ブースターパック第一弾
新たなる夜明け -A NEW DAWN-



注意

このブースターパックは、本来は存在しない要素を
従来の世界観に適応させた、追加データ集です。
元々あった要素には、大きな変化はありませんので
今まで使用してきた設定等を引き継ぐことは可能ですが、
ブースターパックを使用した冒険の記憶を引き継ぐことは
基本的に推奨されないことを念頭に置いて下さい。

また、各種族の背景設定は、リンドホルム王国向けのものです。
そのまま適用しても、他国では受け入れられない可能性があるため
このブースターパックの使用に際しては、その点を考慮して下さい。

GMへ

あなたのセッションにおいて、このブースターパックを使用する際は、
追加SP、追加G等のキャラクター作成条件を提示するタイミングで
必ず「A NEW DAWNを使用する」といった旨を表明して下さい。
A NEW DAWN【種族 クラス アイテム ルール】
例えば上のように明記することで、参加者の誤解を防止できます。
追加要素の中でも、一部のみを導入したセッションを行う場合は、
その都度、使用する要素を個別に提示するのが望ましいでしょう。

このブースターパックは、あくまで「追加ルール」です。
決して、公式ルールに成り変わるものではありません。


追加種族

ルーンフォーク

体の一部が硬質な素材と魔法技術の応用で整えられた種族です。
いわゆる魔法生物であり、人間とほぼ同じような姿で生活を行っていますが
体のどこかが鉱石、もしくは金属(の素材)で補われています。
この種族が人間社会に受け入れられてから、まだ日が浅いこともあって
生まれ、生い立ち、そして寿命に関しては未だに解析されておらず
最初から死ぬまで同じ姿である者もいれば、成長する可能性を持つ者も存在するため
その能力は未知数と言われています(この部分に関しては使用者の設定にお任せします)。
現在分かっているのは、寿命を迎えると停止するが、腐敗などは起こらないこと、
体に金属などの素材を使っているためか、神や精霊の声を聞くことができないこと、
そして食事などは人間と同様に摂取しなければならない、という点です。
▼背景
彼らは、リンドホルム王国の辺境にあった遺跡で大勢が発見されたことを契機に
この『冒険者の国』における一定の地位を得るに至りましたが、
魔法生物に分類される点などにより、一般人には忌避される存在でもあり
また犯罪を犯した者には、人間に対するものより厳しい罰則が課せられることから
彼らは主に同族のコミュニティを形成し、社会に貢献することで己の地位を守ります。
そのため危険な仕事、主に冒険者としての活動を行う者が非常に多いようです。
▼注意
ルーンフォークは古代王国期に生み出されていますが、
生み出された当時の記憶は、ほぼ失われているとすべきでしょう。
▼初期値
【HP】=20/20 【MP】=10/10
【筋力】=15 【頑健】=13 【器用】=18
【敏捷】=6 【精神】=0 【知力】=8
【所持金】=1,400
▼ボーナス
暗視
HP変換(1日1回のみ 任意点のHPを消費して同点のMPを回復する)
▼基本言語
会話=下位古代語
読文=下位古代語
▼制限
神聖魔法 暗黒魔法 竜語魔法 精霊魔法
▼初期SP
60

リルドラケン

ドラゴンの眷属であり、成長の過程で二足歩行が可能になった種族です。
二足歩行を得る代償として体が小さくなったため、その見た目は
「ドラゴンの頭、皮膚を持った強靭な人間」といった感じになっています。
しかし、背中に生えている翼で空を飛ぶことができるため
急襲や偵察など、様々な場面でその能力を駆使しています。
▼背景
彼らは元々、山岳地帯にひっそりと暮らしていた種族ですが、
リンドホルム王国の国王ウォルグ・リーフが若き冒険者だった頃に
リルドラケンの勇者ウォーケンに助けられたことを契機として、
彼らの種族の名、そしてその勇猛さが吟遊詩人達の語り草となり
ウォルグ・リーフが国王となったことで、彼らとの交流が始まったのです。
しかしその容姿も相まって、人々にとって手放しで受け入れられる相手ではなく
彼らの人間社会における居場所は、もっぱら冒険者の世界程度のようです。
▼注意
状況毎の飛行能力の使用可・不可はGMに一任されます。
通常、助走のできない場面では使用不可とした方が良いでしょう。
▼初期値
【HP】=25/25 【MP】=10/10
【筋力】=21 【頑健】=37 【器用】=-3
【敏捷】=3 【精神】=2 【知力】=0
【所持金】=1,400
▼ボーナス
飛行能力(1分間だけ空を飛べる/筋力-10以下の鎧(金属可)まで)
▼基本言語
会話=リザードマン語
読文=地方語
▼制限
無し
▼初期SP
60

