅もそれにつづいて行く。  その場を去る時に誰かの視線を感じたような気がした。  古臭いいかにも貧乏丸出しのソファーに二人は、座り込んでいた。  水銀燈の診断では、翠星石は気絶しているだけらしい。 真「…」 金「…」  だが、その空間は静寂のものとなっていた。  診断結果は安心できるものであるが、何故翠星石が気絶していたのかは分からない。  そのようなこともあってか室内は静寂の一言だった。  と、その静寂を破るものが一つ現れた。  小気味よいテンポで踏まれる打音が聞こえてきた。  その音はだんだんこの部屋に近づき、戸を開けた。 蒼「翠星石!」  飛んできたという比喩がぴったりの勢いで蒼星石は、現れた。 蒼「翠星石は?」 真「…」 金「…」  二人は、無言でベッドを方を指差していた。  蒼星石は、黙って指差されているベッドへと近付いた。  ベッドには、寝息をたてる翠星石がいた。  その様子に安心し、蒼星石は真紅たちの隣に座り込んだ。  室内は再び静寂に支配された。  あるのは、時計の音、生徒の声、翠星石の寝言、それだけだった。  その静寂に耐えられなかったのか、金糸雀が声をあげた。 金「お、思い出したのかしら」 真「一体、何を思い出したの?」 金「真紅に話したかった大切な話のことかしら」  そういえば、最初にそんなことを言っていたなぁ、と思いながら。 真「どんな大変なことなのか言ってみなさい」  金糸雀の話を聞いてあげるようだ。  どうやら、真紅自身もこの状況には飽きてきているようだ。 金「今朝にものすごい大きいゴキ○リを見たのかしら~。ものすごく怖かったのかしら」  おい、おい、と泣きまねをしながら語りだす金糸雀。 真「そう、それは大変だったわね」  ものすごく感情のない声の真紅さん。 蒼「へ、へぇ~。どのくらいの大きさだったんだい?」  話を続けようとありきたりな疑問をあげる蒼星石。  あんたも、あの静寂に耐えられなかったんだね。  二人とも大きさはせいぜい10センチくらいのものかなとたかをくくっていたいたのだが、金糸雀が宣言した大きさは予想をはるかに上回るものだった。 金「カ、カナよりも大きかったのかしら!!」  などというとんでもないことを言いやがったのだ。 真「そんなわけないのだわ」 蒼「そうだよ。そんなに大きいゴキ○リはいないよ」  二人して金糸雀の言ったことを否定する。…そりゃそうだわな。 金「ほ、本当のことなのかしら~」  負けじと応戦する金糸雀。 ?「彼女の言っていることは本当ですよ」  と、謎の声が室内に響き渡った。  謎の声の主は一体。  次回を待ってください。
真「ふぅ~、やっぱりお茶はアッサラームが一番ね」 紅茶を飲みつつくつろぐ真紅さん。そのさまはとても絵になっていた。 だが、それもすぐにも崩されてしまった。 金「た、大変なのかしら~」   『ゴキブリパニック』  金糸雀が突然職員室に突っ込んで来たのだ。 真「みっともないわよ金糸雀。薔薇教師たるものつねに優雅でなくては…」  うんたらかんたらと説教をたれだす真紅。 金「は、はいなのかしら」  ぺこぺこ頭を下げる金糸雀。 金「はっ、そんな場合じゃないのかしら~」 真「金糸雀!!」  叱る真紅。 金「し、真紅、話を聞いてほしいのかしら~」  なみだ目で懇願する金糸雀。 真「わ、分かったのだわ」  気合負けする真紅さん。しぶしぶと話を聞くことに。 金「じゃあ、話させてもらうのかしら」 真「早くしなさいね」  15分経過。 金「なにを話すか忘れたのかしら」  あっけからんに言う金糸雀。 真「っ…」  無言でズッコケル真紅さん。…意外とコメディアンだな。 金「な、なんでこけるのかしら?」 真「…」  もはや怒る気力もない真紅さん。 真「急いでたのなら何で忘れるのよ(怒)」 金「と、とりあえず思いだすのかしら」  うん、うんと唸りだす金糸雀。と、その時。 翠「きゃ、きゃーーーですぅ」  廊下から翠星石の叫び声が響いてくる。 真「この、声は」  急いで職員室を飛び出る真紅。 金「ま、待ってほしいのかしら~」  それに続いて飛び出す金糸雀。  廊下には翠星石が倒れていた。 真「す、翠星石!」  すぐさま駆け寄っていき翠星石を抱き上げる。 真「お、重い」  翠星石の重さに耐え切れず潰れてしまう真紅さん。  別に、翠星石が重いんじゃなくて真紅さんが小さすぎるだけだからね。…本当だよ。  どうするものかと考えていたところに。 金「待つのかしら~」  そこへ、都合よく金糸雀が追いついてきた。 金「こ、これはどういう状況なのかしら」  やってきたはいいが困惑する金糸雀。 真「翠星石をどけてちょうだい」  真紅は叱咤する声を響かせた。 金「わ、分かったのかしら」  真紅の言うとおりに金糸雀は翠星石を抱き上げた。 真「急いで翠星石を保健室に運んで!!」 金「はいなのかしら」  翠星石を抱えたまま走り去る金糸雀。  