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拝啓
母上様、お姉様、ご機嫌いかがでしょうか?
父上様もご健勝でしょうか?
思えば、弟には酷いことばかりしてた気がします。
先程、私はこう書きました。
「私が甘かったです」
と。
私は知らなかったのです。世の中にはどうすることも出来ない事があると。
もう帰りたいです。


小悪魔「ねぇコヨミちゃん。あなた、本格的にパチュリー様みたいになってみる気、ありませんか?」


どういう意味でしょう。
そういえば、先ほどパチュリーさんは何と言ったでしょう。
小悪魔。
魔女。
魔法使い。
魔女がいるのならば、悪魔も、いる。


小悪魔「いや、簡単なことなんですけどね、ここに取り出しましたるグリモワール!
    これにちょっとだけ血で、名前をサラサラと書いていただけるとあら不思議!!
    貴方も今日から魔法少女に変☆身!」


イヤにギラギラした目で何か言っています。
ああ、もうわかりました。
私はここで食べられてしまうのです。


小悪魔「これが現状で、最も簡単かつスピーディな契約方法なんですよ。
    そのかわり、クーリングオフ出来ないんですけど」


それに気がついた私は、


心詠 「うっ……」
小悪魔「……こぁっ!説明悪かったですか!?そんな、泣かないでください!」


もうだめだ


心詠 「あ゛」





視点変更 小悪魔



こぁー。
もうちょっとでパチュリー様に似た魂をゲット!!
……出来るかと思ったのに、なかなか上手くいきません。
でもくじけません。ダブルパチュリーで両手に花ですよ!!

あれあれ?
コヨミちゃんの衣装が元に戻りましたよ。これはいただけません。

こあー?
耳あてから何か、ニョキニョキ角が生えましたよ。
手に持った杖がジャキンジャキン言ってますよ。


こぁ?


こぁ----!??



視点変更 終了





心詠 『う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!!』
パチェ「なに!?」
アリス「ちょっ、何これっ!!」


本棚が揺れ、人形や本が落ち、建物全体が軋んだ音をたてています。


心詠 『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!』
魔理沙「……誰か……泣いているのか?」


ああ・・・やっちゃった。
これが私の最終兵器……「G.O.D.A.」です。広域救急救援要請兼敵対要因音撃破砕システムとかかんとか。
ヘッドホンが私が泣くのを感知、骨振動から泣き声を集音、増幅し、マイクに送信、さらに増幅します。
この結果生まれる『衝撃波』は、飛ぶ鳥を落とし、ガラスを割り、いかなる本気の喧嘩をも止めます。


心詠 『う゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ん゛!!!』


また、泣く一方で、冷静に状況を観察することが出来ます。
誰も知らない私の特技です。


心詠 『ひ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ん゛!!!』


嘘泣き?いいえ、違います。
そんなわけないじゃないですか。だって、


心詠 『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!』


だって、喧嘩が終わったら泣き止まないと、おかあさんが怪我しちゃうから……。


心詠 「ああああああああああああああああん!!!」


あれ?


心詠 「わああああああああああああああああん!!?」


手に持っていたはずのマイクが、消えました。
あと、口の中が、甘いです
これは、飴……玉?


咲夜 「これは一体、どういうことなのかしら?」
魔理沙「さぁ。私もさっき起きたばっかりだから、さっぱりわからん」
咲夜 「お嬢様が気絶してしまいましたわ。まぁ、おかげでフラン様は回収出来ましたけど」
魔理沙「吸血鬼ってそこらへん弱いんだっけ。所詮はコウモリだな」
咲夜 「お嬢様に伝えておくわ」
魔理沙「勘弁してくれ」


おかしいです。
この方が突然現れたこともですが、
誘拐された時用に、ヘッドフォンとマイクはある程度まで離れていても問題なく機能します。


心詠 「ま゛……ま゛い゛く゛は?」
咲夜 「……あの杖なら、信頼出来るところに預けていますわ」





視点変更 三月精


ルナ 「びびびびびっくりしたー!!これサニーのいたずらでしょ!」
サニー「知らないわよー!!」
スター「嘘おっしゃい……辺りに他の生き物はいないわよ」
ルナ 「あんた以外、誰が物をいきなり出現させられるっていうのよ!」
サニー「私じゃないってばー!!」」


視点変更 終了





魔理沙「なんて奴だ……!!」
咲夜 「今度、何か差し入れするわよ」


初めて、そう、初めてです。「G.O.D.A.」が通じません。
そんな。
そんなのって……!!


心詠 「あ、あ、あ、あーーーーー!」
魔理沙「おい咲夜、また泣き出したぞ」
咲夜 「あら……飴がお気に召さなかったのかしら」
心詠 「わーーーーー!」
魔理沙「しかも勢い増したぞ」
咲夜 「あら……お嬢様のようにはいかないわね」
パチェ「……退いてちょうだい」


やわらかい。


心詠 「う、うーーーーー!」
パチェ「泣かせるだけ、泣かせればいいのよ」
魔理沙「パ・チュ・リー!パ・チュ・リー!」
アリス「……魔理沙、あんたそれ頭から抜いたら?」
咲夜 「斬新なアクセサリーね」
魔理沙「うわ、何じゃこりゃー!」
パチェ「うるさいわよあんた達。覚えてなさい、泣き止んだらまとめて事情聴取よ……そこでのびてる小悪魔含めてね」




……結局、私はパチュリーさんに寝室まで案内されて眠るまで、グズグズ泣きっぱなしなのでした。
恥ずかしい……もう死んでしまいたいです。



続く。