新たなる神々

このデータは、既存の世界観に新たなる神々を追加します。
ただし、常に五大神よりマイナーであり、信者は少なめです。
PCがこれらの信仰を取得する場合は、神官という立場で本来得られる
信用やコネクションの多くを犠牲にすることになるでしょう。



護盾の神イルゼ

この神は光の神ですが、GMの許可がなければPCは信仰できません。

かつて光と闇の戦いにおいて、光の神々の最前線に立って
その盾で多くの神々の戦いを補佐した神、それが護盾の神イルゼです。
正しい者を守ることを教義としており、その過程で戦いが必要なら
その意志を、誰かを守ることによって示すことが推奨されています。
その神の二つ名にあやかり、信者の多くは盾を携えて、暴力の脅威から
より弱い者たちを守ることを信仰の糧とすることが多いようです。
ただし、それはあくまでイメージ的なもので、必ずしも盾を持たずとも
その身に神の意思を携えていれば、加護を受けることができます。

そうした教義故か、ファリスやマイリー、マーファとの関係は良好ですが
グーグルやヤ・フーオクとは、あまり関連性が無い存在と考えられています。

ホーリーシンボルは、盾を連想させる五角形の中に、菱形が収められた形です。


Lv1 ガーディアン・ラック

名前【ガーディアン・ラック】 護盾の神イルゼ信者専用
消費【3】 属性【イルゼ・非解除】
距離【術者】 抵抗【-】
対象【術者】 対抗【-】
持続【特殊】

【効果】
護盾の神イルゼからの強い加護を得る魔法です。
持続時間中は、防御判定の出目10がクリティカルとして扱われ、
攻撃時と同様に、追加の防御判定を行うことができるようになります。
ダメージ判定の際と同じように、何度も振り足しが行えます。
更に防御専念していれば、出目9がクリティカルとして扱われます。
どちらの場合も、CLMaxは防具の必要筋力によって決定されます。
この魔法は、術者が眠りにつくまで持続します。
W31~40 :10
W21~30 :9
W11~20 :8
W1~10  :7
W-10~w0 :6
必要筋力無し:5


Lv4 ガーディアン・ブレス

名前【ガーディアン・ブレス】 護盾の神イルゼ信者専用
消費【12】 属性【イルゼ】
距離【術者】 抵抗【-】
対象【半径10mの空間】 対抗【優越/特殊(ブレス)】
持続【18R】

【効果】
術者から半径10m以内の空間で任意の10人までを祝福し、
ダメージ減少に対してのみ、経験を1点上昇させます。
従って、この効果によって一部の毒や病気のダメージも減少します。
効果を2倍に拡大すると、半径14m内の20人が対象となり、
3倍に拡大すると、半径17m内の30人が対象となります。
この魔法は、ブレスと同時に使用することはできませんが、
他の術者が使用したブレスの効果を阻害するものではありません。


Lv6 ガーディアン・シールド

名前【ガーディアン・シールド】 護盾の神イルゼ信者専用
消費【24】 属性【イルゼ】
距離【術者】 抵抗【-】
対象【術者の後方、半径10mの空間】 対抗【-】
持続【一瞬】

【効果】
炎のブレスや古代魔法のライトニング等といった
使用者の位置から放射するタイプの範囲攻撃が行使された際に、
この呪文を使うことで、即座にそれらを妨害して無効化できます。
ただし、対象となる特殊攻撃や呪文の抵抗の目標値に対して、
達成値の比較を行い、より高い結果を得なければなりません。
妨害の範囲は、術者を基点とした後方120度、半径10mの空間内です。
もちろん、この効果範囲内には術者自身も含みますが、
すぐ横に並んでいる仲間等は、含まれないことが多いでしょう。
この呪文は、ラウンドの開始に使用を宣言していなくても構わず、
他の行動宣言を行っていたとしても、使用することができますが
この呪文を使用した時点で、まだ行動が行われていなければ
そのラウンドの行動は取りやめなければなりません。
もしも、既にそのラウンドの行動を完了していた場合は
次のラウンドには、あらゆる行動宣言ができなくなります。
また、1ラウンドに2回以上、この呪文を使うこともできません。


