「紅茶探偵」(2006/09/08 (金) 23:00:53) の最新版変更点
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銀「あらっ、しまった……うっかり真紅の紅茶の葉をひっくり返しちゃった……。
どうしよ? これめちゃくちゃ高かったんだって、あの子が鼻高々に自慢してたやつなのよねぇ。
……誰も見ていないわね?」
水(キョロキョロ)「よし、誰も見ていないわね。・・・トンズラよっ!」
とりあえず逃げる水銀燈。・・・しかし水銀燈は知らない。あるレンズがその光景を記録していた事を・・・。
そして職員室に真紅が帰ってきた。程なく響き渡る悲鳴。
真「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
その声を聞き近くにいた翠星石、蒼星石、雛苺が寄ってきた。
翠「どうしたんですかぁ、真紅・・・てこれはひどい有様ですぅ・・・。」
蒼「これはひどいな・・・落としといて何もしないのはひどい。これは犯人を突き止めないと。」
雛「犯人探しなのー!よーっし、くんくんみたいに頑張るの!」
盛り上がる三人に真紅も勿論同意。何しろ100g5000円もする紅茶葉をひっくり返されてはたまったものではない。
かくして真紅、翠星石、蒼星石、雛苺による犯人捜索が始まったのであった。
蒼「まずは現場をよく調べよう。まずこれが捜査の第一歩さ。」
翠「足跡を探すですぅ。・・・雛苺、ちょっと小麦粉を持ってきて欲しいですう。」
自信満々に指示する翠星石。小麦粉で何をするのか?
雛「はいなのー!」
真「小麦粉で何を?」
翠「見てるですぅ。・・・それっ!これで小麦粉を払えばくっきりと足跡が・・・あれ?」
しかし足跡は微塵も見えてこない。残ったのはもうもうとした煙だけであった。
真「それは薬品をつけてから粉をつけないといけないのだわ!」
蒼「翠星石・・・後から片付けるの手伝ってね。」
翠「失敗ですぅ・・・。」
真「次は聞き込みなのだわ!」
ということでいろいろな人に聞いてみました。
巴「え・・・?私は見ていません・・・。」
元「わしも見ていないのう。・・・ちょっとゆっくりしていかないか?カズキ・・・」
蒼「遠慮します・・・」
薔「・・・私も知らない・・・。ごめんね。」
雪「紅茶葉をひっくりかえした犯人?むぅ・・・音がしなかったからな・・・」
懸命の聞き込みにもかかわらず有力な情報は得られなかった。
落ち込む真紅。
真「くっ・・・私の大切な茶葉が・・・。許せないのだわ!」
憤慨する真紅を蒼星石がなだめる。
蒼「でも、これだけ探しても分からないとは・・・。」
翠「もしかして猫とかがひっくりかえしたんじゃねぇですか?」
気軽に言ってのける翠星石。しかし茶葉は棚の上にあったのだ。
雛「でも猫さんじゃ棚の上までは届かないのよー?
さすがに上れないんじゃ・・・」
そのことを知っていた雛苺が反論する。
議論を繰り返すも真実は見つからない。悩む3人。
・・・とそこへ!
ガラッ!
職員室のドアが勢い良く開いた。入ってきたのはローゼンとラプラス。
ロ「おや、どうしたんだい?元気ないじゃないか。」
真「実は・・・」
いきさつを話す真紅。
ローゼンも興味深く聞いていた・・・。
ロ「なるほど、茶葉をねぇ・・・」
蒼「いくら探しても手がかりが見つからないんですよ。」
翠「だから猫か犬かの仕業じゃ・・・。」
雛「それは無いのー。」
そして聞き終わったローゼンは高らかに宣言した。
ロ「よし!私も協力しよう!さぁ再び捜査しに行こうではないか!」
しかしそんなローゼンの肩をむんずと掴む者が。ラプラスだ。
ラ「そう言って逃げようとしても無駄です!・・・あれを見てください。」
ロ(チッ・・・)
真「あれは・・・監視カメラだわ!」
雛「ヒナちっとも気付かなかったのー。」
ロ「そりゃ私が盗撮用に上手くカムフラージュ・・・ぐわっ!」
ラ「ということでフィルムを見て解決してください。・・・ほら校長!仕事に戻りますよ!」
・・・その後水銀燈が簡単に捕まり茶葉を弁償させられたのは言うまでも無い。
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