フェザーフォーク

人間に似ていますが、肩から鳥の翼が生えており、空を飛ぶことができます。
険しい山岳地帯に集落を形成して生活しており、性格は温厚で争いは好みませんが
生活圏を同じくする凶暴なハーピィ(フリア種)だけは忌み嫌っているようです。
文化程度は人間と比べてやや低いものの、言語及び習慣は人間とよく似ています。
しかし金や宝石などの富、あるいは人間社会における地位といったものには
ほとんど興味を示さないようで、大抵のフェザーフォークは静かな生活を好みます。
ちなみに男女ともに美形揃いなため、鳥の翼と相まって非常に目立ちます。
▼背景
同じ山岳地帯に生活しているリルドラケンと浅からぬ関係を持つ種族で、
リルドラケンがリンドホルム王国にて、最低限の理解を得たことを受けて
いわゆる変わり者のフェザーフォークが、人間社会に興味を示したことが
この種族が『冒険者の国』の一員となったことの始まりと言われています。
人間の価値観からすると、非常に美しい容姿の者が多いフェザーフォークは、
異種族として忌避されつつも、比較的速いペースで受け入れられていきましたが、
それでも彼らの活動を許容するのは、冒険者の世界をおいて他に無いようです。
▼注意
状況毎の飛行能力の使用可・不可はGMに一任されますが
リルドラケンよりは少々緩い条件で飛行を許可しても良いでしょう。
▼初期値
【HP】=17/17 【MP】=14/14
【筋力】=4 【頑健】=6 【器用】=14
【敏捷】=14 【精神】=14 【知力】=8
【所持金】=1,400
▼ボーナス
精霊魔法Lv1
飛行能力(3分間だけ空を飛べる/鎧はソフトレザーアーマーまで)
▼基本言語
会話=ハーピィ語
読文=地方語
▼制限
古代魔法 竜語魔法
▼初期SP
40

キャットテール

猫のような耳と尻尾を持つ、小柄な人型の種族です。
平均的な身長は140cmほどで、人間に近い顔を持つ者もいれば
より猫のような印象を与える顔も持つ者もいるなど、
同種族の中でも、見た目の差が大きいことで知られています。
猫により近い顔を持つ者の方が、より全身が毛深いようですが
体毛は総じてなめらかで、美しい色をしています。
他人と会話したり、共に行動したりすることは好きですが、
長い期間を群れることは少なく、気ままに生きています。
▼背景
元は『黄金の風の森』や、グレイトフルデッドに棲息していたとされますが、
リンドホルム王国の成立と共に、いつの間にか溶け込んでいた種族です。
容姿は大きく異なるものの、性格的にはグラスランナーに近い部分があり
一部では獣のような扱いをされ、忌避されることもあるようですが
彼らはあまり気にする様子もなく、気の向くままに各地を旅しています。
そうした性格から、冒険者として活動している者の割合は多いようですし
人間社会において、それ以外の仕事を与えられることは稀のようです。
▼注意
盗賊技術のレベルを上げず、シーフ用ツールを購入及び使用せず、
他人に対しての盗み等を行わないのであれば、会費は必要ありません。
▼初期値
【HP】=18/18 【MP】=11/11
【筋力】=5 【頑健】=11 【器用】=20
【敏捷】=23 【精神】=-3 【知力】=4
【所持金】=1,400
▼ボーナス
盗賊技術Lv1
増光
聞き耳適正(達成値+20 装備制限無効)
▼基本言語
会話=地方語
読文=地方語
▼制限
古代魔法 神聖魔法 暗黒魔法 竜語魔法
▼初期SP
50

フェアリー

フェアリーと呼ばれる種族は、更に2つの種族に分けられます。
それが風の妖精シルフィと、水の妖精ディーネです。
ただし一般的には、フェアリーと言えばシルフィの方を指します。
▼背景
元々、彼らは『黄金の風の森』に古くから存在する種族であり、
リンドホルム王国の成立と共に、国内における異種族の地位が向上し、
エルフ、ドワーフを始めとする妖精族との交流が、より深くなったことで
森に棲んでいた彼らも、人間に対して興味を示すようになったのです。
争いを好まない穏和な性格の種族ですが、人間社会に出てくる者たちは
総じて好奇心旺盛で、冒険者向きの性格をした者が多いようです。

シルフィ

蝶のような羽根を持つ小さな妖精族で、見た目は人間の幼い子供のようです。
肉体的には非力で、魔法の力に優れていますが神を信仰する概念を持ちません。
背中の羽根を使って飛ぶこともできますが、建物の一階を飛び越える程度です。
ただし強い風などがあれば、その風に乗って飛行することもできます。
身体が軽いせいもあり、重心が重要となる戦闘技術が身に付けられません。
▼注意
リルドラケンやフェザーフォークと違い、飛行の開始は自在ですが
強風に煽られると、ほとんど自由に飛行できないとすべきでしょう。
▼初期値
【HP】=12/12 【MP】=18/18
【筋力】=-12 【頑健】=-6 【器用】=15
【敏捷】=24 【精神】=22 【知力】=17
【所持金】=1,400
▼ボーナス
精霊魔法Lv1
飛行能力(8+頑健/5ラウンドの間、低空で飛行できる)
▼基本言語
会話=フェアリー語
読文=エルフ語
▼制限
戦闘技術 神聖魔法 暗黒魔法 竜語魔法
▼初期SP
40

