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『誰の料理がまずいでショー』」(2007/01/08 (月) 22:33:48) の最新版変更点

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ピンポンパンポン♪ 『紅 真紅(くれない しんく)君 青桐 龍斗(あおぎり りゅうと)君 緑林 沙夜(りょくりん さや)さん 白凪 理緒(しらなぎ りお)さん4名は至急2階職員室に来てください』  放送が学校中に響く。 紅「・・・・俺らなんかやったか?」  4人は昼食の途中であった。 青桐「・・やってないと思う」  青桐は即答する。 白凪「・・・・やって・・・ないと思うけど」  やや戸惑い気味。てめぇなんかやっただろう。 沙夜「いや、さっさと職員室いこうや」  正論?を告げる沙夜。 紅「まぁ、そうだな。いくか」  と、いうわけで昼食を切り上げて職員室へと向かう。 一方、職員室 水銀燈「・・・・・」 金糸雀「・・・・・」 翠星石「・・・・・」 蒼星石「・・・・・」 真紅「・・・・・」 雛苺「・・・・・」 薔薇水晶「・・・・・」 ラプラス「あきれてものも言えませんよ」 ローゼン「はっはっは。いいじゃないか」  まぁ、なぜこんなのかといいますと。  『誰の料理がまずいでショー』を始めるなどとほざいたからである。 ラプラス「なぜ、まずいくないといけないのかもわかりませんし」 ローゼン「そっちのほうがおもしろいじゃないか」 ラプラス「ふざけんなこのくそ校長」 ローゼン「じゃっ、そいうことだ。参加しないと減給ね」  そう言い残し去る馬鹿。 ラプラス「待て。このくそ校長」  ラプラスは、それを追う。 紅「失礼しまーす」  紅につづいて3名が入ってくる。 紅「なんかあったのか?」 青桐「全員放心してるな」 白凪「してるねぇ」 沙夜「そうだな」  個人個人が口を開く。 紅「とりあえず」  蒼星石の肩を叩き。 紅「すいません」  と、告げる。 蒼星石「なんだい」  素早い反応の蒼星石 紅「放送で呼ばれたんですが」 蒼星石「えっ、君たちが」  驚きの声をあげた。 紅「そうですが。なにか?」  のんきに紅は訊ねる。 真紅「これを見るのだわ」  我にかえりこちらに来る真紅。  手には紙が握られていた。 『誰の料理がまずいでショー』  紙にはそう書かれている。 青桐「・・・・・」 白凪「・・・・・」 沙夜「・・・・・」 紅「なにこのカオス」 真紅「あなたたちは、これの審査員なの」  そしてとんでもないことをくちにした。 紅「・・・・・」 青桐「・・・・・」 白凪「・・・・・」 沙夜「・・・・・」  場の空気が凍る。そして納得する。 紅「・・・なにがあったかやっと分かったな」 青桐「・・・分かりたくもなかったがな」  もっともだよ青桐。 ローゼン「まぁ、よろしく頼むよ」  どこからともなくわいてきた校長という名ばかりの馬鹿。 紅「頼まれたくないのですが」 ろーぜん「じゃあ退学」  拒否権なし。 紅「いつあるんですか?」 ローゼン「明日」  いきなりだなおい。 ローゼン「そういうことだ。でわっ」  走り去る馬鹿。 真紅「生きるってことは闘うということなのよ」 ・・・・闘いたくねぇー。 その日1日はひたすら死なないよう祈った。 そして、つぎの日  審査員席 紅「・・・・・」 青桐「・・・・・」 解説者席 沙夜「ラッキーなのか?」 白凪「ラッキーなんじゃないの」 紅「なんでおまえらがそっちなんだよ」 白凪「校長脅したんだよ」 紅「なんで中止にしないんだよ」 白凪「おもしろそうだから」 ・・・・おもしろかったら人を殺していいのかよ。 