真紅もそれにつづいて行く。  その場を去る時に誰かの視線を感じたような気がした。  古臭いいかにも貧乏丸出しのソファーに二人は、座り込んでいた。  水銀燈の診断では、翠星石は気絶しているだけらしい。 真「…」 金「…」  だが、その空間は静寂のものとなっていた。  診断結果は安心できるものであるが、何故翠星石が気絶していたのかは分からない。  そのようなこともあってか室内は静寂の一言だった。  と、その静寂を破るものが一つ現れた。  小気味よいテンポで踏まれる打音が聞こえてきた。  その音はだんだんこの部屋に近づき、戸を開けた。 蒼「翠星石!」  飛んできたという比喩がぴったりの勢いで蒼星石は、現れた。 蒼「翠星石は?」 真「…」 金「…」  二人は、無言でベッドを方を指差していた。  蒼星石は、黙って指差されているベッドへと近付いた。  ベッドには、寝息をたてる翠星石がいた。  その様子に安心し、蒼星石は真紅たちの隣に座り込んだ。  室内は再び静寂に支配された。  あるのは、時計の音、生徒の声、翠星石の寝言、それだけだった。  その静寂に耐えられなかったのか、金糸雀が声をあげた。 金「お、思い出したのかしら」 真「一体、何を思い出したの?」 金「真紅に話したかった大切な話のことかしら」  そういえば、最初にそんなことを言っていたなぁ、と思いながら。 真「どんな大変なことなのか言ってみなさい」  金糸雀の話を聞いてあげるようだ。  どうやら、真紅自身もこの状況には飽きてきているようだ。 金「今朝にものすごい大きいゴキ○リを見たのかしら~。ものすごく怖かったのかしら」  おい、おい、と泣きまねをしながら語りだす金糸雀。 真「そう、それは大変だったわね」  ものすごく感情のない声の真紅さん。 蒼「へ、へぇ~。どのくらいの大きさだったんだい?」  話を続けようとありきたりな疑問をあげる蒼星石。  あんたも、あの静寂に耐えられなかったんだね。  二人とも大きさはせいぜい10センチくらいのものかなとたかをくくっていたいたのだが、金糸雀が宣言した大きさは予想をはるかに上回るものだった。 金「カ、カナよりも大きかったのかしら!!」  などというとんでもないことを言いやがったのだ。 真「そんなわけないのだわ」 蒼「そうだよ。そんなに大きいゴキ○リはいないよ」  二人して金糸雀の言ったことを否定する。…そりゃそうだわな。 金「ほ、本当のことなのかしら~」  負けじと応戦する金糸雀。 ?「彼女の言っていることは本当ですよ」  と、謎の声が室内に響き渡った。 三人は声のする方へと振り向いてみた。な、なんとそこには。  おっきくて、黒くて、ヌルヌルしてて、カサカサ音をたててうごくと~~~ってもキモイ奴がいました。  みなさん、なにがいるかわかりましたね一緒に言ってみようせ~の… 蒼&真&金「「「ゴキ○リだぁぁぁぁーーーー!!!!」」」 学校中に響き渡るような悲鳴を三人はあげた。 ただのゴキ○リならいい。だが、三人の目の前にいたのは2メートルはあろう超巨大ゴキ○リだったのである。 真「…ぶくぶくぶく」  真紅は、泡をふいて倒れてしまい。 金「なんまいだぶつ、なんまいだぶつ、なんまいだぶつ、なんまいだぶつ、なんまいだぶつ、なんまいだぶつ、なんまいだぶつ、なんまいだぶつ、…ぐふっ」  金糸雀は、狂ったようにひたすら念仏をとなえたあと気絶した。 蒼「す、翠星石だけでも守らないと」  などと言いつつ窓をぶち割り一人で逃げていく蒼星石。…言ってることとやってることが違いすぎっぞ。 ゴキ○リ「…これは、ちょっとやりすぎたかなぁ」  などとそのゴキ○リは言い。腹あたりにあるチャックを下ろした。  中からは、有栖学園一のトラブルメーカーハンサムローゼン(自称)が現れたのだ。  そう、大きなゴキ○リの正体は、ローゼンの着ぐるみ姿だったのだ。  校長室で、この着ぐるみに着替えてみんなを驚かそうと職員室に向かっている途中に翠星石に見つかったというわけだ。  翠星石に気絶されどうしようかと悩んでいるところに真紅たちが来たということである。  そして、どうしてもみんなを驚かせたくて保健室に来て現在にいたるわけだ。 ロ「う~ん。どうしようこの状況」  などと考えてはみたが。 ロ「どうにかなるだろう」  という結論に達し、保健室を後にした。  あれ、金糸雀が今朝に見たって言うほうの巨大ゴキ○リは?…か、考えないほうがいいよね。 雪「どうしたんですか?その着ぐるみ」 ラ「ゴキ○リの着ぐるみにはまりましてね。今朝からずっと着てるんですよ」 雪「…そう」  翌日、ローゼン校長が校門近くの木に逆さ吊りにされていたのだが。犯人は、一体?って、皆さんは誰がやったかは容易に想像がつきますよね。         END

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