ディーネ

背に魚のようなひれを持つ小さな妖精族で、見た目は人間の幼い子供のようです。
肉体的には非力で、魔法の力に優れていますが神を信仰する概念を持ちません。
水中を自由に泳ぐことができ、水中での行動に関するペナルティを受けません。
また人間より遙かに長い時間を潜水できますが、息が続く時間には限界があります。
手に小さな水かきがあり、細かい作業が苦手なため盗賊技術が身に付けられません。
▼注意
水中適応を持っていても、水中で使える武具の制限は受けます。
ウォーター・ブリージング無しで魔法を使用することもできません。
▼初期値
【HP】=14/14 【MP】=18/18
【筋力】=-4 【頑健】=1 【器用】=5
【敏捷】=20 【精神】=22 【知力】=16
【所持金】=1,400
▼ボーナス
精霊魔法Lv1
水中適応(水中での行動における命中と回避のペナルティを無視)
▼基本言語
会話=フェアリー語
読文=エルフ語
▼制限
盗賊技術 神聖魔法 暗黒魔法 竜語魔法
▼初期SP
40


追加クラス

ガーディアン

人間能力値修正 : 筋力+9 頑健+9 器用-9 敏捷-3 精神-9 知力-15
異種族能力値修正 : 筋力+6 頑健+6 器用-6 敏捷-2 精神-6 知力-10

ストライカーの上を行く筋力を持った強靱なクラスです。
しかし、その他の能力値のほとんどが低下してしまうため、
それを補う方法を考えなければ、ただの壁にしかなりません。

アスリート

人間能力値修正 : 筋力+0 頑健+9 器用-3 敏捷+6 精神-6 知力-9
異種族能力値修正 : 筋力+0 頑健+6 器用-2 敏捷+4 精神-4 知力-6

肉体的な活動に関して優れた能力を持つクラスです。
しかし手先の器用さや、頭を使う作業は少々苦手なので
どんな役割に就く場合でも、不得手ができてしまいます。

スカラー

人間能力値修正 : 筋力-9 頑健-12 器用+9 敏捷-3 精神+0 知力+6
異種族能力値修正 : 筋力-6 頑健-8 器用+6 敏捷-2 精神+0 知力+4

精神的な能力の修練に重きを置いたクラスです。
器用と精神、知力が上昇するため、細かい技能が生きますが
特に武器戦闘には向かず、立ち回りを考える必要があります。

アセティック

人間能力値修正 : 筋力+0 頑健+6 器用-12 敏捷-6 精神+12 知力+0
異種族能力値修正 : 筋力+0 頑健+4 器用-8 敏捷-4 精神+8 知力+0

精神を高めることに日々を費やしたクラスです。
精神の高さには目を見張るものがありますが、筋力や知力は上昇せず、
器用と敏捷が低下するため、細かい部分に不都合が出てくるでしょう。


追加アイテム

ロングソード

命中:+0% 攻撃:4+(1) CL10 要:筋力-5~10 220+(80)G
両手で持つと命中+10 攻撃+2 CLMAX+1

片手もしくは両手で扱うスタンダードな長剣です。

バトルフィスト

命中:+0% 攻撃:5+(1) CL11 要:筋力0~ 320+(40)G

片手に装着する殴打用の篭手です。装着した手にも武器を持てますが
細かい動きを必要とする攻撃(弓矢を射る等)には使用できません。
また、装着した手で精霊魔法を使用することもできませんし、
金属製の防具としても扱われるため、盗賊技術を制限してしまいます。

シックル

命中:-20% 攻撃:4+(1) CL10 要:筋力無し~-5 120+(40)G
投擲可能 CLMAX+1

片手で扱う戦闘用の鎌です。主に先端を突き刺すように攻撃します。

サイズ

命中:-10% 攻撃:8+(1) CL10 要:筋力-5~ 240+(40)G
CLMAX+2

両手で扱う戦闘用の鎌です。主に先端を突き刺すように攻撃しますが
刃の部分を利用して、薙ぎ払うように使用することもできます。


その他の追加や修正

金属鎧の修正

金属鎧の特徴である「クリティカル値を上げる」という効果が、
攻撃力が固定値の敵に対して無力になっている点を考慮した修正です。
全ての金属鎧は、攻撃力が固定値の敵に対して、防御に+1の修正を受けます。

魔法の鎧のダメージ減少

全体的に魔法ダメージのバランスが高めになっていますが、
特に高レベルにおける魔法等の致命度が高すぎることを考慮した修正です。
全ての魔法の鎧は、その鎧に付加されているプラス修正に等しい値の
防御判定の行えないダメージの減少にのみ用いられる経験への修正を得ます。
ただしこれは、通常の毒や病気のダメージに対しては無効となりますが
直接、吐きかけるタイプの毒(ブレスとして扱うもの)に対しては有効です。


最終更新:2011年11月10日 20:59