青桐は、もうあひゃってたりする。 青桐「あひゃひゃひゃひゃhhhhh」 紅「壊れたふりしてもだめだぞ」 青桐「だめか」 紅「だめだ」 『それでは、今よりはじめたいと思います』 紅「始まるみたいだな」 青桐「ああ、そうだな」 『えぇ~司会は、わたくしローゼンが務めさせていただきます』  テンションの高い校長。・・・・・Sめ。 『そして、参加するのはこの8名の先生方です』  先生たちが入場してくる。 『ルールは、いたって簡単。料理を作って審査員に食べてもらい1番不味かった人を決めてもらいます』 紅「・・・そろそろ出番か」 青桐「ああ、そうだな」  今、審査員席と解説者席はカーテンというか暗幕というかほら、あれだよ劇とかで舞台隠すときに使うカーテンっぽいやつで隠されている。 沙夜「線香上げにいってやるからね」 白凪「私もいったげる」  随分と不吉なことを言う二人。・・・・まちがっちゃねーけど。 紅「・・・・死ぬこと前提?」 沙・白「「うん」」  きれいにハモル。 紅「がんばろう」  やけくそになるよ。 青桐「そうだな」  青桐も覚悟を決めたようだ。 『では、審査員と解説者の登場です』  戦場への幕が開く。 『え~、審査員は、この二人です』  校長の声と共に幕が上がった。  ・・・全員から嫉妬と同情の視線が飛んでくる。  先生たちが料理がとてつもなく下手なのは、校内で有名である。(翠星石、蒼星石、薔薇水晶の三先生方は、普通に上手である。)そして、それでも先生方の料理を食べたがる馬鹿はいるらしい。 『そして、実況はこの二人です』  ・・・・皆、これには異存ないらしく無反応。 『先生方にはすでに調理室に行って頂いています。そしてー、この大型テレビで実況して貰います』 紅「・・・・なんであの人校長なんだ」  一人でぼやく。 『では、スタートです』  校長の一声と共に地獄のショーは開幕した。 調理室 真「なんで、こんなことしないといけないよ」 翠「仕方がねぇですぅ」 水「そうねぇ。減給なんて嫌でしょうねぇ」 真「あら、水銀燈あなた料理は上手だったかしら」 水「真紅ほど下手じゃないわよ」 真「あら、それは楽しみね」 水「ええ~、そうね」  険悪な空気が漂っている。 蒼「ま、まぁ、二人とも落ち着いて」 翠「その二人は、ほっとけばいいですぅ。競技は、もう始まっているんですよ」 蒼「け、けど」  全員がもめてる中、薔薇水晶のみ頑張っていたりする。 薔「・・・・・・・・」 金「私は、無視かしら~」  ・・・・・素で忘れてた。 水「それなら私と勝負よ」 真「上等なのだわ」   会場 紅「へぇ~。二人の勝負か、見ものだな」 青「そうだな」 沙・白「「人の出番取るなぁー」」 ・・・・・出番に固執すんなよ。 紅「へぇへぇ、わかりましたよ」  ここで引くのも大人なんだよ。 青「しかし、暇だな」 紅「まぁ、それは仕方ないさ」 沙「雑談してればいいだろ」 紅「今、してるだろ」 白「一本とられたわね」 沙「まぁ、そうだな」 で、調理室 薔「できた」 翠「さ、先を越されたですぅ」 蒼「別に早さを競ってるんじゃないんだから」 翠「分かってるですぅ。けど、なんか悔しいですぅ」 真「水銀燈には負けないのだわ」 水「真紅には負けないわ」 金「うう~、また失敗かしら~」 会場 沙「おや、薔薇水晶先生は、完成したみたいです」 白「こちらに向かってきています」 紅「見りゃわかるよ」 青「実況なのにほとんどしゃべってないしな」 沙「仕方ないだろ、何言えばいいかわかんないし」 白「そうだ、そうだ、なに言えばいいかさっぱりなんだぞー」 紅「・・・・・実況として致命的じゃね」 青「・・・・・・・そうだな」  なんてことをしている間に薔薇水晶先生到着。 