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過去との比較」(2006/08/22 (火) 23:00:01) の最新版変更点

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ありきたりのごく平凡な毎日を繰り返す。普通の人なら嫌気が差し、時には 苦痛すら感じられる。しかし、有栖学園の教師雪華綺晶には平凡が素晴らしく感じられた。 彼女が平凡な時間を送ってないわけではないのだが、軍隊生活が続いた彼女には 妹とこうして毎日を過ごすのは楽しかった。 雪「今日の授業はここまで。宿題はしっかりやってくるように。」 生徒達は休み時間になるとそれぞれの話を展開していく。こんなことさえも軍隊にいた生活と比べてしまう。 ここは軍隊じゃない。そんなことは分かりきっている。だから、彼らに世界史を 教えている。自分はもしかしたら教科書に載るような戦争にも出撃した。そこでは、 風すらも戦争の血なまぐさい臭いを運んできた。でも、ここの風が運んでくるのは季節の匂い。 自分は砲撃手としていくつものモノを壊してきた。それが人であったか兵器であったかは忘れてしまった。 ただ命令だったから破壊した。破壊できた。今、ここが軍隊ならばその命令を下すのは自分だ。 彼らにはそんなことして欲しくは無い。自分にはそんなことさせられない。そんなふうに切に思う。 そしてここには仲間もいる。昔の仲間は明日、いや、三時間後にはいなくなってもおかしくない連中だった。 自分は戦場から離れて、大切な妹の近くにいる。寂しい思いを随分とさせていたようだ。もうそんな思いはさせない。 そう思ってきたのだが… ロ「薔薇ちゃ~ん!今日も君のために仕事を脱け出してきたよ!」 薔「……嬉しい。」 あの校長にたぶらかせれていた。毎日嘆いている内容の一つだ。 妹を喜ばせる。そういうシチュエーションにいていいのはこの雪華綺晶だけ……… ローゼン掃討作戦が始まった。 ロ「えっ!?ちょ、雪華綺晶先生?まだ、仕事脱け出してきただけ………。」 ここは軍隊じゃない。だから「ある程度」は許されている。愛する妹のためにFire!! ガガガガガガガガガガガ!!ローゼンはその場に崩れる。 これだけ撃ってもこいつは生きている。ある意味ローゼンが校長でよかったと感じている。 ローゼンが軍人なら自分は……… 薔「お姉ちゃん!」 ヤバい!怒られる。しかし、妹も軍人じゃなくてよかった。もしそうなら、自分は捕虜以下の存在になるときもある。 ダン! 薔薇水晶の拳銃が火を噴いた。 雪「ば、ばらしー……?」 薔「………お姉ちゃんの真似してみた……少しは懲りた?」 雪華綺晶はただただ頷いた。妹の顔はどこか引きつっていたようにも見えた。 こんなこと軍隊時代はよくあったが、妹がやると怖い。 自分の行為が妹によろしくないのを実感した。 ちなみに十五発被弾した校長は全治二十秒だった。回復の秘訣はポーション(まだ売ってるのか?)らしい。

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