狩人の守り神アルルーラ

この神は光の神ですが、GMの許可がなければPCは信仰できません。

大地母神マーファの従属神とも言われますが、狩りという行為における
自然との関わり方や精神ではなく、むしろ技術の分野を司る神です。
ただし、不必要な狩りは禁じており、狩りの技術を高めるということは
その行為が必要な場合において、速やかに対象の生命を奪うことで
余分な苦しみを与えず、生命の尊厳を守ることを意味すると説きます。
また、狩りで仕留めた獲物を、無駄なく利用することを義務としており
その一環としての、調理や細工の神としての側面も持つとされています。
従って、狩人の生業を持つ者以外が信者となることは稀であり、
神殿は概ね木造で、非常に簡素なものが多くなっています。

ホーリーシンボルは、弓と矢を簡素な形で意匠化したものです。


Lv2 ナイト・サイト

名前【ナイト・サイト】 狩人の守り神アルルーラ信者専用
消費【8】 属性【アルルーラ】
距離【術者】 抵抗【-】
対象【術者】 対抗【-】
持続【1h】

【効果】
術者は1時間の間、視覚に増光が追加されます。
そのため月明かり程度の光でも、不自由なく行動できます。


Lv3 ブレスド・エイム

名前【ブレスド・エイム】 狩人の守り神アルルーラ信者専用
消費【9】 属性【アルルーラ・精神】
距離【術者】 抵抗【-】
対象【術者】 対抗【-】
持続【18R】

【効果】
18ラウンドの間、間接攻撃を行う際の集中力が劇的に高まり、
あらゆる遠距離武器による全力攻撃が可能になります。
精神属性を持つため、いくつかの補助魔法とは併用できません。


Lv4 エンデュランス

名前【エンデュランス】 狩人の守り神アルルーラ信者専用
消費【20】 属性【アルルーラ・身体強化・目標値】
距離【術者】 抵抗【-】
対象【術者】 対抗【-】
持続【12h】

【効果】
この魔法は、術者の耐久性を劇的に増強する効果があります。
それにより術者の頑健は、-20を基準として二倍になります。
つまり頑健10ならば、一時的に頑健が40まで上昇します。
ただし、この頑健の変化による最大HPの上昇はありませんが
生命抵抗を用いる判定に対しては、即座に適用されます。


旅の神ロディアル

この神は光の神ですが、GMの許可がなければPCは信仰できません。

ロディアルは旅、特に長旅を司る神として知られています。
旅を通じて見聞を広め、様々な価値観に触れ、理解を深めることを目的とし、
「旅は人の心を繋ぐ」と説き、信者には当てのない旅を奨励しています。
特に目的が存在しないことこそが重要であり、その自由な旅路の中で
数多の存在と触れ合うことにより、心の豊かさが得られると考えています。
そうした教義から、特定の場所に神殿が建てられることはなく、
街道に点々と設置された案内表示板に、自身の靴をぶら下げることで
ごく簡易的な祭壇を作り、旅の安全を願って祈りを捧げるのです。

ホーリーシンボルは、羽根飾りの付いた長靴です。
祭壇に使用することもあり、この神の信者は自身の靴を大切にします。


Lv1 トラベリング・レスト

名前【トラベリング・レスト】 旅の神ロディアル信者専用
消費【3】 属性【ロディアル・非解除】
距離【術者】 抵抗【-】
対象【術者】 対抗【-】
持続【特殊】

【効果】
就寝前に掛けておくことで効果を発揮する魔法です。
充分な睡眠を取れば、旅による疲れがとても癒えやすくなるため、
翌日の旅でも、体力の低下をほぼ気にする必要が無くなります。
単純な体力の回復に留まり、HPやMPの回復量とは関わりませんし、
6時間以上の睡眠が取れなかった場合には、正しく効果を発揮しません。
この魔法は、術者が眠りにつくと共に効果を発揮し、起床時に消滅します。