『で、料理名は、何ですか?』 薔「ブリのてり焼きです」  普通で、GJ。 『では、審査員に食べt』 ?「待った」  誰かが乱入のようだ。 薔「あっ、お姉ちゃん」  雪華綺晶先生乱入である。 雪「・・・私も食べたい・・」 『へっ』  まぬけな声をあげる。 雪「・・・私も料理・・・食べたい」 『・・・特別参加決定』 紅「簡単に決まるのかよ」 『そこの席にどうぞ』 雪「・・・・・・」  無言で席へと行き座る。 『気を取り直して食事タイム』  まぁ、そんなわけで食べてみる。 紅「・・・普通にうまいな」 青「ああ、うまいな」 雪「~♪」  審査員全員満足そうである。 『では、点数をどうぞ。なお、点数はまずいほど高く10点満点とさせてもらいます』 紅・・・・0点 青桐・・・・1点 雪華綺晶・・・・2点 『合計点は、3点です』 紅「なんで、1点なんだ」  普通に0でいいと思うが。(まぁ、コックとかそういうのじゃないレベルから見たらだが) 青「まず、塩加減が少々強いし、焼きかたももう少しといったところ・・・」  長々と語りだす青桐。・・・・・流石、校内和食が似合う人ランキング1位だ。 雪「・・・・肉のほうが・・好き・・」 紅「そ、そうですか」 『薔薇水晶先生は、そちらの席で他の先生方の奮闘を見ていてください』 紅(料理の終わった先生用の席を用意してるのか)   調理室 水「できたわ」  どうやらまた一人完成のようだ。 水「ふふふ真紅ぅ。お先に失礼するわ」  そういい捨てて調理室を去る。 真「くっ」  真紅は、悔しそうな顔をする。 真「べ、別にいいのだわ。この勝負は、早さを競うものではないのだわ」  人の真似した負け惜しみをあげる真紅。・・・・・だれも聞いちゃいないのでただ虚しいだけである。 真「・・・・・悔しくなんてないのだわ・・・・・」   会場 沙「・・・・・・・・・・・」 白「・・・・・・・・・・・」  唖然。 紅「まじで、これ食うのか?」 青「審査員として食わないといけないだろう」 ・・・・今、目の前にあるのはうす橙色のみずたきだ。 『ええ~と。料理名は?』 水「ヤクルトなべです」  地獄の料理が遂にきたよ。 紅「・・・・死ぬのかな?」 青「りょ、料理ぐらいで、し、し、死ぬわけないだろ」 ・・・・声、震えてるぞ。 『・・・・では、審査をどうぞ』  うおおおー、鬼校長めぇぇぇー、後で酷いめにあわせたるからなぁぁー。 けど、食べないといけないので食べる。  乳酸菌と鍋物の具が不協和音を奏でる。さらにヤクルトのしつこい甘さが後からやってくる。  ハッキリ言おう。 紅・青「「まっずいわーーーー」」  二人揃えて声をあげる。 水「えっ、おいしくないの」  かなり自信があったらしく反応に驚いているようだ。 雪「ばりっ、ばりっ、」  雪華綺晶だけ、もくもくと食べている。と、いうか食べ終わって鍋に齧り付いている。 紅「すげーな」 青「鍋まで食べるとは」 紅・青((あんた、最強だよ)) 『点数をどうぞ』 紅・・・・8点 青桐・・・・9点 雪華綺晶・・・・5点 『合計、22点です』 水「・・・・・・」  無言で席へと座る。 紅「・・・・・次は、まともなもの食いたいな」 青「無理なこったろうな」  だよね~。 沙「・・私たち出番ないね」 白「そうだね」   調理室 金「ほーほっほっほほ。金はもう完成したかしら。この甘~い玉子焼きで、優勝を楽してズルしていただきかしら」  反応なし。 金「・・・金は、強いから大丈夫かしら」  とぼとぼと会場へと向かう。 