若山弦蔵

日本の男性声優。


1932年9月27日生まれ。84歳。


樺太大泊町出身。
吹き替えやラジオパーソナリティを中心に活動している。

彼の代表作のひとつである「007」シリーズのジェームズ・ボンドは、1976年放送以前のものは日高晤郎が担当しており、視聴率がイマイチだったらしく、TBSがリニューアルを兼ねてボンドの配役を変更。これによって現在の代表作となった。ちなみに若山本人は007シリーズを劇場で見たことが無く、「娯楽作品よりは芸術作品を観る方が勉強になる。あんなもの観ても勉強にならないって意識があった」と述べており、どんなに人気でも一切見なかったらしい。もちろん、007が嫌いなわけではなく、好きな007の作品はと聞かれて「ロシアより愛をこめて」と答えている。

放送劇団出身であり、日本で声優が専業として確立する以前から活動している者の中では、舞台や俳優の仕事をしたことがほとんどなく、声優を本業としてきた珍しい人物。
また、「劇団で活動していた俳優の多くが兼任して声の仕事をやっていたことが腹立たしかった」とずいぶんお怒りの様子。
近石真介によると東野英治郎がコラムで吹替の仕事に対する批判を書いた際は、相当頭にきたらしく怒り狂っていたらしい。

アテレコ収録は若山のみ(個別収録)が条件となっており、これについては「ヘタな台詞が周りから聞こえてくるのが気に入らない」「最初から画面の中の相手の役者と芝居をしている(合同収録だと、収録スタジオの役者を意識してしまう)」というポリシーがあるため、基本ひとりで行っている。このことが業界では使いにくいと言われ、一時期ショーンコネリーを担当する機会が減ったが、時代が進むにつれ、技術の進歩や個別収録が日常化したり、若山に思い入れのある世代に交代などがあったため、後年の作品などで再び担当している。

業界内でも評判がよく、中田浩二は「プロだ」と感じた声優として挙げている。理由は「リップノイズが入った」と録り直しを指示されると「よく聴いてみな、向こうの役者がリップノイズ立てているだろう」とセリフだけでなく、リップノイズにまで演じる若山に感激したという。
近石真介は「彼ほどアテレコに関して必死で研究した人はいないですからね」と語っているほど研究熱心らしい。
野沢那智は「英語の唇の動きに、日本語の台詞をぴったり合わせることができる唯一の声優」とラジオで絶賛している。
矢島正明も「この世界で最も尊敬するのは、若山弦蔵ですね」と語っている。

主な出演作
  • 「007」(ジェームズ・ボンド)
  • 「khシリーズ」(賢者アンセム)
  • ショーンコネリーの吹き替え
ほか多数。