Lv3 センス・デンジャー

名前【センス・デンジャー】 旅の神ロディアル信者専用
消費【6】 属性【ロディアル・非解除】
距離【術者】 抵抗【-】
対象【術者】 対抗【-】
持続【特殊】

【効果】
この魔法をかけておくと、狩人技術による危機感知の判定において、
失敗を一度だけ成功に変えることができます。
ただし、判定の相手がモンスター等の危機感知判定だった場合は、
お互いに奇襲無しの状態に持っていくことしかできません。
術者側に奇襲の機会があるかどうかは、判定の達成値でのみ判断されます。
この呪文は、術者が眠りにつくまで持続しますが、
一度効果を発揮したら、もう一度睡眠につくまでかけ直す事はできません。


Lv4 ロディアルズ・マーシー

名前【ロディアルズ・マーシー】 旅の神ロディアル信者専用
消費【16】 属性【ロディアル】
距離【術者】 抵抗【-】
対象【術者】 対抗【-】
持続【一瞬】

【効果】
この魔法を使用すると、術者は即座に空腹を満たすことができます。
それは空腹感を誤魔化すのではなく、身体に必要な栄養価を得て
これとは別に食事を摂らずとも、決して餓死しない程度のものです。
ただし、味覚への刺激は一切無く、食事の楽しみも得られませんし、
水分は得られないため、水は適量を摂取する必要があります。
また、満腹の時に使用しても、特に効果は得られません。


Lv6 インスタント・ブリッジ

名前【インスタント・ブリッジ】 旅の神ロディアル信者専用
消費【30】 属性【ロディアル・目標値】
距離【接触】 抵抗【-】
対象【術者から最大500m】 対抗【-】
持続【18R】

【効果】
術者の足下から水平に、最大で500メートル先の地点まで
真っ直ぐに、淡い光によって形作られた橋を掛けます。
この橋は奇妙な暖かみを持った感触をしているものの、
物理的な衝撃では決して壊れず、上を渡ることができます。
ただし、持続時間を過ぎると、即座に消滅してしまうため、
最大距離で掛けた場合、それなりに早い移動が必要になるでしょう。
また、橋の両端が自然の地形と接触していなければならないため、
何らかの建物に対して、この魔法で橋を掛けることはできません。


剣神セヴァ

この神は中立神ですが、GMの許可がなければPCは信仰できません。

剣神セヴァは、その二つ名通り、剣を司る神と言われており
光と闇の神々の戦いには、傭兵的なポジションとして参戦しました。
従って、光にも闇にも荷担する場面があり、双方の神々から
怖れられていたり、忌み嫌われていたり、様々な反応を受けたため
現代においても、この神の信者を怖れたり、嫌ったりする者がいます。
剣神の目的は、光と闇の戦いの決着ではなく、その争いを利用して
己の技に更なる磨きを掛けることでしかなかったからです。

剣神セヴァの信者に求められるのは、大小問わず剣を扱うことと、
その剣を用いた戦闘技術に対する、善悪を越えた飽くなき追求です。
善や悪といった、技術以外の判断基準が、その技術を伸ばすことを阻害し、
刃を曇らせることを嫌うため、既存の概念に縛られない考えが推奨されますが
同時に、神聖なる修業を邪魔されない程度には社会的である必要があります。


Lv2 ブレード・シャープ

名前【ブレード・シャープ】 剣神セヴァ信者専用
消費【8】 属性【セヴァ・武器強化・目標値】
距離【術者】 抵抗【-】
対象【武器】 対抗【優越(エンチャント・シャイン・ウェポン、ファイア・ウェポン)】
持続【18R】

【効果】
術者が持つ剣の鋭さを強化し、攻撃を+1、CLを-1、CLMaxを+1します。
通常武器が効かない敵にもダメージが入るようになりますが、
その場合は武器に関わらず、武器の攻撃力が1として扱われます。
これらの効果は、術者がその剣を持っている間のみ有効となります。
たとえ剣神セヴァの信者であっても、術者以外は恩恵を受けられません。
なお、もし盗賊技術でこの魔法を使用した場合、CL-1の効果は無視されます。
二刀流による二つの武器に同時に掛ける際は、対象拡大によって行います。