雛「できたの~」  ・・・・・・居たんだ。 雛「雛の扱いひどいの~」  ナレーションに突っ込まないで。おねがいだから。 雛「わかったの~」  で、雛苺も会場へと向かう。   会場 沙「二人がこちらに向かってくるとは、カオスの予感」 白「向かってくる先生で、カオスなの決定だよ」 紅「胃薬持ってる?」 青「教頭に借りて来い」 金「金が先かしら~」 雛「雛が先なの~」  到着したのはいいが、どちらが先かでもめてるようだ。 『え~と、両方ともどうぞ』 金「金は、玉子焼きかしら~」 雛「雛は、苺ラーメンなの~」 紅「苺ラーメンって」 青「ヤクルト鍋と同種だな」  けど、いずれ食べる運命。  だが、先にまともそうな玉子焼きから食べる。 紅「辛いよこの玉子焼き」 青「塩の味しかせんな」 雪「もぐ、もぐ」 金「辛いはずなんてないはずかしら~」  食べてみる。 金「・・・辛いかしら~」  涙目。 紅「砂糖と塩を間違えたみたいだな」 青「そうみたいだな」 雪「・・・・・」  皿は、食べなくていいんだよ雪華綺晶。 点数をつけてくださ~い』  なんか、もう飽きちゃってるオーラ全開の校長。・・・てめぇが始めたんだろーが。 紅・・・・6点 青桐・・・・8点 雪華綺晶・・・・6点 『はいっ。合計20点』 雛「次は、雛の番なの~」 ・・・・地獄だ。  だが、俺は食べないといけないんだ。と、自分を励まして食べる。 紅「・・・・・」 青「・・・・どう言えばいいんだ」  簡単に言ってしまえばまずい。だが、なんとも言えないなにかがある。 雛「隠し味に正露丸いれたの~」  ああ~  なんちゅうもんいれとんじゃーー。 紅「なんで、そんなの入れたの」 雛「うゆ、翠星石が入れた方がいいって」  そうなんだー。へー。 『じゃ、点数』 紅・・・・9点 青桐・・・・9点 雪華綺晶・・・・7点 『25点』 ・・・・もう、校長やる気なさすぎ。 沙「次だ、次」  出番ないことに怒ってたら。また小じわが増えるぞ。 翠「次は、翠星石たちの番ですぅ~」  もう、居たりする。 紅・青・沙・白「「「「な、なんだってー!!」」」」 翠「ふふーん。翠星石の料理を食べて驚くなよですぅ」 蒼(半分くらい僕が作ったんだけどね) 『蒼星石先生のぶんは?』 翠「翠星石と蒼星石で併せて一つの料理ですぅ」 『ああ、そうなんだ』  えらく淡白だな、おい。 『料理名』 翠「肉じゃがですぅ」  意外とシンプルな。 翠「と、いうわけで。さっさと食えですぅ」  食す。 紅「うまっ」 青「美味なり~」 雪「はぐはぐ」 『え~、では点数をどうぞ』 ・・・・なぜか司会が教頭に代わっているが、気にしないでいいだろう。 紅・・・・0点 青桐・・・・1点 雪華綺晶・・・0点 『合計1点です』 翠「やったですぅ」 蒼「よかったね。翠星石」 翠「蒼星石のおかげですぅ」 蒼「////ぼ、僕は手伝っただけだよ」  百合な展開かよ。  まぁ、それはそれでおいといて。 紅「次はいよいよだな」 青「ああ、奴だな」 沙「がんばれ~」 白「死ぬなよ~」 真「失礼なのだわ。私の料理がまずいわけないのだわ」 紅「いや、これアウトだから」  いや、まじでこれただの黒い炭にしか見えないから。 紅「まぁ、頂こう」  震える手を抑えて、それを口に運ぶ。そして、味わう。 紅「ぐふっ」 青「紅、大丈夫か?」 紅「・・・これ・・・毒・物・・・・指定・・・だ・」 青「紅ぃぃーーーー」  さすがに病院送りが出たため。料理ショーは、中止になった。  校長は、今だにPTAや教育委員会に叩かれてたりする。いい気味だ。  真紅先生は、あの日から三日間学校を休んでいる。  紅君は、いまだ入院中だ。 紅「死なんかったのを喜ぶべきなのか?」 青「知らん」           完
