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水銀燈「ふぅ…ほんと、あきれたお馬鹿さんねぇ…」 そう言うと、彼女は頬杖をつきながら深くため息をついた。 その前には、1人の生徒が青ざめた様子で椅子に腰掛けていた。 実は彼女が見回り…と称して校内を徘徊していた時、たまたまある女子生徒のロッカーをあさる男子生徒の姿を発見し、この生徒指導室までつれてきたのだ。 彼にとって、この日は人生一番の災厄であったに違いない。 しっかり現場を目撃され、しかもそれがよりによって、ある意味一番ばれたくない先生に見つかってしまったとあっては…。 そんな思いからか、ただ下を俯くばかりの生徒に対し、彼女は髪を掻き上げながら呆れたようにこう言った。 水銀燈「全く…そんなに後悔するのなら、最初からやらなきゃいいじゃない…」 男子A「そ…それはそうなんですが…」 水銀燈「大体、あなた…その子のこと好きなんでしょう?だったら、普通は守ってあげなきゃいけないはずなのに、何で逆に苦しめるようなことするのぉ?こらっ。」 そう言うと、彼女は側にあった本の背表紙で彼の頭をコツンと叩いた。 生徒のほうはと言うと、ばつの悪そうな表情を浮かべながら、ただひたすら謝り続けるばかりである。 その様子に、彼女は「ふふ…」と短く笑いながら彼にこう声をかけた。 水銀燈「…まぁいいわぁ…。反省もしてるようだしぃ、それに初犯って事で見逃してあげる…」 男子A「ホ、ホントですか!?」 水銀燈「…ただし、次やったら…。ま、流石のおばかさんでも分かるわよねぇ…?」 そう言うと、水銀燈はニヤニヤと意地の悪そうな笑いを浮かべた。 そして… 男子A「せ…先生…。言われたとおり、ハードル全部並べておきましたよ…。じゃ、俺…次の授業あるんで…」 水銀燈「あぁ…でも何か今日やる気出ないのよねぇ…。やっぱり、かたしといてくれるぅ?」 男子A「えぇ!?せっかく一生懸命並べたのに…!」 水銀燈「嫌…?あらそぉ…。…もしもしぃ、由奈ぁ?この前、校内を見回りしてた時なんだけど…」 男子A「わ、分かりました!!速攻で片付けてきます!!」 水銀燈「何言うか忘れちゃったぁ…♪じゃ、ばいばぁい…」 由奈「…?」 …あの日以来、彼は彼女に対して頭が上がらなくなったそうである。 完
水銀燈「ふぅ…ほんと、あきれたお馬鹿さんねぇ…」 そう言うと、彼女は頬杖をつきながら深くため息をついた。 その前には、1人の生徒が青ざめた様子で椅子に腰掛けていた。 実は彼女が見回り…と称して校内を徘徊していた時、たまたまある女子生徒のロッカーをあさる男子生徒の姿を発見し、この生徒指導室までつれてきたのだ。 彼にとって、この日は人生一番の災厄であったに違いない。 しっかり現場を目撃され、しかもそれがよりによって、ある意味一番ばれたくない先生に見つかってしまったとあっては…。 そんな思いからか、ただ下を俯くばかりの生徒に対し、彼女は髪を掻き上げながら呆れたようにこう言った。 水銀燈「全く…そんなに後悔するのなら、最初からやらなきゃいいじゃない…」 男子A「そ…それはそうなんですが…」 水銀燈「大体、あなた…その子のこと好きなんでしょう?だったら、普通は守ってあげなきゃいけないはずなのに、何で逆に苦しめるようなことするのぉ?こらっ。」 そう言うと、彼女は側にあった本の背表紙で彼の頭をコツンと叩いた。 生徒のほうはと言うと、ばつの悪そうな表情を浮かべながら、ただひたすら謝り続けるばかりである。 その様子に、彼女は「ふふ…」と短く笑いながら彼にこう声をかけた。 水銀燈「…まぁいいわぁ…。反省もしてるようだしぃ、それに初犯って事で見逃してあげる…」 男子A「ホ、ホントですか!?」 水銀燈「…ただし、次やったら…。ま、流石のおばかさんでも分かるわよねぇ…?」 そう言うと、水銀燈はニヤニヤと意地の悪そうな笑いを浮かべた。 そして… 男子A「せ…先生…。言われたとおり、ハードル全部並べておきましたよ…。じゃ、俺…次の授業あるんで…」 水銀燈「あぁ…でも何か今日やる気出ないのよねぇ…。やっぱり、かたしといてくれるぅ?」 男子A「えぇ!?せっかく一生懸命並べたのに…!」 水銀燈「嫌…?あらそぉ…。…もしもしぃ、由奈ぁ?この前、校内を見回りしてた時なんだけど…」 男子A「わ、分かりました!!速攻で片付けてきます!!」 水銀燈「何言うか忘れちゃったぁ…♪じゃ、ばいばぁい…」 由奈「…?」 …あの日以来、彼は彼女に対して頭が上がらなくなったそうである。 完

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