Lv5 クリエイト・ブレード

名前【クリエイト・ブレード】 剣神セヴァ信者専用
消費【25】 属性【セヴァ・目標値】
距離【術者】 抵抗【-】
対象【術者】 対抗【-】
持続【18R】

【効果】
この魔法を使うには、両手が自由になっている必要があります。
掌を合わせて詠唱することで、掌の間から魔法の剣を創造します。
剣の性能は、術者の神聖魔法レベルによって変化しますし、
魔法の武器でありながら、ブレード・シャープによって補強できます。
Lv5~7が+1扱い、Lv8~10が+2扱い、Lv11以上が+3扱いとなります。
この剣は、創造した術者の筋力と同じ必要筋力の剣系武器となりますが
剣を創造した後に筋力が落ちても、問題なく振り回すことができます。
ただし、この剣を術者以外の者が装備して扱うことはできません。
もしも二刀流を行う場合は、この魔法を二度使用する必要がありますが
先に創造した剣を装備しておけないため、戦闘中では手間が掛かります。

魔法の剣のデータは、同必要筋力のバスタード・ソードを参照します。
従って、創造した剣は片手でも両手でも扱うことができますし、
本来ならばバスタード・ソードに存在しない必要筋力の剣も創造できます。
望むなら片手及び両手専用でも創れますが、データ的な差違はありません。


Lv7 トライ・スラッシュ

名前【トライ・スラッシュ】 剣神セヴァ信者専用
消費【35】 属性【セヴァ・身体強化・目標値】
距離【術者】 抵抗【-】
対象【術者】 対抗【-】
持続【18R】

【効果】
この魔法を掛けた術者は、一時的に驚異的な瞬発力、反射神経を得て
18ラウンド以内に行う剣による攻撃を、三回攻撃として扱うことができます。
効果は即時ではなく、持続時間中に使用を宣言することで発揮されますが
一度でも効果を使用すると、その時点で持続時間は終了します。
命中や攻撃等のペナルティは無く、別々の対象に行うことも可能です。
更に、全ての攻撃に対して別の戦闘オプションを指定することもできますが
二刀流の装備でも、三回攻撃を行えるのは片手の武器のみとなる上、
この魔法の重ね掛けもできないため、六回攻撃は実現できません。
また、身体強化に属する魔法である点にも注意が必要です。


知られざる筋肉神

この神は中立神ですが、GMの許可がなければPCは信仰できません。

知られざる筋肉神は、その名前が全く伝わっていない謎の神です。
しかし名の通り、筋肉をこよなく愛することだけは知られており、
同じように筋肉を愛する者たちに、加護を与えると言われています。
この神の声を聞くためには、最低でも筋力10以上が必要であり、
筋力が9以下の値に落ちた場合は、一時的に神聖魔法スキルを失います。

筋肉を鍛えることを奨励しており、信者には筋トレ法の指示も行います。
特別なトレーニングが必要な時は、鍛えたい部位を指定することで
筋肉神が示す効率的なトレーニング法を授かることができるため、
全ての信者は、筋肉と笑顔に満ちあふれたナイスガイとなるのです。
女性が信仰できないわけではありませんが、非常に少ない例と言えます。

Lv1 マッスル・アーマー

名前【マッスル・アーマー】 知られざる筋肉神信者専用
消費【3】 属性【知られざる筋肉神】
距離【術者】 抵抗【-】
対象【術者】 対抗【優越(シャドウ・ボディ、フレイム・ボディ、エア・アーマー)】
持続【18R】

【効果】
筋肉を愛する者たちに信仰される名も伝わらない神による魔法です。
この魔法をかけた術者の筋肉は、通常よりも遙かに強度が増して
(筋力/5)点か(術者の神聖魔法Lv)点の低い方と同等の防御力上昇を得ます。
この魔法はプロテクションとは重複しますが、精霊魔法等に見られる
何らかの加護で身体全体を包み込む魔法とは重ね掛けできません。
この際、参照される筋力は、一時的に補強されている分も含むため、
ビルド・アップやブルート・フォース等による強化も計算に入ります。
ただし、マッスル・アーマーの持続時間中に、それらが除去された場合、
防御力上昇は再計算され、その時点の能力値に適した値に修正されます。


Lv3 ビルド・アップ

名前【ビルド・アップ】 知られざる筋肉神信者専用
消費【15】 属性【知られざる筋肉神・身体強化・目標値】
距離【術者】 抵抗【-】
対象【術者】 対抗【-】
持続【1h】

