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 敵に情けは必要なのか?昔の俺はそればかり考えていた・・・  来る日も来る日も銃弾や砲弾が降り注ぐ最前線が私の住まいだった  仲間はこの無意味な戦で他界し、次は自分の番じゃないか?といつも心のどこかでは震えていた  そして、それは相手も同じ事だと思っていた・・・・  そんな事をふと思い浮かべかなり情的に浸ってる自分を客観的に見て自分自身に微笑む  あぁ、どうせ”あの人達”にはそんな情は通用しない・・・  現実を目の前にして昔の思い出を消し去った、ここは2-Cと言う教室を借りた戦場であるから・・・  ふと、時計に目をやると既に8時15分・・・今日がはじまる  ガラララ・・・気前の良い音を出すドアが鳴り止めば戦闘開始を意味する、そしてその時は来た  ザッ!!・・・「おはようございます!!」  足並みを揃え、全員右手を斜め上に上げ左手を腰の後ろに構える、その行動は挨拶というよりも敬礼である、実際にそうだ 雪華綺晶「・・・・・」  担任である先生は生徒達を見渡し・・・日課の”下調べ”をする  カツ、カツ、カツ・・・他の教室の談話すら聞こえる程静かになった2-Cの教室で彼女の足音のみが響く  カッ・・・突如その足音が止まったが俺は振り向かない、戦場で振り向くのは自分の死を意味するからだ 雪華綺晶「貴様、顔の筋肉が緩んでる!紐無しバンジー3往復!行け!!!」 H「サー!イエッサー!」  そんな理不尽な命令を俺の友人であるHは告げられた、哀れお前の死は無駄にしない  その直後、窓際からパリーンという音との後にドゴーンと”何かが”落ちる音がしたが気にしない、ちなみにここは2階だ  だが、そんなHの事など気にもせず朝のHRに入る彼女 雪華綺晶「良く聞け、カスども!昨日私の愛しい”ばらしー”にゴミ屑の掃き溜めである”ローゼン”が50mの距離まで近づいた!」  ちなみに”ばらしー”とは彼女の妹にあたる薔薇水晶先生の事であり、2-Dの教師でもある  更に補足するなら”ゴミ屑の掃き溜めなローゼン”とはこの学校の校長であり、不死身で有名な化け物である 雪華綺晶「この意味を3文字で述べよ、そこのボール頭!」 K「サー!死刑であります!サー!」  俺の左後ろの席のK、通称ボール頭が即答する・・・”シケイ”・・確かに3文字、上手い切り替えしだ 雪華綺晶「ボール頭、貴様にはローゼン射殺の名誉をくれてやる!ありがたく思え!」 K「サー!イエッサー!」  うん、何も名誉じゃないと思う・・・だが言葉を違えればHと同じ運命だ・・・耐えろK  ガラララ・・・・そんな中ドアが開きHが2往復目の”紐無しバンジー”に戻ってきた、いつもの光景なので気に留めないが・・・・ 雪華綺晶「顔面緩み!今の私は機嫌が良い・・・・」  あぁ・・・神様はHの事を見捨ててなかった・・・よかったな戦線復帰だぞH 雪華綺晶「追加で”10回紐無しバンジー”、条件もつけてやる!屋上からだ!喜べ!!!」 H「サー!イエッサー!」  前言撤回、神はこの世にはいないらしい、今H泣いてたな・・・・ 雪華綺晶「以上!HRを終了する!各自武器の確認を済ませ”屑の掃き溜め”の抹殺の準備にかかれ!」 全員「サー!イエッサー!」  今日もローゼン校長相手にM14がうなるだろう・・・戦場で死なないためには奴を倒すしかない、成功した事はないが  カツ、カツ、カツ、カツ・・・ガララララ・・・ピシャ・・・そしてやっと彼女は教室を出た  全員誰に言われるでもなく右腕を下ろし左腕を前に持っていき各自ストレッチをする、一時の休息の始まりだ  今日の敬礼の体制の時間は12分28秒、右手の筋肉をほぐしておかないと次が危ないと思いながら椅子に座り一日がスタートした  追伸、友人Hは次の日入院したそうだ

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