ピンポンパンポン♪ 『紅 真紅(くれない しんく)君 青桐 龍斗(あおぎり りゅうと)君 緑林 沙夜(りょくりん さや)さん 白凪 理緒(しらなぎ りお)さん4名は至急2階職員室に来てください』  放送が学校中に響く。 紅「・・・・俺らなんかやったか?」  4人は昼食の途中であった。 青桐「・・やってないと思う」  青桐は即答する。 白凪「・・・・やって・・・ないと思うけど」  やや戸惑い気味。てめぇなんかやっただろう。 沙夜「いや、さっさと職員室いこうや」  正論?を告げる沙夜。 紅「まぁ、そうだな。いくか」  と、いうわけで昼食を切り上げて職員室へと向かう。 一方、職員室 水銀燈「・・・・・」 金糸雀「・・・・・」 翠星石「・・・・・」 蒼星石「・・・・・」 真紅「・・・・・」 雛苺「・・・・・」 薔薇水晶「・・・・・」 ラプラス「あきれてものも言えませんよ」 ローゼン「はっはっは。いいじゃないか」  まぁ、なぜこんなのかといいますと。  『誰の料理がまずいでショー』を始めるなどとほざいたからである。 ラプラス「なぜ、まずいくないといけないのかもわかりませんし」 ローゼン「そっちのほうがおもしろいじゃないか」 ラプラス「ふざけんなこのくそ校長」 ローゼン「じゃっ、そいうことだ。参加しないと減給ね」  そう言い残し去る馬鹿。 ラプラス「待て。このくそ校長」  ラプラスは、それを追う。 紅「失礼しまーす」  紅につづいて3名が入ってくる。 紅「なんかあったのか?」 青桐「全員放心してるな」 白凪「してるねぇ」 沙夜「そうだな」  個人個人が口を開く。 紅「とりあえず」  蒼星石の肩を叩き。 紅「すいません」  と、告げる。 蒼星石「なんだい」  素早い反応の蒼星石 紅「放送で呼ばれたんですが」 蒼星石「えっ、君たちが」  驚きの声をあげた。 紅「そうですが。なにか?」  のんきに紅は訊ねる。 真紅「これを見るのだわ」  我にかえりこちらに来る真紅。  手には紙が握られていた。 『誰の料理がまずいでショー』  紙にはそう書かれている。 青桐「・・・・・」 白凪「・・・・・」 沙夜「・・・・・」 紅「なにこのカオス」 真紅「あなたたちは、これの審査員なの」  そしてとんでもないことをくちにした。 紅「・・・・・」 青桐「・・・・・」 白凪「・・・・・」 沙夜「・・・・・」  場の空気が凍る。そして納得する。 紅「・・・なにがあったかやっと分かったな」 青桐「・・・分かりたくもなかったがな」  もっともだよ青桐。 ローゼン「まぁ、よろしく頼むよ」  どこからともなくわいてきた校長という名ばかりの馬鹿。 紅「頼まれたくないのですが」 ろーぜん「じゃあ退学」  拒否権なし。 紅「いつあるんですか?」 ローゼン「明日」  いきなりだなおい。 ローゼン「そういうことだ。でわっ」  走り去る馬鹿。 真紅「生きるってことは闘うということなのよ」 ・・・・闘いたくねぇー。 その日1日はひたすら死なないよう祈った。 そして、つぎの日  審査員席 紅「・・・・・」 青桐「・・・・・」 解説者席 沙夜「ラッキーなのか?」 白凪「ラッキーなんじゃないの」 紅「なんでおまえらがそっちなんだよ」 白凪「校長脅したんだよ」 紅「なんで中止にしないんだよ」 白凪「おもしろそうだから」 ・・・・おもしろかったら人を殺していいのかよ。 青桐は、もうあひゃってたりする。 