【効果】
この魔法は、術者の筋力と頑健を+10%する効果があります。
それにより攻撃力や生命抵抗も上昇しますが、最大HPは上昇しません。
発動にはポージングが必要なため、神聖魔法であるにも関わらず
自由に行動できる状態でなければ発動させることができません。
また、術者の肉体は上昇する筋力、頑健に従って膨れあがるため
サイズのきつい服を着ていた場合は、破れてしまうかもしれませんし
それが鎧だった場合は、身体をきつく締めつけられてしまいます。


Lv5 マッスル・ビーム

名前【マッスル・ビーム】 知られざる筋肉神信者専用
消費【25】 属性【知られざる筋肉神・ダメージ・純エネルギー系】
距離【10m】 抵抗【軽減】
対象【個人】 対抗【-】
持続【一瞬】

【効果】
この魔法は、術者が誇る肉体の部位から帯状の光を発して
対象に純エネルギー系のD+3+魔力のダメージを与えます。
ただし発動に際しては、その部位が自由に動かせる必要があり、
また、その部位の肌を露出させていなければなりません。
他の動作を妨げない頭部を利用することが多く、そのためには
頭髪を剃っておく必要があるため、この魔法を好む筋肉神の信者は
一様に頭を丸めており、輝かんばかりに磨きを掛けています。


Lv7 ブルート・フォース

名前【ブルート・フォース】 知られざる筋肉神信者専用
消費【35】 属性【知られざる筋肉神・身体強化・目標値】
距離【術者】 抵抗【-】
対象【術者】 対抗【-】
持続【18R】

【効果】
この魔法は、術者に火事場の馬鹿力を与える効果があります。
それにより術者の筋力は、-20を基準として二倍になります。
つまり筋力10ならば、一時的に筋力が40まで上昇します。
それにより極めて重い物を持ち上げることも可能になりますが、
反動として、魔法の効果が切れた時点で、通常の筋力では持てない物を
持っていたラウンド数と等しいHPダメージを受けてしまいます。
このダメージはいかなる防御や魔法でも軽減することはできません。


闘争の神デルガド

この神は暗黒神なので、基本的にPCは信仰できません。

闘争の神デルガドは、その二つ名の通り、何をおいても闘争を好みます。
それが正々堂々か卑怯であるかは一切問わず、あらゆる戦いを支持します。
逆に「戦わずして勝つ」という考えを「知という病に冒されし愚考」と位置付け
全ては身体的、物理的、直接的衝突によってのみ解決されるべきだと教えます。
また「あらゆる戦いの結末は常に、生か死である」と説き、
敗者に対して速やかな死を与えることを美徳としています。

そういった性格から、マイリー神との仲は非常に険悪なものであり、
神々の光と闇の戦いにおいても、この神同士は幾度と無く争いました。
結果的にデルガドはマイリーとの戦いに敗れ、その肉体を失いましたが
闘争を求める執念は、最後まで神々の戦いに関与し続けたと言われています。

ちなみに現在では、闘争の神デルガドの主な信者は
地下世界に独自のコミュニティを持つグレイ・ドワーフたちです。
彼らはデルガドを主神と崇め、その闘争性を何より尊重します。
そうして地下世界内に『血と戦の王国』を築き上げたのです。


Lv5 バトル・タイド

名前【バトル・タイド】 闘争の神デルガド信者専用
消費【20】 属性【デルガド・精神・目標値】
距離【術者】 抵抗【なし】
対象【術者】 対抗【優越(ブレス)】
持続【18R】

【効果】
この魔法は、暗黒神である闘争の神デルガドからの祝福を受けて
あらゆる恐怖や雑念を捨て去り、闘争へと意識を向ける効果があり
結果として術者は 命中+20% 攻撃+2 CL-1 のボーナスを得ますが
効果時間中は回避専念、防御専念、抵抗専念、及び全力攻撃を選択できません。
また、バーサークするわけではありませんが、闘争へとかき立てられた心は
敵に対して非常に攻撃的な性質を示し、命乞いさえも聞き入れません。
たとえ仲間が見逃そうとしても、可能なら積極的に敵を殺そうとします。


