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拝啓
母上様、お姉様、ご機嫌いかがでしょうか?
フランケンはそろそろ事件を起こしてませんか?
翔は変なポーズを取っていませんか?
そろそろ「キモい」では耐性が付きそうなので、新しいのを考えないといけません。
先程、私はこう書きました。
「これ以上最悪の事態は無いだろう」
と。
まさか、さらに最悪の事態が存在するとは知りませんでした。


<紅魔館 門前>
魔理沙 「おい大変だ!パチュリーがやられたぜ!」
美鈴  「……本当だ!ここは私に任せて先に進んでください!!」
魔理沙 「話のわかるやつだぜ!ありがとう!」
美鈴  「非常事態ですからね!くれぐれも、パチュリー様によろしく!」


<紅魔館 台所>
魔理沙 「おい大変だ!パチュリーがやられたぜ」
咲夜  「あら、それは大変ね。あとで紅茶を持っていくわ」
魔理沙 「話のわかるやつだぜ!ありがとう!」
咲夜  「物は壊さないでね」


<紅魔館 主の間>
魔理沙 「おい大変だ!パチュリーがやられたぜ!!」
レミィ 「……ククク。パチュリーを倒すとはなかなかやるじゃないか。しかし奴は紅魔館四天王の」
魔理沙 「話のわかるやつだぜ!ありがとう!」
レミィ 「ちょ、ちょっと!ちゃんと聞いて行きなさい!!」


<紅魔館 地下室>
魔理沙 「おい大変だ!パチュリーがやられたぜ!!」
フラン 「えっ!?パチュリーやられちゃったの!?誰に!?」
魔理沙 「あー……話のわかるやつだぜ!ありがとう!」
フラン 「パチュリー……仇は必ず取るからね!!『フォーオブアカインド』」


<紅魔館 図書館前>
魔理沙 「おい大変だ!パチュリーがやられたぜ!!」
小悪魔 「こぁっ!!そ、そんなパチュリーさまがやられるなんて……」
魔理沙 「話のわかるやつだぜ!ありがとう!」
小悪魔 「パチュリー様……これから私はどうすれば良いんですか……」


<紅魔館 図書館内>
魔理沙 「おい大変だ!パチュリーがやられたぜ!!」
パチェ 「…………えっ!私がやられたの!?それは大変だわ!!
     って、そんなわけないでしょう?どうしたの?もうボケたの?」
魔理沙 「話のわかるやつだぜ!ありがとう!」
パチェ 「コラー!日本語を喋りなさい!!」


多少の混乱は覚悟していました。
DOGEZAを繰り出すイメージトレーニングも完璧でした。
でもまさか、建物全体で言いふらすなんて!!
わかって乗っている方もいましたが、何人かは確実にわかってません。
彼女が漢らしいというのは間違いです。男の子らしい。そう、まさに翔のよう。
このままでは埒が明きません。
そうです、翔が起こしたトラブルは、姉の私が解決しないと……!!


魔理沙 「大丈夫かパチュリー。無理すんな」
心詠  「降ろしてください」
魔理沙 「大丈夫かパチュリー。無理すんな」
心詠  「降・ろ・し・て・く・だ・さ・い」


お姫様抱っこから脱出し、ついに、私は「パチュリー」という人と向かい合う。
初めに浮かんだのは、疑問。
なぜ、私はこの人と似てると言われるのか。
目が違います。
鼻が違います。
口が違います。
肌が違います。
髪の色が違います。
背の高さが違います。
しかし、ああ、しかし……


心詠  「初めまして……」
パチェ 「初めまして……」


ああ、わかる。わかる。
なんだろうこの感じ。
そう、翔ならきっとこう言うでしょう。

――――――――――――「同じタイプの能力者」と。

苦労してきたのね。
はい。
お疲れ様、もう安心していいのよ。
本当ですか……!


魔理沙「おいおい、お前ら……私を差し置いて、
    目をうるうるさせていったい何をしているんだ?」
心詠 「パチュ眼を持たぬものにはわかるまい」
魔理沙「なんだそりゃ!?」


し、しまった……!
翔のせいで!翔のせいで!
一生の不覚、駄目だ、泣きそう。
そしたら、スッとパチュリーさんが、魔理沙の肩に手をかけ、こうおっしゃいました。


魔理沙 「お、なんだよパチュリー」
パチェ 「……これよ、これ」
魔理沙 「なんだジト目か。確かに私にはわからないな」
パチェ 「うらやましいでしょう」


ああ……救われた。
私はその時、救われたのです。
さようなら。「このジト目!」と言われ、翔を半殺しにする日々。
さようなら。「お前って姉ちゃんに似て無いのな」と言われたあの夏の日。
さようなら。「お前の父ちゃんフランケン!」と呼ばれる日々。
私はこれから強く生きていきます。
パチュリーさんのフフンとした笑顔を胸に……!


魔理沙 「おいおいパチュリー。肩痛いぜ痛いぜ痛くて死ぬぜ」
パチェ 「さて魔理沙。今から貴方を3日3晩は尋問にかけるつもりだけど、言い残すことはあるかしら」


なんとなく母上様を思い出しました。
私もこのような女性になれるでしょうか。


小悪魔 「こああ!魔理沙さん大変です!フラン様が来ちゃいました!!」
パチェ 「全く、落ち着いて拷問も出来ないわね」
小悪魔 「あれ?パチュリー様ご無事だったんですか?
     ……パチュリー様が2人!!」
パチェ 「ちょっとまてーーい!!」


扉が開き、わかってない人1号が現れました。


フラン 「パチュリー!お見舞いしに来たよ!!」
パチェ 「間違ってるわ妹様……あら、分身体?」
フラン 「あれ?パチュリー大丈夫なの?
     ……あれ!?パチュリーもフォーオブアカインド使えたの!?
     ズルい!魔理沙だ!この魔理沙!」
パチェ 「妹様、人聞きの悪いこと言わないでちょうだい。
  そもそも、2人になる程度なら魔理沙でも出来るわ」
魔理沙 「お前ら、私の認識について、ちょっと話し会おうか……」


扉を突き破り、わかってない人2号が現れました。


フラン 「せっかく、パチュリーの仇打ちに、全力で脱走してるのに・・・」
パチェ 「ありがとう妹様。でもいいのよ。さぁ大人しく戻りましょう」
フラン 「よくない! あいつや咲夜とやり合ってる私達のために、
     パチュリーは怪我人に戻ってもらうわ」
パチェ 「妹様、国語の勉強をしましょう。まずは本末転倒という言葉から始めましょうか」
魔理沙 「頑張れパチュリー」
パチェ 「もちろんあんたも手伝うのよ」


なんだかよく分かりませんが、私も手伝おうと思います。
暴れる子供をとっ捕まえるのは得意分野です。
飛んでいますが、幸い室内ですし、ゴローちゃんを捕まえるのよりは簡単でしょう。


魔理沙 「よしフランA、私の点数稼ぎのために星になってもらうぜ!!」
パチェ 「そういえば、魔理沙は何時、私とその子を見極めたのかしら?
     あんた、そっち系には見えないんだけど?」
魔理沙 「そんなのすぐにわかったぜ。パチュリーの方が重いじゃないか」


私は見てしまいました。
パチュリーさんの持っていた本が、斜め45度からの美しい打撃によって、頭部へ突き刺さったのを。