青桐「あひゃひゃひゃひゃhhhhh」 紅「壊れたふりしてもだめだぞ」 青桐「だめか」 紅「だめだ」 『それでは、今よりはじめたいと思います』 紅「始まるみたいだな」 青桐「ああ、そうだな」 『えぇ~司会は、わたくしローゼンが務めさせていただきます』  テンションの高い校長。・・・・・Sめ。 『そして、参加するのはこの8名の先生方です』  先生たちが入場してくる。 『ルールは、いたって簡単。料理を作って審査員に食べてもらい1番不味かった人を決めてもらいます』 紅「・・・そろそろ出番か」 青桐「ああ、そうだな」  今、審査員席と解説者席はカーテンというか暗幕というかほら、あれだよ劇とかで舞台隠すときに使うカーテンっぽいやつで隠されている。 沙夜「線香上げにいってやるからね」 白凪「私もいったげる」  随分と不吉なことを言う二人。・・・・まちがっちゃねーけど。 紅「・・・・死ぬこと前提?」 沙・白「「うん」」  きれいにハモル。 紅「がんばろう」  やけくそになるよ。 青桐「そうだな」  青桐も覚悟を決めたようだ。 『では、審査員と解説者の登場です』  戦場への幕が開く。 『え~、審査員は、この二人です』  校長の声と共に幕が上がった。  ・・・全員から嫉妬と同情の視線が飛んでくる。  先生たちが料理がとてつもなく下手なのは、校内で有名である。(翠星石、蒼星石、薔薇水晶の三先生方は、普通に上手である。)そして、それでも先生方の料理を食べたがる馬鹿はいるらしい。 『そして、実況はこの二人です』  ・・・・皆、これには異存ないらしく無反応。 『先生方にはすでに調理室に行って頂いています。そしてー、この大型テレビで実況して貰います』 紅「・・・・なんであの人校長なんだ」  一人でぼやく。 『では、スタートです』  校長の一声と共に地獄のショーは開幕した。 調理室 真「なんで、こんなことしないといけないよ」 翠「仕方がねぇですぅ」 水「そうねぇ。減給なんて嫌でしょうねぇ」 真「あら、水銀燈あなた料理は上手だったかしら」 水「真紅ほど下手じゃないわよ」 真「あら、それは楽しみね」 水「ええ~、そうね」  険悪な空気が漂っている。 蒼「ま、まぁ、二人とも落ち着いて」 翠「その二人は、ほっとけばいいですぅ。競技は、もう始まっているんですよ」 蒼「け、けど」  全員がもめてる中、薔薇水晶のみ頑張っていたりする。 薔「・・・・・・・・」 金「私は、無視かしら~」  ・・・・・素で忘れてた。 水「それなら私と勝負よ」 真「上等なのだわ」   会場 紅「へぇ~。二人の勝負か、見ものだな」 青「そうだな」 沙・白「「人の出番取るなぁー」」 ・・・・・出番に固執すんなよ。 紅「へぇへぇ、わかりましたよ」  ここで引くのも大人なんだよ。 青「しかし、暇だな」 紅「まぁ、それは仕方ないさ」 沙「雑談してればいいだろ」 紅「今、してるだろ」 白「一本とられたわね」 沙「まぁ、そうだな」 で、調理室 薔「できた」 翠「さ、先を越されたですぅ」 蒼「別に早さを競ってるんじゃないんだから」 翠「分かってるですぅ。けど、なんか悔しいですぅ」 真「水銀燈には負けないのだわ」 水「真紅には負けないわ」 金「うう~、また失敗かしら~」 会場 沙「おや、薔薇水晶先生は、完成したみたいです」 白「こちらに向かってきています」 紅「見りゃわかるよ」 青「実況なのにほとんどしゃべってないしな」 沙「仕方ないだろ、何言えばいいかわかんないし」 白「そうだ、そうだ、なに言えばいいかさっぱりなんだぞー」 紅「・・・・・実況として致命的じゃね」 青「・・・・・・・そうだな」  なんてことをしている間に薔薇水晶先生到着。 『で、料理名は、何ですか?』 薔「ブリのてり焼きです」  普通で、GJ。 『では、審査員に食べt』 ?