Lv6 ウォー・クライ

名前【ウォー・クライ】 闘争の神デルガド信者専用
消費【30】 属性【デルガド・精神】
距離【声の届く範囲】 抵抗【消滅】
対象【範囲内の聴力を持つ全て】 対抗【-】
持続【18R】

【効果】
この魔法は、術者の鬨(とき)の声と共に発せられます。
魔法の効果は、術者の声の届く範囲全てに広がり、
声を聞いて抵抗に失敗した者は、敵味方問わず精神が昂揚して
命中+20% 回避-20% の修正を受けることになります。
抵抗を試みず、この効果を受け入れることも可能です。
ただし、既に対象が目標値を持つ精神効果を受けていた場合は、
対象が受け入れるつもりでも、その目標値は破る必要があります。


Lv7 コンティニュアル・ストライフ

名前【コンティニュアル・ストライフ】 闘争の神デルガド信者専用
消費【35】 属性【デルガド・呪い・目標値】
距離【術者】 抵抗【なし】
対象【術者】 対抗【-】
持続【特殊】

【効果】
この魔法の影響下にある術者は、HPに受けたダメージの半分のMPが回復し、
MPに受けたダメージの半分のHPが回復するようになります(どちらも切り下げ)。
毒や病気によるダメージは、この効果の対象とはなりませんが
逆に、回復されたことによってダメージを受けることもありません。
魔法の効果は術者が眠りに就くまで持続しますし、呪いの一種であるため
ディスペル・マジックによって解除することはできません。
また、この呪いは「戦うことを許可する」性質を持つ呪いであり
「他人を傷付けるな」や「争うな」といった呪いの効果に対抗します。


美の女神メディア

この神は暗黒神なので、基本的にPCは信仰できません。

美の女神メディアは、その名の通り、美しいものを至上とします。
ただし、この神が暗黒神とされるのは、その美しいものを得るために
一切の手段を問わず、全ての美しいものを手に入れようとした点です。
そのため光と闇の戦いにおいては、闇の陣営に荷担することで
光の陣営から、あらゆる光り輝くものを奪い取ろうとしました。
その判断基準は美こそが全てであり、醜いものは存在する価値もなく
醜いものを排除して、完璧なる美しい世界を作ることを望んでいます。
この神の信者の、容姿的に劣る人間に対する態度は、非常に苛烈であり
度合い次第では即座の殺害も辞さないほど、狂的に美醜に囚われています。
逆に美しいものに対しては、非常に友好的な態度を取りますが
それが美術品であれ、豊かな自然であれ、そして魅力的な異性であれ、
その美しいものを、どうにかして自身の手中に収めようとします。
結局のところ、その行きすぎた美への信仰は、犯罪行為を誘発します。
メディアの極端な美意識は、加護を与える信者の種族すら選択するため
この神の信者となれる可能性があるのは、人間とハーフエルフだけです。

魔獣メデューサのモデルになった女神という説もあり、
高レベルのメディア信者は、対象を石化させる魔法を操ります。


Lv2 センス・ビューティー

消費【6】 属性【メディア】
距離【術者】 抵抗【なし】
対象【空間 半径1km】 対抗【なし】
持続【一瞬】

【効果】
範囲内にある美しいものの、おおよその距離と方角を感知します。
より美しく、より近くにあるものは、より強く感知されます。
この呪文における美しさの基準は、術者の価値観が優先されますが
強力なだけの魔法の品物等を、美しいものと認めることはできません。


Lv4 エイジング・チェンジ

消費【20】 属性【メディア・目標値】
距離【術者】 抵抗【なし】
対象【術者】 対抗【なし】
持続【特殊】

【効果】
この魔法は術者を、過去の自分自身の姿に変身させます。
遡れるのは、年齢による能力値成長が完了した状態までです。
つまり人間なら、15歳以上の姿のみという形になります。
それ以外の処理は、概ね古代魔法のシェイプ・チェンジに準じますが
持続時間が永続ではないため、寿命を誤魔化すことはできません。
ただし、自身への変身であるため、スキルを損なうこともありません。
この魔法は、術者が眠りにつくまで持続しますが
非解除ではないため、魔法等で解除される場合もあります。


Lv8 ストーン・スタチュー

消費【40】 属性【メディア・呪い】
距離【接触】 抵抗【消滅】
対象【個人】 対抗【なし】
持続【永続】

【効果】
この魔法は、対象となる生物一体を、美しい石像に変化させます。
呪文の目標となるものは、自然の生命を持つ生物だけで
(人間、動植物、幻獣・魔獣、妖精、妖魔、魔神等です)
精霊、アンデット、及び魔法生物等には効果がありません。
モンスターの視線等による石化や、古代魔法のペトリフィケーションと違い、
これは呪いに属するため、リフレッシュでも解除することはできません。
対象が抵抗を試みた末に石化する場合は、石化していく部位が微妙に変わり
石化の進行に抵抗した結果として、美しいポーズを取ることになります。
この石像はそれなりの強度がありますが、破損しないわけではありませんし
重大な破損が発生した場合には、呪いを解除された瞬間に死亡します。
ただし美の女神メディアの信者は、この魔法を醜いものに使うことはなく、
美しいものを石化させるわけですから、とても丁寧に取り扱うでしょう。


邪悪神グレイムズールベルン

この神は暗黒神なので、基本的にPCは信仰できません。
また、強力に封印された神なので、自ら信者を獲得できません。

邪悪神グレイムズールベルンは、かつて光と闇の神の戦いの際に
光の神々に敗れ、地獄の最下層である氷地獄に封印された神です。
他者の精神を糧とし、何の利益も与えない、完全な利己主義者で
それ故に信者は存在せず、また地獄に封印されている状態では
自ら信者を獲得するために動くことも、基本的にできません。
従って、この神の専用魔法を操ることができる存在は、
邪悪神が直接生み出した眷属に限られることになります。

この神が影響を及ぼせる範囲は、地獄に落とされた魂の中でも
忘却の河と呼ばれるレーテ河に落ち、その記憶と精神力を失い、
彷徨える魂となった、ごく一部の弱い存在に対してのみです。
一度でも他者の精神を支配すれば、それによって得られる力で
ある程度の奇跡は行えるものの、光の神の封印は強固であり、
その魂に自らの一部を宿らせ、物質界に送り戻すのが限度です。


Lv6 ブレイン・ショック

名前【ブレイン・ショック】 邪悪神グレイムズールベルン信者専用
消費【24】 属性【グレイムズールベルン・ダメージ・精神】
距離【10m】 抵抗【消滅】
対象【個人】 対抗【-】
持続【一瞬】

【効果】
対象の精神(MP)に直接攻撃を加える魔法です。
ダメージはD+0+魔力で、抵抗すれば効果を無効にできますが
抵抗に失敗した場合はダメージに加え、次の行動の機会を失います。
この時、たとえダメージを1点も受けなくても行動は封じられます。
行動を一回だけ封じられる以外のペナルティはありませんが、
既に行動を終えていれば、効果は次のラウンドに持ち越されます。
また、MPへのダメージには精神属性は含まれていませんので
精神への耐性で防げるのは、行動を封じる効果だけとなります。


Lv10 ロスト・マインド

名前【ロスト・マインド】 邪悪神グレイムズールベルン信者専用
消費【50】 属性【グレイムズールベルン・ダメージ】
距離【10m】 抵抗【消滅】
対象【個人】 対抗【-】
持続【一瞬】

【効果】
対象の精神力そのものにダメージを与える魔法です。
ダメージはD+0+魔力で、抵抗すれば効果を無効にできますが
抵抗に失敗した場合はダメージに加え、次の行動の機会を失います。
しかもこのダメージは、精神の能力値に対して直接与えられる上、
経験でも軽減することができず、規定通りに最大MPの減少も発生します。
その上で術者は、精神に与えたダメージと同値のMP回復を得ます。
精神が-31以下になった対象は、完全に精神を破壊されて死亡します。
精神を破壊された対象は、コール・ゴッドの使用時と同様に
魂が破滅して、もはやいかなる方法でも蘇生することはできません。
その魂は、全てが邪悪神グレイムズールベルンの供物となるのです。


最終更新:2011年09月24日 02:24