「待った」  誰かが乱入のようだ。 薔「あっ、お姉ちゃん」  雪華綺晶先生乱入である。 雪「・・・私も食べたい・・」 『へっ』  まぬけな声をあげる。 雪「・・・私も料理・・・食べたい」 『・・・特別参加決定』 紅「簡単に決まるのかよ」 『そこの席にどうぞ』 雪「・・・・・・」  無言で席へと行き座る。 『気を取り直して食事タイム』  まぁ、そんなわけで食べてみる。 紅「・・・普通にうまいな」 青「ああ、うまいな」 雪「~♪」  審査員全員満足そうである。 『では、点数をどうぞ。なお、点数はまずいほど高く10点満点とさせてもらいます』 紅・・・・0点 青桐・・・・1点 雪華綺晶・・・・2点 『合計点は、3点です』 紅「なんで、1点なんだ」  普通に0でいいと思うが。(まぁ、コックとかそういうのじゃないレベルから見たらだが) 青「まず、塩加減が少々強いし、焼きかたももう少しといったところ・・・」  長々と語りだす青桐。・・・・・流石、校内和食が似合う人ランキング1位だ。 雪「・・・・肉のほうが・・好き・・」 紅「そ、そうですか」 『薔薇水晶先生は、そちらの席で他の先生方の奮闘を見ていてください』 紅(料理の終わった先生用の席を用意してるのか)   調理室 水「できたわ」  どうやらまた一人完成のようだ。 水「ふふふ真紅ぅ。お先に失礼するわ」  そういい捨てて調理室を去る。 真「くっ」  真紅は、悔しそうな顔をする。 真「べ、別にいいのだわ。この勝負は、早さを競うものではないのだわ」  人の真似した負け惜しみをあげる真紅。・・・・・だれも聞いちゃいないのでただ虚しいだけである。 真「・・・・・悔しくなんてないのだわ・・・・・」   会場 沙「・・・・・・・・・・・」 白「・・・・・・・・・・・」  唖然。 紅「まじで、これ食うのか?」 青「審査員として食わないといけないだろう」 ・・・・今、目の前にあるのはうす橙色のみずたきだ。 『ええ~と。料理名は?』 水「ヤクルトなべです」  地獄の料理が遂にきたよ。 紅「・・・・死ぬのかな?」 青「りょ、料理ぐらいで、し、し、死ぬわけないだろ」 ・・・・声、震えてるぞ。 『・・・・では、審査をどうぞ』  うおおおー、鬼校長めぇぇぇー、後で酷いめにあわせたるからなぁぁー。 けど、食べないといけないので食べる。  乳酸菌と鍋物の具が不協和音を奏でる。さらにヤクルトのしつこい甘さが後からやってくる。  ハッキリ言おう。 紅・青「「まっずいわーーーー」」  二人揃えて声をあげる。 水「えっ、おいしくないの」  かなり自信があったらしく反応に驚いているようだ。 雪「ばりっ、ばりっ、」  雪華綺晶だけ、もくもくと食べている。と、いうか食べ終わって鍋に齧り付いている。 紅「すげーな」 青「鍋まで食べるとは」 紅・青((あんた、最強だよ)) 『点数をどうぞ』 紅・・・・8点 青桐・・・・9点 雪華綺晶・・・・5点 『合計、22点です』 水「・・・・・・」  無言で席へと座る。 紅「・・・・・次は、まともなもの食いたいな」 青「無理なこったろうな」  だよね~。 沙「・・私たち出番ないね」 白「そうだね」   調理室 金「ほーほっほっほほ。金はもう完成したかしら。この甘~い玉子焼きで、優勝を楽してズルしていただきかしら」  反応なし。 金「・・・金は、強いから大丈夫かしら」  とぼとぼと会場へと向かう。 雛「できたの~」  ・・・・・・居たんだ。 雛「雛の扱いひどいの~」  ナレーションに突っ込まないで。おねがいだから。 雛「わかったの~」  で、雛苺も会場へと向かう。   会場 沙「二人がこちらに向かってくるとは、カオスの予感」 白「向かってくる先生で、カオスなの決定だよ」 紅「胃薬持ってる?」 青「教頭に借りて来い」 金「金が先かしら~」 雛「雛が先なの~」  到着したのはいいが、どちらが先かでもめてるようだ。 『え~と、両方ともどうぞ』 金「金は、玉子焼きかしら~」 雛「雛は、苺ラーメンなの~」 紅「苺ラーメンって」 青「ヤクルト鍋と同種だな」  けど、いずれ食べる運命。  だが、先にまともそうな玉子焼きから食べる。 紅「辛いよこの玉子焼き」 青「塩の味しかせんな」 雪「もぐ、もぐ」 金「辛いはずなんてないはずかしら~」  食べてみる。 金「・・・辛いかしら~」  涙目。 紅「砂糖と塩を間違えたみたいだな」 青「そうみたいだな」 雪「・・・・・」  皿は、食べなくていいんだよ雪華綺晶。 点数をつけてくださ~い』  なんか、もう飽きちゃってるオーラ全開の校長。・・・てめぇが始めたんだろーが。 紅・・・・6点 青桐・・・・8点 雪華綺晶・・・・6点 『はいっ。合計20点』 雛「次は、雛の番なの~」 ・・・・地獄だ。  だが、俺は食べないといけないんだ。と、自分を励まして食べる。 紅「・・・・・」 青「・・・・どう言えばいいんだ」  簡単に言ってしまえばまずい。だが、なんとも言えないなにかがある。 雛「隠し味に正露丸いれたの~」  ああ~  なんちゅうもんいれとんじゃーー。 紅「なんで、そんなの入れたの」 雛「うゆ、翠星石が入れた方がいいって」  そうなんだー。へー。 『じゃ、点数』 紅・・・・9点 青桐・・・・9点 雪華綺晶・・・・7点 『25点』 ・・・・もう、校長やる気なさすぎ。 沙「次だ、次」  出番ないことに怒ってたら。また小じわが増えるぞ。 翠「次は、翠星石たちの番ですぅ~」  もう、居たりする。 紅・青・沙・白「「「「な、なんだってー!!」」」」 翠「ふふーん。翠星石の料理を食べて驚くなよですぅ」 蒼(半分くらい僕が作ったんだけどね) 『蒼星石先生のぶんは?』 翠「翠星石と蒼星石で併せて一つの料理ですぅ」 『ああ、そうなんだ』  えらく淡白だな、おい。 『料理名』 翠「肉じゃがですぅ」  意外とシンプルな。 翠「と、いうわけで。さっさと食えですぅ」  食す。 紅「うまっ」 青「美味なり~」 雪「はぐはぐ」 『え~、では点数をどうぞ』 ・・・・なぜか司会が教頭に代わっているが、気にしないでいいだろう。 紅・・・・0点 青桐・・・・1点 雪華綺晶・・・0点 『合計1点です』 翠「やったですぅ」 蒼「よかったね。翠星石」 翠「蒼星石のおかげですぅ」 蒼「////ぼ、僕は手伝っただけだよ」  百合な展開かよ。  まぁ、それはそれでおいといて。 紅「次はいよいよだな」 青「ああ、奴だな」 沙「がんばれ~」 白「死ぬなよ~」 真「失礼なのだわ。私の料理がまずいわけないのだわ」 紅「いや、これアウトだから」  いや、まじでこれただの黒い炭にしか見えないから。 紅「まぁ、頂こう」  震える手を抑えて、それを口に運ぶ。そして、味わう。 紅「ぐふっ」 青「紅、大丈夫か?」 紅「・・・これ・・・毒・物・・・・指定・・・だ・」 青「紅ぃぃーーーー」  さすがに病院送りが出たため。料理ショーは、中止になった。  校長は、今だにPTAや教育委員会に叩かれてたりする。いい気味だ。  真紅先生は、あの日から三日間学校を休んでいる。  紅君は、いまだ入院中だ。 紅「死なんかったのを喜ぶべきなのか?」 青「知らん」           完 [[体育倉庫サバイバル]]

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